高岩
たかいわ
1,084m

妙義・荒船
安中市
高岩は上信越道碓氷軽井沢ICの真上にそびえる巨大岩峰である。とても登れそうもない岩峰に見えるがしっかりと登山道がある。初めて登ったときは山頂を直前にして雪と氷で断念した記憶がある。その数年後に山頂を踏んでいる。山歩きというよりは岩登りになる。
登 山 日 2024年03月27日(晴れ)2003年3月19日の記録
メンバー しんぷる
行  程 南登山口8:20…8:55鞍部9:00…9:30▲雄岳10:00…10:11鞍部…10:20雌岳P1…10:40展望台…10:56西登山口…11:15南登山口
yamap ルートマップ
登山道入口前に路上駐車して歩き出した。登山道はえぐれていて落葉が厚く堆積し昨日の雨で濡れている。すぐに杉林となり、えぐれ道から開放されてピンテを追って歩いていく。すぐに見覚えのある御嶽大権現だ。巨石信仰なんだろうな、神様仏様だから。

南登山口

落葉が堆積する登山道

杉林の中を進む

御嶽大権現 今も祀られている
ちょっとしたアクシデントに見舞われたけれど引き続きピンテを追う。濡れていただけの道は徐々に固くなりだしてきた。指なし手袋では手先が冷たくてたまらない。早く日向に出たいが頂上までは無理そうだ。昨日の雨で雪は消えたと考えたが寒さは残っている。手をポケットに突っ込んで歩いていった。やがてガレ場についた。このルンゼを登れば雄岳・雌岳の鞍部だ。でも何か調子が悪くて嘔気が襲ってくる。インフル?コロナ?身に覚えはないからまあ違うだろうな。休み休み登っていくと鞍部に着いた。ここでも一休みだ。

ルンゼ ガレの急登だ

雄岳基部 岩が氷でコーティングされている

枝に氷柱が沢山ついている 珍しいなあ

チムニー 三段の鎖
回復を待って雄岳に向かって歩き出した。雄岳の基部を過ぎれば三段鎖のチムニーが待つが、枝に無数に下がる氷柱を発見。いやあ珍しいなあと見惚れていると体調が戻ってきた。しかし、基部を通過するのが一苦労だった。岩は氷でコーティングされ滑落必須といった感じ。一旦少し戻ってから下を回り込んで岩場を避けて何とか通過した。チェンスパ持ってきた良かった。そして鎖だ。下端には薄っすらと氷のコーティングがある。まずいなあ、いくら足がかりが豊富でも危険すぎる。少し登って氷が続くようなら撤退だな。

摩利支天の峰

雄岳本峰1084m
ザックとストックを置いて狭いチムニーの中に入ると氷はない。これなら大丈夫そうだ。ほぼ垂直に付けられた鎖をゆっくりと登っていく。二箇所のテラスがあるから体力的には大丈夫だ。狭いがゆえに背中も利用できるので恐怖心は少ない。チムニーを抜けると山頂はすぐそこだ。先ずは摩利支天峰へ向かう。そこからは眼の前に雄岳が見える。右手にも岩峰が…。高岩は雄岳と雌岳に分けられているが、雄岳は三つの岩峰で構成されている。雌岳はP1・P2・P3とあるから計六つの岩峰ということになるのかあ。

摩利支天の峰から雄岳を望む
さて雄岳本峰に行こう。1084mの岩山には半分に割れた山頂標識が置かれていた。西上州屈指の岩山からの展望を楽しもう。

雄岳から西のパノラマだ

荒船山

大山 日暮山 愛宕山かな

鼻曲山方面

谷急山 その後ろに裏妙義 表妙義

遠く榛名山

雄岳P3かな

碓氷軽井沢ICが眼下に

摩利支天峰
雄岳からの大展望を楽しんで鞍部に降りた。雌岳への道もピンテ頼りだ。日陰には若干雪が残っているが危険はない。やがてP1へ。

鞍部に降りた

雌岳P1から雄岳を望む
まあそこそこの展望があり雄岳を振り返り見ることができる。到底無理と思われるが登れるものなんだなあ。P2には正面にボルトが打たれていてクライマーなら登れるようだ。当然見るだけで通過だ。P3の岩場からは近くの展望が変わるだけで遠望は変化がない。

雌岳P3から雄岳 雌岳P2

これから登る予定の日暮山が見える

下山道に安中山の会の道標
今朝はどの山にも霧氷がついたようで白く綺麗だった。登山道を行くと安中山の会の道標があった。Mapを見ると展望台は直進だ。そのまま進んで展望台にたった。木の枝がちょっと邪魔でスッキリとした眺望は得られなかった。

道標に従わず展望台へ
展望台から戻って道標に従い西登山口を目指す。暫く行くとルンゼにロープがついている。ただでは降ろさせてくれないな。

ルンゼ ここにもロープが

何かのアンテナ

広いなあ

西登山口に降り立った
ルンゼを降りてからはもう危険箇所はない。今までの緊張から解き放たれてリラックスタイムだ。冬枯れの雑木林の中を足早に下っていく。車道に出てからは場所を見計らってショートカット。かつての西毛野外教育センターの跡が利用できる。

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