荒船山
あらふねやま
約1,330m(艫岩)

妙義・荒船
下仁田町・長野県
荒船山は東西約400m、南北約2kmにおよぶテーブルマウンテン。遠くから見ると荒波を進む船のようで、これが山名の由来とされている。南端は荒船山の最高地点の経塚山(行塚山)1423mで船首、そして船尾は北端の艫岩の絶壁で約200m下へと切れ落ちている。
荒船山は何度も登っている気になっていたが意外と少ない。内山峠からは家族登山を含めて2回だけだ。荒船山の最高地点は経塚山だが私的には艫岩に立てばいいと思っている。艫岩からの展望は素晴らしい。今回は天気に恵まれて内山峠から艫岩まで歩いてみたが、お目当ての北アルプスは全く見えなかった。残念ながら展望は良くない日になってしまったようだ。
登 山 日 2024年3月14日(晴れ)2007年10月28日の記録
メンバー しんぷる
行  程 内山峠登山口9:40…(40)…10:20中間地点…(13)…10:34鋏岩10:36…(22)…10:58一杯水…(32)…11:30艫岩11:37…(27)…12:04一杯水…(17)…12:21鋏岩12:25…(07)…12:32中間地点…(30)…13:02内山峠
yamap ルートマップ
荒船山の経塚山(二等三角点荒船山が置かれる)には、今年1月に立岩に登った際に立ち寄っている。でも、荒船山といえばやはり艫岩だろう。艫岩に行かずして荒船山に登ったことにはならないと思っている。今年は何故か2月後半から3月に入ってからの降雪が多い。艫岩からの北アルプスを見てみたい。近くの物見山と合わせて計画をしたので内山峠からの山行とした。

登山口の案内板

トレースがあり安心
国道254号から外れて内山峠に向かって行くと除雪はしてあるが所々かなりの雪が残っている。でも冬タイヤを履いていれば通行可能だ。内山峠の登山口駐車場には先行車が一台、東京からの登山者のようだ。積雪状況から判断して今日は農作業で使っている長靴で歩いてみることにした。念の為チェンスパを携帯していく。気温は高く凍結はないようだ。

日当たりが良いところは雪も薄いが

トレースに日が当たる
内山峠からの登山者は多くはないようだ。冬季は相沢登山口から氷爆を見物しながら登るコースが人気のようだ。荒船山の東側を登っていくもので積雪量が少ないのがいい。また愉快なモニュメントが多数置かれているのも楽しい。

目的の艫岩が見える

トレースも続いている
登山口から少し入るとトレースがあり安心感を覚えるがさすがに薄い気がする。直近の踏み跡はおそらく2つ、今日のものは一つだけだ。トレースは踏み固まってはいないし溶けてからの凍結もない。初めての長靴歩きだが大丈夫なようだ。

中間地点 500m間隔で立つ道標

あれれ
雪溜まりではトレースは先行者のものだけだ。積雪はそれなりにあり長靴ではちょっと苦しい場所もある。眼の前にある足ツボに長靴を踏み込んで歩いていく。風の通り道ではトレースは消えている。先行者のトレースに従うしかない。ある意味感謝だな。

鋏岩の氷柱

最高地点の経塚山が目立つ

明るい林

ようやく一杯水に着いた
大岩に2筋の氷柱が見えてくると鋏岩修験道場跡だ。まだ先は長い。トレースもそれなりにあり何とか一杯水まで来た。ここからは急な斜面となり階段やお助けロープが付けられている。すでに途中でチェンスパは付けている。特に危険も感じることなく台地に出た。

ついに台地に立つ

やばい~

マツダランプの貴重な道標

艫岩に着いた
台地に立つとトレースらしいトレースはなく先行者ともう一つのツボ穴があるだけだ。時折踏み抜けば膝までズッポリ、長靴に雪が入り込む。予想より雪の量が多かった。トレースは夏道にほぼ忠実に付けられているので従っていくと避難小屋見えてきた。やれやれ。

浅間山から鼻曲山が見える

物見山と浅間連峰

艫岩の方位盤

避難小屋 二人が休憩中
避難小屋には相沢登山口から入ったと思われる二人が休憩していた。先行者はすでに経塚山に向かったのだろう。期待の艫岩に進んでみるがやはり北アルプスは見えない。途中で八ヶ岳や霧ヶ峰などがボヤケていたから仕方ないか。はっきり見えるのは浅間山だけ。

北横岳と蓼科山かな

針葉樹の緑が少し

鋏岩の氷柱

登山口に着いた
ちょっと残念な展望の艫岩を後にして戻ることにしよう。付けてきたトレースを忠実に戻る。冬に艫岩に来るとすればやはり相沢からが楽なようだ。鋏岩まで戻って奥の方を除いてみると、何やら氷柱らしきものが見えたのでズボズボと見に行くとありました。気温が上がり雪も湿ってきて何となく歩きやすいような気がしてきた。装備不足は否めないがなんとか歩いてこられた。

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