荒船山
あらふねやま
1422m
下仁田町
国道254から眺める艫岩
登山日 2007年10月28日(快晴) しんぷるライフ
行 程 神津牧場分岐(9:53)…内山峠登山口(10:03)…一杯水(10:57)…頂上台地(11:08)…艫岩(11:15-12:15)…一杯水(12:32)…登山口(13:25)…分岐(13:40)
 西上州特に南牧村は台風9号により主要道路が分断され日常生活に大きな影響がもたらされた。生活道路は早急に復旧されたが登山道はどうだろうか。荒船山も内山峠への道路が通行止めになっているとのこと。それでも大したこともなく登山は出来ているようなので、7年ぶりに内山峠から登ってみることにした。
 内山トンネルの手前を神津牧場の案内に従って国道を右に折れる。道なりに進み内山峠と神津牧場との分岐に出ると峠側は通行止めとなっている。駐車余地には数台の車が止められている。皆ハイカーのものだ。手際よく支度をして歩き出す。内山峠までの車道歩きは余計だが仕方がない。少し歩くと崩落箇所がある。ガードレールが無惨な姿となってはいるが幸い道は被害はなかったようだ。土砂は排除され通行には何ら差し支えない。10分ほどの歩きで登山口に着いた。登山口には黄色のテープが貼られていた。そこには「通行禁止」と書かれている。登山道は閉鎖されているということだ。だいたい西上州の登山道は一部の行政区を除いて整備なぞされてはいないものだ。財政的に余裕がないのだろう。自己責任ということで登り始める。
 一度歩いた道ならば少しは記憶にあるものだがあらかた記憶にない。今回は紅葉と艫岩からの展望を期待してきている。山頂には登らず艫岩でゆっくりして下山するつもりである。前日の雨で足元は濡れている。少しの風があるが心地よい。歩き出しは紅葉を楽しめる状況ではないが高度を上げるにつれ徐々に色付き始める。起伏に富んだ登山道だ。一直線に上っていくような印象であったが記憶違いだった。すっかり冬支度の服装では汗が滴り落ちる。まあのんびりと歩いていくことにしよう。

内山峠までは通行止めとなっている

登山道と道標

少ない紅葉を楽しむ
 コースタイムからすると一杯水まで1時間。荒船山の登山道は西上州としてはなかなか良い道だ。アップダウンを繰り返しながら道は続く。最初の急登に差掛かると登山道が崩落していた。そこにはロープが付けられ崩落地手前を直登するようにロープが付けられている。ごく一般的で危険を感じるほどでもない。まだ始まったばかりのようでもあり終わったようでもあり、また紅葉せず枯れてしまったようでもあり、なんとも不思議な色付きの登山道を行く。先行していたハイカーを挨拶を交わしながら抜かしていく。妻を先にやると着いていくのが大変だ。時折色付きの良い紅葉に出くわす。数回アップダウンを繰り返して最初の目的地である一杯水に着いた。記憶とはほど遠い水場だった。ここに来たら一杯水を飲んでと思っていたが、ちょっと飲む気にはなれず持ってきた爽健美茶を一杯口に含んだ。一杯水は全くの沢である。前日の雨で水量が多いのかいつもこうなのか全くわからなかった。特に休憩をとることなく歩いていく。
 水場を過ぎると露岩の急登となる。落葉が岩を覆い登山道はまるで小沢の状態だ。注意深く上っていくと岩場も終わり笹原の平坦な道となる。頂上台地に着いたようだ。台地の紅葉は終盤といったところか。笹原を切って続く登山道は艫岩が近いことを予感させる。ここまでに5組くらいのハイカーを抜いてきた。東屋が見えると艫岩は直ぐ脇だ。大展望の岩場には先行者が2組あった。経塚山にはには足を運ばず艫岩でのんびりだ。冠雪した浅間山をバックに記念写真を撮ってもらい昼食とした。西に目をやると北アルプスの山並みが続いていた。その後、続々とハイカーが登ってきた。静かだった艫岩もあっという間に賑やかになった。

一杯水

登山道から八ヶ岳

山頂台地の紅葉
 帰路は忠実に往路を戻る。登山道は今回一応閉鎖されていたが誰も躊躇することなく登っていた。注意を要する箇所は2箇所あったが特別危険を感じることもなく、閉鎖していることが不思議なくらいだ。整備する予定があるのかも疑問に思ってしまった。妙義山は紅葉の時期に合わせて、台風により荒れた登山道を整備し通行可能とした。これからは西上州の季節だ。台風の影響で登山道がどうなっているか少し心配である。

艫岩の東屋

雄大な浅間山を望む

艫岩で展望を楽しむ
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