鳴神山
なるかみやま
980m

足尾山地
桐生市
鳴神山の魅力を一言で語るとすれば山頂付近のアカヤシオ、絶滅危惧種のカッコソウそしてナルカミスミレだろう。本峰からの展望も優れるが、近年は低木が邪魔で360度の展望とはいかないようだ。地元では古くからの信仰の山として崇められ、双耳峰のそれぞれのピークには雷神(なるかみ)が住む山として親しまれ、山頂には祠や石垣が残っている。肩の広場には雷神岳神社が鎮座し、現在でも5月第1日曜日には祭事が行われている。
登 山 日 2024年3月1日(晴れ)2003年4月12日の記録
メンバー しんぷる
行  程 駒形登山口11:30…11:50第一石門…12:07水場…12:29肩の広場…12:32雷神岳神社…12:36▲鳴神山12:51…12:52△仁田山岳…13:04椚田峠…13:27赤芝登山口…13:50駒形登山口
yamap ルートマップ
桐生は低山が多いこともあってハイキングという言葉がよく使われている。ハイキングコースと聞くとなんか簡単に歩ける錯覚に陥るが決してそんなことはない。それはさておき、この時期に鳴神山を歩く意味は何だろう。山を歩くのに意味はないかあ、楽しいから歩くだけだな。何となく記憶に残る駒形登山口には先行車が3台。さすがにビリだろうな。何となく暖かい。

駒形登山口

杉林の中を進む

この山だけにしかないカッコソウ

20年以上経ってもまだ立派に残ってた
このところ雪と切れない山歩きが続いているので、雪がないかわずかな山がいいなあ。登山口からは杉林の中を歩いていく。もう少し経てばスギ花粉が大量に飛散して花粉症を発症する予定だ。雪がないのが何となくうれしい。沢の右岸を歩いていく。

第一石門とあるが どれ?

これかな? これは岩か
面白い根っこだなと見ていると第一石門の標識がある。標識はあるがどれだか分からない。第一があるのだから第二もあるだろう。

中間点を過ぎると

雪が出てきた

だんだんと深くなるがシャーベット状の雪

肩の広場に着いた
足元は濡れてはいるが雪はなく緩やかな道が沢沿いに続いている。やがて中間点に到着、近くに水場があるようだ。わずかで水場だが凍結もなく水は確保されている。そこには白い柄杓が用意されていた。やがて薄っすらと雪が出てきて徐々に降雪量が増していくがシャーベット状でありそのまま歩いていく。登っていく足跡と下ってきた足跡が残されている。下りの足跡は登りはじめて直ぐにすれ違った登山者のものかな。最低三人は山頂を踏んでいることになる。雷電岳神社御神水前を通って急登を登り上げると肩の広場に出た。

うっすらと雪 雷神(なるかみ)岳神社が鎮座

山頂だ 風が強い
雷電岳神社には赤と黄色のマフラーを巻いてもらった狛犬が鎮座していて微笑ましい。神社脇から急登を一登りで双耳峰の鞍部だ。右の桐生岳へ向かおう。山頂にはほとんど雪はなく新しいベンチが数台置かれている。山頂の小さな神社の狛犬にも赤黄のマフラーが巻かれていた。上空をゴーゴーと音をたてて冷たい風が吹き抜けていく。帽子を飛ばされたが神社の小さな鳥居の後ろ落ちた。

足尾の山と男体山が見える

ズームしてみる

これは袈裟丸山かなあ?

遠く浅間山が見える 右は赤城山の一部
山頂からは足尾山地の山々や奥日光の男体山ファミリーが見える。赤城山は低木が邪魔で荒山・鍋割山方面が見えるだけだ。風が強いのでパンだけかじって西隣の仁田山岳へと来た道を戻る。こちらには小さな赤鳥居に鳴神山神社とある。

西峰の仁田山岳 鳴神山神社

第一展望台から見える赤城山

雪道は続く

椚田峠には雪がない
さらに進むと展望地があり第一展望台とある。ここからは赤城山が一望できる。そういえば第二石門はどこだったのだろう。標識を見落としてきたのかな。山頂からは一定の積雪量だが、シャーベット状の雪の上に二つの足跡が明瞭についている。下りだが特に滑り止めを付けている跡もないのでそれに従うことにした。ときおり突風が吹き抜ける。やがて雪も薄くなってくると椚田峠に出た。ここから梅田コツナギ橋方面に下ればカッコソウの保護地がある。もうすぐ見られるようになるだろう。さて、川内 赤柴登山口へと下ろう。

雪は残る 日が差して明るい

落葉の雑木林が青空に

スギの伐採が行われている

上部を残すのみ
再び雪が出てきたがそれもわずかで雪はなくなり別世界。周辺では大規模なスギの伐採が行われているようだ。足早に歩いていけば林道に出た。赤柴登山口とある。駒形への道は悪路であり車の乗り入れは無理だ。やがて一台だけ残された駒形登山口に着いた。

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