桧沢岳 ひさわだけ 1,133m 西上州 南牧村 |
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小沢岳に対峙して南にそびえる岩峰が桧沢岳で、西峰からの展望は良い。雨乞いの山であり山頂や山腹に神社がまつられている。 下仁田町から南牧村桧沢を経由して上野村へと通じる県道45号は、湯の沢トンネルができて数年後にルート変更が行われた。難路である塩ノ沢峠ルートが外れ、冬期は通行止めとなった。笠丸山へは旧道利用が勝るので整備状況が気になるところだ。 |
登 山 日 | 2024年2月27日(晴れ)2004年2月15日の記録 |
メンバー | しんぷる |
行 程 | 旧県道45号冬期通行止めゲート10:10…10:20登山口…11:10髭摺岩…鞍部…11:20西峰…(鞍部)…11:31▲桧沢岳…11:40檜沢神社…12:10林道…12:20駐車位置 yamap ルートマップ |
廃屋前の登山口駐車場(2~3台)には駐車禁止のコーンが置いてあるが、登山者がここに駐車しても支障はないだろう。根草集落の最上部は住む人もなく静かなものだ。今日は旧道45号大森橋を過ぎた場所に止めてきた。登山口まで舗装路を行くが雪はない。 | |
登山口道標がある |
登山口近くは廃屋が数軒 |
道標に従って廃屋の前から歩き出すが積雪があるから登山道がはっきりしない。ピンテが付いているが少し外すとわからなくなる。確か尾根筋を登っていけばいいはずだから杉の林を徐々に抜けていくと明確な登山道に出た。足跡はカモシカのものだけ。数日前の降雪後の登山者はないようだ。ツボ足で登れるかと思っていたけれどどうやら無理のようだ。たまらずチェンスパを履く。 | |
杉林の中にも積雪がある |
岩場にはトラロープ |
西上州の急登の洗礼を受けながら登っていくが積雪があるため登りやすいのかもしれない。でも息は切れる。時折風が吹きつけるが風の通り道だけだ。道は尾根を直登するような感じで明るい雑木林の中に続いている。やがて尾根の正面に岩が立ちはだかると、道は左から巻くようになる。なおも急登を続けると見晴らしのよい「髭摺岩」に出た。 | |
髭摺岩 龍徳不違天の石柱 |
髭摺岩から西峰の岩峰 |
そこには一基の石柱が立ち「龍徳不違天」と刻まれてる。この展望台からは桧沢岳の西峰の岩峰が間近に見ることができる。さらに登り岩峰の基部をトラロープを頼りに上ると痩せたコルに出た。先ずは展望に優れる西峰に行く。雪の中に埋もれているトラロープを掘り起こして登っていく。このあたりに来ると積雪がありチェンスパが効かない。それもわずかで細長い西峰に立った。 | |
西峰頂上 石祠が置かれている |
北には小沢岳 |
中央は妙義山 右に赤城山 |
南側の山々 |
西峰からの展望を楽しんで本峰に向かう。鞍部まで戻り岩を超えれば明瞭な道だ。さすがにここまではカモシカも来ないようだ。 | |
桧沢岳本峰 愛宕神社 |
三等三角点根草1,133.52m |
やはりこちらも細長い山頂の檜沢岳本峰だ。山頂の雪は薄く三角点は出ている。低木に遮られて展望は優れない。さて周回で下ろう。 | |
山頂標識 1133m |
稲含山が見える |
雪が多すぎ |
結構積もったな |
往路を戻ろうかとも思っていたがどちらも変わりはないと周回コースに入ったが…。周回コースの雪は新雪状態でしかも急斜面が続いている。少し下ってから失敗したかなとも思ったが戻るのも大変だ。雪が多くてチェンスパが全くと言っていいほど効かない。何度か登山道を滑り落ちる。立木につかまるも落ちてくる雪を被って真白。緊張感が高まる。慎重に下っていくと檜沢神社への道標に出た。 | |
檜沢神社 |
氷柱がいっぱい |
檜沢神社はすでに放置された状態だ。相変わらず吹き溜まり状態の雪道が続き緊張が取れない。それでも徐々に積雪稜が減り滑落の危険は少なくなってきた。途中でストックの保護キャップを外して石突を出して降りてきたがまだ維持していこう。 | |
桧林に降りてきた |
林道を戻る |
やがて桧林に入った。やれやれこれで一安心だ。ジグザグと下っていくと根草川にでる。簡単に渡ると林道だ。足跡のない林道を足早に戻った。 |