上州三峰山 みつみねやま 1,122ｍ 武尊 みなかみ町・沼田市
上州三峰山の山名は、追母峰・吹返峰・後関峰の総称であり秩父の三峰山と混同しないように上州が頭についている。頂上台地が南北に伸びていて、荒船山のようなテーブルマウンテンの山容をしている。望郷ラインから林道三峰東線を利用して河内神社駐車場へのアプローチは、現在林道が一部崩落して全面通行止めになっている。林道三峰線を利用してのアプローチになる

登 山 日	2024年2月20日（晴れ）2001年６月10日の記録
メンバー	しんぷる
行　 程	河内神社駐車場8:30…8:45河内神社…8:55▲追母峰…吹返峰…10:12▲三峰山(後関峰)10:30…11:35三峰沼…12:14駐車場 yamap ルートマップ

意外と天気予報は悪くないのと谷川岳上空には青空が見えていたので歩いてみる。昨日も駐車場まで来たが、ごくわずかながら霧雨だったので無理はしなかった。ここは山ビルが出るそうなので残雪があるうちに歩いておきたいのだ。気になるのは後閑林道から入って吹返峰と後関峰との中間点にでるルートで距離は１km程短い。ただ標高差はある。
登山口駐車場	5.8km、２時間10分とある
落葉でフカフカの林道	Ｍｔ.ライナー　パラグライダー客を乗せるのか
結局。河内神社コースを選んで三つの峰を歩くことにした。駐車場までは全く雪はない。駐車場にわずかに残るだけだ。駐車場には沼田市が設置した案内マップがある。ここにも後閑林道コースが示されている。地元だから歩く機会もあるかもしれないな。登山口駐車場からはさらに林道は伸びているが進入禁止となっていて、パラグライダー関係車両が使用するだけだろう。
河内神社へはここを上る	河内大明神とある　まだ新しい赤鳥居
河内神社から子持山	同じく　赤城山
河内神社にむかって落葉が沢山堆積した岩だらけの道を歩いていくが昨夜の雨で濡れ落ち葉状態だ。山ビルはまだ大丈夫だろう。石の階段を登ると河内神社だ。赤い鳥居が目新しい。展望を楽しむには河内神社とパラグライダー離陸場になる。南方が開けている。
地元ＦＭ-ＯＺＥの中継塔	石祠がある
三等三角点三峰949.39m（追母峰）	雪はないが…
河内神社から登山道を歩き出す。離陸場は帰りに立ち寄ることにして先を急ぐ。直ぐにFM-OZE中継塔を過ぎるが雪はない。追母峰には三角点があるので登山道から外れて探してみるとありました。点名は三峰だ。この山は熊が生息しているはずなので要注意。
三峰沼分岐　帰りに寄る予定	雪は少ないな
前方に動くものが見えた。熊か？直ぐに声を出してこちらの存在を知らせる。色は灰色だ。続いて二頭目が後ろから来た。カモシカだ。こちらの声に一瞥して走り去っていった。今のところ残雪の上にはカモシカの足跡が残るだけだが熊は一番の心配であり、時折「おーい！」と見えない熊に声をかけて歩いていく。
あれれ、けっこうの雪	後閑林道分岐　雪が多い
最初こそ雪はなかったが徐々に残雪が出てくる。吹返峰あたりから雪が多くなり、1088ｍ周辺からの北斜面では踏み抜きを頻発して歩きづらくなった。しかもルートがはっきりせず低木が登山道に伸びていて邪魔だ。道標の整備だけでなくブッシュを刈らないといけない時期になっているのではないだろうか。行政に予算を組んでもらいところだ。
山頂に着いた	1122ｍでいい夫婦、いいジジ(爺)
後閑林道分岐を過ぎてしばらくすると残雪は少なくなって少し歩きやすくなる。偽ピークに騙されて鞍部を下り急登を一頑張りで後閑峰に立った。前方には谷川岳と阿能川岳が見えるが、谷川岳は山頂部が雲の中だ。右に目を向ければ武尊山が見えるが高木が邪魔ですっきりしない。赤城山に至っては完全に立木の隙間からしか見えない。山頂からの展望はあまり良いとは言えないな。
二等三角点三峯山1122.53m(後閑峯)	谷川岳は雲の中
武尊山は何とか見える	赤城山は立木の影
立派なアカマツだ	雪は少ないので三峰沼に向かう
	雪はほとんどないが…
三峰沼0.8kmの分岐道標から沼に足を運んでみる。登山道に雪はない。沼に下っていくと沼周辺には雪が残っている。古い踏み跡も残っていて歩かれてはいるようだ。三峰沼の周回を終えるころに熊の足跡らしきものが雪の上に残されている。沼の水を飲みに来るのだろうか。何となく気配が漂っているような気がして声を出しながら歩いていく。どうやら冬眠しないようだ。それとも目覚めた？
沼に来るとそこそこの雪	氷結しているが歩くのは無理そう
パラグライダー離陸場の案内に従って	子持山方面の展望がいい
無事に三峰沼の周回を終えて雪がなくなった道を戻っていく。離陸場からの展望を楽しみに足を運んだ。赤城山方面は立木が邪魔で良くないが、小野子三山や榛名山もいくらか見えてまあまあな感じだ。わずかに下って河内神社に着いた。
小野子三山　後ろには榛名山	子持山ズーム
帰路にも二頭のカモシカが目の前を横切っていった。多分、往路で見たカモシカだろう。元気に走っていくカモシカを見るのは初めてかもしれない。もう少し雪があると思っていたが今年も雪解けが早いようだ。春はもうすぐそこまで来ている。