上州三峰山は上越線後閑駅の北東に位置し、南北に平らな頂を伸ばしている。南から追母(おいぼ)峰、吹返(ふきかえし)峰、そして山頂である後閑峰の三峰からなる山である。南端にある河内神社からの沼田盆地の展望はすばらしい。神社脇にはパラグライダー離陸地がある。我が家の2階北側の窓を開けると目に飛び込んでくる山である。 |
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沼田ICから月夜野ICに向けて関越道の側道を走ると月夜のICの手前に正行院という寺がある。そのあたりから河内神社の表参道があり、車を進めるとやがて沼田市の市営駐車場にでる。そこは車が10台以上置け、トイレもある。本来そこに駐車し山歩きの開始となるが、今回は駐車場を横目に参道の終点近くまで乗り入れた。 |
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河内神社 |
大きな岩がごろごろしている道を10分ほど歩き石段を登ると河内神社に着く。神社を左に巻くようにして登山道が続く。パラグライダー離陸地の脇を通り、足を進めるとすぐにFM尾瀬の放送塔が目に付く。 |
標識 |
登山道は広く、よく整備されている。やや登りの道を進むと間もなく三峰沼への分岐に着く。この辺りからアカマツが目立つようになる。少々ガスってきたが視界は悪くないので、緩やかなアップダウンが続く快適な道を進む。暑くもなく寒くもなく、気持ちのいい森林浴だ。咲き遅れたツツジとセミの声が続く。 |
三峰沼への分岐 |
吹返峰 |
後閑への分岐を過ぎ緩やかな登りを終えると吹返峰に出る。三つの峰の真ん中に位置する。三峰山へ1.7Kmの標識を過ぎたあたりからアカマツの巨木や倒木が多くなり、道幅も狭くなってくるが快適な登山道は続く。 |
アカマツの巨木 |
山頂手前のピークには「山頂まで5分」とある。ここから下りである。そして山頂とのコルはカタクリの群生地になっているそうだが、さすがに時期が遅く、見ることはかなわなかった。そして急登を一気に上ると山頂である。山頂付近はアカマツが非常に少ないのに気づく。雑木林となっていた。樹木の間から谷川岳、玉原高原や上州武尊山が見えるらしいが、今日はガスで全然見えない。ここまで全然休憩なしできた。最後の急登で汗をかいた。ベンチに腰を下ろして水分補給だ。 |
山頂 |
三峰沼 |
帰りは来た道を戻る。うっすらと陽も出てきた。11:35吹返峰、12:00三峰沼へ0.8Kmの分岐。ここを沼に向かって折れる。下り道が続き視界が開けるとそこが三峰沼だ。水芭蕉が自生している。水量が非常に少ない。以前来たときは溢れるばかりの水量があったのに、風情を欠く景色となってしまった。ここから河内神社まで約1Km。岐路を急ぐとしよう。 |
ギンリョウソウ |
白く透きとおった花 ギンリョウソウ。
今回は天気には恵まれなかったが、よく整備された登山道で、快適な森林浴ができた。ツツジが非常に多く見受けられ、開花の時期にはさぞかし人の目を楽しませてくれそうである。 |