王城山 おうじょうさん 1,123m 吾妻 長野原町 |
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王城山の登山口周辺は大きく変わった。民主党政権で一旦中止が決まった八ッ場ダム計画が自民党政権となると復活し、見る見るうちに工事が進んで八ッ場ダムが完成した。それに伴って河原湯地区には新設道路がこれでもかというほど整備され今でも工事が行われている。道路を利用する者にとってはだいぶ便利にはなったが過剰な予算投入だろう。 |
登 山 日 | 2024年02月01日(晴れ)2001年8月13日の記録 |
メンバー | しんぷる |
行 程 | 王城山神社10:30…王城山登山口宮原口…11:06五合目傘木…11:31八合目中棚尾根…11:37▲王城山11:43…11:57五合目…12:20林道出合…二合目押手沢…12:37林住民センター yamap ルートマップ |
林集落から初めて王城山を登った時はいわゆる正規の王城山登山口から歩いている。合目石を楽しみに登った記憶があるので、今回はそのおさらいとしよう。ところが記憶の薄れで別の宮原登山口から歩き出してしまって。最初から違うのだから話にならない。 | |
王城山神社 |
登山道宮原口 |
道標 王城山へ2.8km |
冬らしく落葉が堆積した道だ |
王城山神社にはお参りをせずに歩きはじめる。歩きはじめて何か違うような…。それはそうだ、登山口が違うのだから。二合目石尊下(押手沢)、三合目二反沢(鳥屋坂)と違いははっきりしている。階段を下ったり舗装路に出たり、さすがに違うわ。 | |
周回コースと道を合わせる |
四合目柴峯 |
王城山が見える |
五合目傘木 |
それでも四合目前で道を合わせた。四合目柴峰、同じだ。ここからは初めて歩いた道と一緒だな。王城山が立木の間から見える。でも歩いている道はまるで記憶にない。合目石ばかりに気を取られていて登山道の記憶がそっちのけになっていたのかな。車道に出て歩いていくと五合目傘木に着いた。ここまでは車で来られるようだ。広場となっていてベンチも置かれている。 | |
カラカサ松 五本の幹が今では三本に |
六合目の高間山への分岐 道はあるのかな |
五合目からは本格的な登山道となる。丸太階段が出たり滑落防止ロープがあったり整備はされている。六合目炮碌岩からは高間山への道標があるが踏み跡ははっきりしない。今では王城山を超えて行くルートが一般的だ。五合目、六合目と急登が続く。 | |
八合目中棚尾根 |
八合目 ベンチが置かれる |
ちょっとした休憩場所になっている八合目中棚尾根に出ると、九合目お籠り岩方面にはロープが張られていて通行規制されている。覗いてみれば特に心配ないようだけれど諦めて山頂に向かうことにする。これで九合目、十合目は通らずじまいか。 | |
王城山頂上 |
三等三角点王城山1123.4m |
痩せ尾根の雰囲気で歩いていくと直ぐに王城山(古城)の頂上に出た。展望は…ないなあ。ないわけではないが立木に遮られている。消えかかったぐんま百名山の標柱が寂しそうに立っている。十合目方面に歩いていくが残雪があり足元が悪い。敢えて王城山神社奥宮を見る必要もないので今日は止めておこう。少し心残りだったが下ることにした。 | |
五合目傘木 |
松の裏に石宮 |
五合目傘木まで戻るとカラカサ松の後ろに石宮が見える。さらにその先には踏み跡と赤ペンキやピンテがある。どうやら尾根を行く道があるようだ。興味がわいて少し足を運んでみると踏み跡や赤ペンキは続いている。さらに進むと階段やロープが整備されている。ガイドブックには紹介されていない登山道のようだ。少しばかりの探求心と安心を手に尾根道を行く。 | |
整備された登山道だ ピンテあり |
尾根に沿って続いている |
高ジョッキ、丸岩 |
落葉で道は見えないが |
道はよく整備されている。地元の林集落の人々の手によって整備されたものと考える。しかし登山道としては知られていないと思われ歩く人は少ないだろう。道は落葉が厚く堆積していて階段が埋もれて見えない。時には膝まで埋まることもある。 | |
舗装林道終点に出た |
八ッ場ダムが見える |
尾根道を忠実に歩くとやがて急な下りとなる。地形図を見るとその先には林道が通じている。落葉の道を終えると今は役目を終えたような車道に出た。地形図を見ながら駐車場に戻る。すると二合目押手沢さらに王城山登山道入口の石標があった。初回に歩いた道だ。 | |
二合目押手沢 宮原口登りでは石尊下 |
王城山登山道入口とある |
記憶にある登山道とはまるで違った。記憶なんてものは何か別のものにすり替わって違うことがあるなあ。今回は五合目から秘密?の登山道をドキドキしながら歩くことができた。GPSとMAPを手に入れて安心とともに山を歩くこの頃だけれど、たまにはこんな山歩きもいいかも。 |