2015年04月14日
久しぶりの山歩きで怪我

ライフがヘルニアで入院(3/2〜3/15)してから約一ヶ月経った。ようやく普通の生活に戻りつつあるが油断は禁物だ。

季節はすっかりと春になってしまい、季節感を感じることもなく過ぎてしまったような気がする。今日、当直明けは曇り空。家でのんびりと思っていたが、薄日が差してきたので戸神山に登ってみることにした。

タオルを一本首に掛けただけで身軽に歩き出した。林道を歩いていると山の常連さんたちが大勢降りて来た。挨拶を交わしながら頂上を目指す。道は昨日からの雨でぬれているが歩きにくくはない。

ゆっくりと歩くことを心がけたが息が切れてしまった。振り返れば子持山や赤城山がすっきりとしている。歩きなれた道を登れば誰もいない頂上に着いた。里には桜が咲いている。大汗をかいたわけではないが、ヒートテックの肌着はもう終わりにしようかな。

戸神山の岩場はあまり滑らないので安心だなと思っていた矢先に、足を滑らせて手をつき、次に尻餅をついた。「いてて。」と右手を見ると…、小指が外側にくの時に曲がっているではないか。突き指をしたような感触だったが一瞬の出来事なので掌の痛みにとらわれていた。

脱臼だ。一瞬で理解した。

次の瞬間、百名山一筆書き踏破の田中 陽希さんが富士山登山で肩を脱臼したことが浮かんだ。入れなきゃ。夢中で曲がった小指を整形した。曲げ伸ばしをしてみると動く。筋は大丈夫のようだ。安心したのか冷や汗が出て来た。しゃがみ込んで不快感がなくなるまでじっとしていた。不思議と痛みはない。

頭の中に膝を骨折してくの時に曲がっている姿が浮かんできた。怪我なんて一瞬の間で起きる。もしあの時立ち止らなかったら、どうなっていたのか。一種の恐怖感が植え付けられてしまったかもしれない。病気や死が急に身近に感じられるのがこういった時なのだろう。何もなく平穏に過ごせていること自体が、ある意味奇跡的なのかもせれない。

徐々に痛み出してきた。炎症が生じてきて腫脹が出て来た。ズキズキと痛む。仕方ない、保存的に経過を見るしかなさそうだ。やがて痛みが取れ動きが元に戻ればこの恐怖は忘れてしまうに違いない。本当に気を付けなければ。

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