2012年04月17日
前立腺がん治療

前立腺がんの検査がすべて終わり、いよいよ治療をどうするかというところまで来た。
ここまでの経過を簡単にまとめておこう。

先ず50歳の職場検診でPSAを初めて調べたことから始まる。
結果は以下のようになっている。
 2009/07/09 2.395
 2012/01/27 3.121
 2012/03/05 3.177
50代では正常値3以下ということでT病院で検査をすることになった。

エコーでは軽度の前立腺肥大を認め、がんの可能性は30%程度でありがんだとしても早期がんと考えられるとのことだった。
そこで会陰部から前立腺生検を行なうことになった。
F/T比も高いしまあ肥大くらいで終わるのだろう、と安易に考えていたが…。

2012/03/26生検結果:20ヶ所中10ヶ所からがん細胞が見つかる。
その結果を踏まえて、MRI、骨シンチ、CTと画像診断を行い転移の評価を行なったが明確な転移は見つからなかった。腸骨リンパ節に8mmの陰あるもはっきりせず。

主治医の言うには年齢的なもの、癌の広がり、今後の治療の選択枝を考慮すれば全摘手術を勧めるというものだった。
N病院で行なった骨シンチの結果を最後に診断がついた。その結果、主治医の上記発言となったわけだが、自分なりに納得した上での治療を受けたい。がんについても知らねばなるまい。

そんな訳でネットで検索しているうちに、
「ひげの父さんのソウルフルワールド(前立腺がんサポートサイト)」
をみつけた。前立腺がんを宣告された人のバイブルになるようなサイトである。
そのほかに
「日本泌尿器科学会:前立腺癌診療ガイドライン(2006)」
「NCCN:前立腺癌治療ガイドライン(2010)」
などで学習した。

しんぷるの病状は
 PSA(がん活性) :3.2     :低リスク
 TNM分類(病期) :T2cN0M0 :中リスク
 GS(がんの性質) :3+3=6  :低リスク
総合的にみて中リスクとなる。
治療法の候補は
 監視療法:年齢からして該当せず
 全摘手術:第一選択肢
 HIFU:一応の選択肢、保険適応がなく治療費自費100万円程度、何度でも治療可能
 ブラキセラピー:選択肢の一つだがあまり薦められず
 外部照射(3D-cRT、IMRT、重量子:自費300万):第一選択肢
 内分泌療法:再発、再燃後の治療に

全摘手術と放射線治療の成績はほぼ同等であり、治療後のQOLは後者が優位と考えて強度変調放射線治療(IMRT)を第一選択肢と考えてT病院泌尿器科のT先生を受診した。T先生はじいじの年齢、広がりを考慮して全摘手術を薦めてきた。

しんぷる「放射線治療IMRTでやりたいのですが。」
T先生「しんぷるさんがそれを希望するのであれば応援しますよ。大学病院がS病院になりますね。」
しんぷる「治療技術が問題となると思いますが、その辺はどうでしょうか。」
T先生「S病院も臨床を重ねて問題ないと思います。大学は少し待たなければならないでしょうし。」
しんぷる「ブラキはどうでしょうか。」
T先生「今大学では消極的な治療法になっています。尿道狭窄の頻度が高いようです。効果も高いとは言えず、しんぷるさんにはあまり薦められません。」
しんぷる「HIFUについてはどう考えますか。」
T先生「エビデンスがない。効果も劣ると思います。」

こんなやり取りがあって、最終的にIMRT療法を行なうことに決定した。
早速、補助療法としての内分泌療法を半年間行い前立腺の縮小を図ることになった。
同席したライフはリンパ節のことが気になっていたようだが、転移だとすれば手術は無意味となる。治療的診断で内分泌療法でリンパ節の縮小が見られれば転移の可能性もあるが、そのときはIMRTで同時照射してもらえばいいだろう。選んだ治療法を信じて進んでいくしかないだろう。

inserted by FC2 system