2012年03月27日
検査入院 3

いよいよ手術室デビューです。
手術室のスタッフが緊張を和らげようと声をかけてくれます。
まずは麻酔です。今回は腰椎麻酔なのでその前処置として針刺し部の局所麻酔から始まります。マーカインです。麻酔科医が親切に説明を加えながら手技をしてくれます。脊椎麻酔は痛いのかなと思っていましたが大したことはない。その辺の静脈注射と変わりません。左側を下に背中を丸めて局所麻酔を終えると次に腰椎に管が入り高比重の0.5%マーカインが注入されました。

まずは両足がほんのり温かくなりました。続いて長時間正座した後のように痺れた感じになってきました。まだ感覚はあります。やがて左足の感覚がなくなってしまいました。右足はまだ残っていて、自分の意思で動かすことができます。右側は完全に効いていないのか心配になり、盛んに動かしてアピールします。それを察してか麻酔科医が一声かけてくれます。「左を下にして麻酔をかけたので右は少し遅くなりますよ。」冷たい氷を当てられ、痛覚が遮断されたことを確認した後にいよいよ手術が始まりました。

手術野消毒から始まりました。右側にはまだ感覚が残っているが大丈夫そうだ。
合計20回の針刺しが始まった。1番から順に針が刺さる。ググッと刺さってくるのがわかるが痛みは全くない。6回を終えると気分が悪くなってきた。吐きそうだ。耐えられそうもない。麻酔医に訴えると、「脈が60から40に、それと血圧も落ちていたので、今アトロピンとエフェドリンを入れたところです。直ぐに楽になるはずですよ。」間もなく気分が落ちついてきました。「脈も血圧も戻りましたよ。麻酔剤の一過性の副作用と手術による交感神経の刺激によるものです。」と説明がありました。安心して手術を受けられますね。

1針刺すごとにパチンと音がします。時に順序が前後しましたが何とか無事に 20回を終えました。「はい、終わりましたよ。お疲れ様でした。」「麻酔は4〜5時間くらいで醒めると思います。長い人で半日くらいですね。」持参した浴衣に着替え尿カテを入れられオムツをあてがわれて手術室を後にしました。出口では息子が迎えてくれました。

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