赤岳
あかだけ
2,899m

八ケ岳
 八ケ岳は近いようで遠いのだ。表玄関の美濃戸までのアクセスがとにかく大変。前回の空木岳登山から一ヶ月半が過ぎてしまった。アルプス登山に向けて足慣らしが必要だ。花の時期はとっくに過ぎてはいるが初めての杣添尾根を登って稜線に出てみよう。
登 山 日 2023年08月29日(晴れ曇り)
メンバー しんぷる
行  程 杣添尾根登山口05:12…05:35南八ヶ岳林道登山口05:41…05:45沢の木橋…06:43「ここが中間点」標識…07:21展望デッキ07:30…08:18三叉峰…08:29石尊峰…08:36鉾岳…08:42日ノ岳08:43…08:50二十三夜峰…08:58地蔵の頭…09:02赤岳天望荘…09:29赤岳頂上山荘…09:31赤岳09:34…09:37赤岳南峰09:40…10:12赤岳天望荘…10:17地蔵の頭…10:24二十三夜峰10:30…10:37日ノ岳…10:45鉾岳…10:50石尊峰…10:57三叉峰11:03…11:22展望デッキ…11:52「ここが中間点」標識…12:34沢の木橋…12:40南八ヶ岳林道登山口…13:01杣添尾根登山口
yamap ルートマップ
 八ケ岳高原海の口自然郷の中に位置する杣添尾根登山口からは初めての八ケ岳登山となる。群馬県からのアクセスとしては一番いいかもしれない。横岳のツクモグサの時期にはなかなか人気の登山口になるようだ。時期外れの平日とあって先行車は一台だけ。もっとも南八ヶ岳林道登山口からの登山者もいるだろうから、登山者はもう少し多いだろう。嬉しいことに上空は青空が広がっている。

別荘地の杣添尾根登山口から歩き出す

八ケ岳の稜線は雲の中

朝日を背に樹林帯の歩きが続く

時折 道標がある
 登山口を入ると日陰と早朝が相まって涼しい。何回となく別荘地の舗道を横切って行くと南八ヶ岳林道登山口に出た。登山者の車は3台のみであまり多いとは言えないようだ。綺麗な仮設トイレを借りて用を足してから歩き出す。樹林帯の中を零れ落ちる朝日を背に歩いていく。展望はないが最初からわかっていたこと。見晴台に出るまでの我慢だ。

樹林帯を抜けて展望台

赤岳 横岳がくっきりだ

パノラマで一枚

雲海が続く

雲海に富士山が覗く
 すでに花期は終えて足元には花もないが、比較的植生豊かな樹林帯を抜けると見晴台に出た。正面には横岳だが目を引くのは左隣の赤岳だ。やはり赤岳の存在感は抜群だ。三叉峰までの道が見える。ざっと30分位かな。歩き出せばハイマツ帯を刈り取った登山道はその根がそのまま残されていて実に歩き難い。しかも急登であり息は上がるし足が進まない。休みやすみなんとか三叉峰に着いた。

赤岳 山小屋が二つ

展望台を過ぎるとハイマツの根の登山道

やっとこ三叉峰に着いた

硫黄岳方面にガスが上がって来る

赤岳もガスが…

北アルプス方面
 先ずは横岳方面に少し足を延ばしてみようか。稜線には早くもガスが上がってきている。雲海が高く、北アルプスがやっと頭を出している。富士山はすっかり雲海の中に飲み込まれてしまった。稜線に出ればそれなりに登山者は多い。皆それぞれ八ケ岳縦走を楽しんでいるようだ。三叉峰に戻って赤岳方面を見れば険しそうな道が続いている。もう今日はここでのんびり曽て帰ろうかな。疲れた。

槍・穂高連峰をズーム

コバノコゴメグサ?

トウヤクリンドウが咲く

横岳方面を振り返る
 今日は足慣らしのはずなので無理はしたくない。先ずは稜線に出ることが目標だったし、歩けるようなら赤岳まで行こうかという程度だった。でもなあ、赤岳は直ぐそこだし頑張ってみようか。八ケ岳の稜線歩きは決して楽ではないが展望荘や山頂小屋は決して遠くはない。歩き出してみればウメバチソウやトウヤクリンドウなどが咲いている。少しだけれど元気が出て来るな。

コマクサが残っていた

地蔵の頭

横岳方面を振り返り

正面には赤岳が… あれ~ガスが
 残念なことに地蔵の頭付近までは下り道だ。帰路のことを考えると少し憂うつかな。さすがの八ヶ岳はヘルメット姿の登山者が多いなあ。特に横岳から赤岳までは岩場が多いから推奨されるのかも。花を楽しみながら展望荘に着いた。先を急ごう。

赤岳北峰

標高2899mの山頂に着いた
 赤岳までの急登をまだかまだかと登っていけば頂上小屋に着いた。小屋の中を覗いてみればペットボトル飲料¥500、缶ビールレギュラー¥700とある。比較的涼しいと感じてきたが意外と水分を欲していたようで補給をしないと足りそうもない。山頂だけ踏んで展望荘で休憩をとろう。遠望が利かず感動のない山頂だ。山頂自体も達成感がわかない場所と感じるのは自分だけあろうか。
 展望荘まで下り¥800の缶ビールと¥500のコーラを購入してアンパンで腹を満たした。用意してきたカップ麺はお持ち帰りだ。

帰路に赤岳展望荘を見下ろす

赤岳南峰と群界尾根への道標

ウメバチソウが咲く

イブキジャコウソウ
 帰路は花を楽しみながらの歩きとなった。南八ヶ岳の稜線はなんとなくガスが出て、まるで遠望が聞かなくなってしまった。来年の百花繚乱の時期には横岳までなら来られそうだ。お目当てはツクモグサかな。もう少し近ければ本当にいいんだけどなあ。

沢の木橋

沢の木橋から美しい苔の沢に感動
 三叉峰で腰を下ろして小休止。展望デッキが良く見える。下りもハイマツを刈っただけの登山道は歩き難いことは変わらない。気温が上がった樹林帯をひたすら歩いて沢の木橋に出た。火照った身体を冷たい沢水で潤した。

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