谷川岳 たにがわだけ 1,963m 谷川連峰 みなかみ町 |
登 山 日 | 2023年06月26日(曇り一時晴れ) |
メンバー | しんぷる |
行 程 | 谷川岳インフォメーションセンター7:36…7:48西黒尾根登山口…8:36道標…9:47ラクダの背9:51…9:55ガレ沢の頭…11:02ザンゲ岩11:04…11:22▲トマノ耳11:45…11:51肩の小屋12:04…12:12天神ザンゲ岩…12:25天狗の留まり場…12:43熊穴沢避難小屋…13:15天神平 yamap ルートマップ |
梅雨時期の西黒尾根は花見山行にはちょうどいい。花を楽しみに登ることが多かったが10年以上も御無沙汰してしまった。近くていい山なのに最近は足が遠のいてしまっている。初めて谷川インフォメーションセンターに駐車して歩き始めた。今日は平日でもあり天気もあまり良くないとあって登山者は少ないようだ。 | |
久しぶりの西黒尾根登山口 |
ブナの林が綺麗だ |
ショウキランかな |
道標に着いた 傾斜も緩む |
ブナ林の急登は光が射せば綺麗だが鬱蒼としている感が強い。風はなく湿気が強い。セミも鳴かず鳥のさえずりもなく静かな登山だ。最近は熊の目撃情報が多いので熊避けの鈴を鳴らしての歩きとなる。登山者が少ないようなので用心しないと。急登を我慢しながら登っていくと道標に出た。ここからは傾斜が緩んでいくらか楽な歩きになる。足元に出てくるのはギンリョウソウばかりだ。 | |
ギンリョウソウばかり |
ベニサラサドウダンは多い |
タニウツギは終盤かな |
ウラジロヨウラクも |
再び急登になって来るとベニサラサドウダンやタニウツギが見られるようになる。本格的に花が見られるのは樹林帯を抜けて岩稜帯に入ってからだ。岩場を越えて岩稜帯に出るとハナニガナのお出迎え。天神平方面はガスで霞んでいるがロープウェイの運行音が聞こえる。吹き抜ける風が心地良い。鶯のさえずりも聞こえる。ミヤマアカネが飛びブヨの心配はいらなそうだ。 | |
シロバナノニガナ |
ゴゼンタチバナも |
ハナニガナ |
鎖を登れば |
イワシモツケ |
マチガ沢には雪渓が残る |
花があることでペースは落ちるがこれくらいがちょうどいいかな。晴れそうで晴れないガスで展望は期待通りに得られないけれど、展望抜きで花が楽しめればいいな(目当てはホソバヒナウスユキソウとユキワリソウ)と思って来ているのでこれからが楽しみだ。 | |
岩の上にイブキジャコウソウ |
険しい稜線が続く |
ミヤマカラマツ |
ウラジロヨウラクですね 色濃い |
イワシモツケ |
ラクダの背に出た ここで一息 |
どんな花が咲いていたのだっけな。すっかり記憶からは消えてしまったようで、花を見てはそうだった、そうだったと思い出すことの繰り返しだ。例年、雪解けと開花時期が早くて既に終わってしまった花もあるようだ。ラクダの背で一息ついた。道半ばだろうか。 | |
ガレ沢のコル 巌剛新道を分ける |
ホソバヒナウスユキソウが出てきた |
ガスに霞む稜線 黄ペンキを辿って |
トキソウかも |
タテヤマリンドウは少ないけど |
ミヤマダイコンソウがあった |
花が次から次と出てくる。登山道脇をキョロキョロ見回して見つけるとなんだか嬉しくなる。疲れも癒されるが足は重くなってきた。 | |
ナエバキスミレ |
ヨツバシオガマ |
アカモノが綺麗 |
群生している |
ニガイチゴ |
ミヤマカラマツ |
なかなかユキワリソウとホソバヒナウスユキソウがないなあと思いながら歩いていくと、ザンゲ岩に近づくにつれ出てきましたよお目当ての花が。ウスユキソウは久しぶりのご対面になるかな。地味な花ではあるがいかにも高山植物といった感じでお気に入りなのだ。 | |
ユキワリソウ |
大輪ではないけど |
ホソバヒナウスユキソウ |
群生もしている |
ナエバキスミレも混じって |
ザンゲ岩 |
ミヤマキンポウゲ |
群生だ |
ザンゲ岩を過ぎると笹原となり花種も少なくなる。さあもう少しで山頂だ。西黒尾根の登山者は少なかったが天神尾根からはそれなりに登ってくる様子が見える。やはり山頂は混んでしまうのだろうか。いつの間にか上空に青空が見え始めた。期待できそうだ。 | |
少ないけどハクサンチドリも |
岩稜帯を抜けて山頂は近い |
一瞬の晴れ間にトマの耳が見える |
イワイチョウ一輪 |
コバイケイソウと雪渓 |
オキノ耳 |
ハクサンイチゲは終わってしまったようだ。雪渓はわずかに残るのみでもうすぐ消えてしまうだろう。天神尾根からの登山者に混じってトマノ耳に着いた。混雑はない。多くは写真だけ撮ってオキノ耳へ歩いていく。静かな山頂に腰を下ろして景色を楽しんだ。 | |
肩の小屋から先は見えない |
空いている 小屋ベンチ前でコーヒータイム |
天神尾根を下っていく |
登山道に雪渓はない |
谷川岳は中芝新道、いわお新道、中ゴー尾根が廃道化している。巌剛新道も利用者は少ないようだ。登山道の整備は大変なことだが登山道が少なくなっていくことには寂しさがある。さあ、頑張って天神尾根を下って行こう。 | |
アカモノとゴゼンタチバナ |
ナナカマド |
ゴゼンタチバナの群生 |
熊穴沢避難小屋 |
天神平に着いた ロープウェイで下る |
駐車場に無事着いた |
普段は賑わう天神尾根も、登って来る登山者は少なく下りの登山者も多くはない。賑わっていたのはトマノ耳からオキノ耳の間だけかも。熊穴沢避難小屋にも誰もいなかった。花を楽しみながら下っていく。田尻尾根を下ろうかとも考えたが赤線の長さにあっさりと撤回。下りでは風がなく大分汗をかいてしまった。片道券\1800を支払ってロープウェイで戻った。久しぶりの西黒尾根を楽しむことができた。 |