開聞岳
かいもんだけ
924m

独立峰
鹿児島県
開聞岳
登 山 日 2023年05月14日(曇り/晴れ)
メンバー しんぷるライフ
行  程 09:10二合目登山口…10:35仙人洞…11:05▲開聞岳12:05…12:40仙人洞…13:50二合目登山口
yamap ルートマップ
地元鹿児島で「薩摩富士」と呼ばれるこの山は、どの角度から見ても美しい三角錐をなし、見るものを魅了する。深田久弥は「これほど完璧な円錐形もなければ、全身を海に乗り出したこれほど卓抜な構造もあるまい。名山としてあげるのに私は躊躇しない。」
開聞岳を訪れるのはもう三回目になる。もう少し早く百名山を目指せば既に登ってしまっている山のはずなのだが。前回の九州遠征は雨で登ること叶わずだった。

駐車場から出て登山口

開聞岳案内板
前日の雨は止み、予報ではすっきり晴れる予想だったのだが雲が多いようだ。前日の高千穂峰は明日に順延して、今日は予定通り開聞岳に登ることにした。登山道は山容が円錐形ゆえのユニークなルート設計となっている。ルートマップだけ見ると楽に登れる印象を受けるのだが、火山らしく岩が歩きを困難にしている。

熱帯か?

五合目近く 長崎鼻が見える
南国ゆえなのか、それとも海に近いからなのか登山道は緑色の鬱蒼とした道となっている。風はなく湿度が極めて高い。一昔前ならマイナスイオン効果なんて言葉が使われていたかもしれない。道は400m間隔で一合となっている。山頂は十合目と分かりやすい。鬱蒼とした道で日が入らないからシダや苔が多いが花は少ないようだ。最初は歩きやすく感じた道は徐々に火山らしく岩がゴロゴロの道に変わっていった。濡れていて滑るので帰りが非常に心配だ。

こんな展望が見られるはずが…

仙人洞 周辺は岩ばかり
やがてウグイスの鳴き声が聞こえてくると青空が見えてきた。このまま晴れてくれれば山頂からの展望も期待できそうだが。時折、展望がられる場所に出るがなかなか見られない。7.1合目の展望案内図を撮るくらいだから当然見えなかったということ。山頂直下の急登を抜けると御岳神社の赤い鳥居が目についた。下山の無事を祈願して山頂に立った。

御岳神社

山頂に着いた 日本百名山だよ
綺麗な円錐形の山容のこの山は広い山頂を持っているが、山全体が樹木に覆われていて狭い岩場が唯一の休憩場所となっている。こんな山頂の山は非常に珍しいと思える。岩の上に腰を下ろしたり立ち上がったりしてガスが晴れるのを待つが、池田湖や長崎鼻などがどがわずかな時間だけ姿を見せてくれるだけだ。上空は晴れているのになあ。

山頂は広いが灌木で歩けない

一瞬ガスが抜ける

イチゴ イエローベリー?

何の花だろう 植生が違い過ぎて…コウツギ
花は少ないがまあ仕方ないかな。植生が見慣れたものと違い過ぎてもうさっぱりわからない。九州と関東の違いだからなあ。「木戸伸栄:開聞岳の植物」によると、高度毎に多く見られる植物は、100m付近ではクロマツ、230m付近ではタブノキ、300m付近ではイタジイ、600m付近ではアカガシ、山頂付近ではツクシイヌツゲとヒサカキとのことである。山頂を覆う低木はイヌツゲとサカキか。12時まで粘ってみたが期待の展望は得られそうもないので下山することにした。滑りやすいゴロゴロ道だから時間がかかる。

池田湖が見える

気にまとわりつくのは名に?

岩がゴロゴロ 膝打ちで負傷

なんとアサギマダラが
ふと見れば一羽の蝶が飛んでいる。よく見ればアサギマダラ。遠路はるばるもう飛んできたのですかねえ。温暖化のせいで飛来する数が少なかったと報告があったと聞いている。群馬の山で今年も見ることが出来るだろうか。四合目を過ぎると歩き易くなった。

イベント広場から開聞岳

長崎鼻から開聞岳
登山口の広場からは青空の元、綺麗な三角錐の開聞岳に感動して記念の一枚を残した。下山が早かったので思い出の長崎鼻に寄ってみた。深田久弥の残した言葉が本当にその通りと思った。
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