御座山
おぐらやま
2,112m

西上州周辺
長野県
登 山 日 2023年02月28日(快晴)
メンバー しんぷる
行  程 自宅4:40===7:10栗生登山口7:25…8:06不動の滝8:10…9:03御岳神社…9:25△御座山10:10…10:25御岳神社…10:50不動の滝11:00…11:25登山口
yamap ルートマップ
久しぶりにアルプスの雪景色を見たい。浅間連峰から見れば浅間が、八ケ岳の一座に登れば八ケ岳の全景が見られない。佐久の御座山からの展望も非常に良い。蓼科山か迷った挙句に御座山に登ってみることにした。今回で3回目だが登山口は何れも同じ栗生登山口で短時間で登れるのが魅力的。登山口まではある程度の積雪を予想していたが予想に反して全く雪はなし。いつまでも冬の気でいたけれど春はもう直ぐなんだなあ。林道終点には車はない。準備をしていると一台入って来た。挨拶を受けて歩き出した。

中嶋豊氏の「信州山歩き地図」の一枚

カラマツの林の中を歩き出す
雪は全くない

登山道の看板が付けられている
登山口からは軽アイゼンを付ける予定も気が抜けてしまった。いずれどこかで装着が必要になるだろうがしばらくは大丈夫そうだ。今日は暖かくなるというが、まだ肌には空気は冷たい。カラマツの針葉が茶色に落葉して道はフワフワ感たっぷりだ。やがてジグザグと急登になる。山腹を切った登山道の一部が凍結している。その先は落葉の道が続いているが滑り止めなしではちょっと危険だ。やむなく軽アイゼンを履いて凍結箇所を通過した。標高を上げれば雪も出てくるだろうと履いたまま登っていくのだが脚が疲れる。

不動の滝の氷瀑

雪はないが時折凍結箇所がある

コメツガの林になってきた
道はほとんど水のない唐沢に沿ってつけられている。名前の由来は涸れ沢なのかカラマツの唐なのかなどとくだらないことを考えてしまった。急登をハアハアと喘ぎながら登っていく。足が重いせいか時々立ち止まったりもしながら歩いていくと不動の滝に着いた。
見事に一枚岩のように氷結している。最盛期よりも小さくなっているのかもしれないが十分に見ごたえがある。帰りにゆっくりと寄ることにして先を急ごう。脚の疲労があるので滝上でアイゼンを外してみた。やはり脚が軽い。風もなく少し汗ばんでも来たので上着を脱ぐことにした。今日は春の陽気とのことだ。いつまでも冬のような気がしていたが春はすぐそこに来ているんだな。

鎖を掴んで岩場に登ると奥秩父の山々

御岳神社 ここから先が核心部
それでも高度を上げていくと凍結部分も増え雪が出てきた。軽アイゼンを付け直して歩いていくとやがて岩場が出てきた。凍結もあり緊張するが幸いにも鎖がついている。鎖の助けを借りて登っていくと展望の岩の上に出た。金峰山方面が開けている。さらに登っていくと岩峰帯の鎖も終わり積雪の登山道となって御岳神社に着いた。呼吸を整える。この石祠は記憶があるぞ。

山頂岩峰が見えてきた

石楠花が初夏を待つ

避難小屋に着いた 山頂はすぐそこ

御座山2112M 綺麗な小屋
ここからは山頂との鞍部(金山沢のコル)に向かって痩せた岩稜の歩きとなる。吹き溜まりとなった雪が積もっていて急斜面の下りには神経を使う。立木の合間から山頂部が目に入ってきた。よく晴れている。やがて避難小屋に着いた。山頂はもうすぐそこだ。山小屋は相変わらず新しいままで綺麗だ。さあ、山頂に急ごう。

八ケ岳連峰

南アルプス北部

岩峰の先端に山頂標識

北アルプスが広がっている
南北に長い岩稜を進むと待望の御座山頂上に着いた。丸太を輪切りにした山頂標識が魅力的だ。
八ヶ岳が近いなあ。一番白く輝いている。その左には南アルプス北部の峰々が並ぶ。日本第2の高峰である北岳が大きい。甲斐駒ヶ岳も存在感があるなあ。北に目を向ければ浅間連峰が東西に連なる。そして西には北アルプスが大きく手を広げているようだ。避難小屋方面は立木で遮られるがそれ以外は大きく展望が広がっている。北方面には上信越国境の峰々が連なる。言葉はないなあ。

浅間連峰から尾瀬・奥日光の山々が一望

奥秩父山塊(東アルプスと呼びたいなあ)南アルプス 八ケ岳連峰

白根三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳) 手前は鳳凰山

アサヨ峰から甲斐駒ヶ岳

黒斑山 浅間山

後立山連峰

東アルプス

金峰山 五丈岩が見える
山頂にはわずかに風がある。しかしベースとユニクロのライトダウンだけでも寒くはない。何枚も同じような写真を撮ってしまう。

頚城山塊

浅間連峰

真っ白な北アルプス

八ケ岳が近い

鹿島槍ヶ岳 五竜岳 唐松岳 白馬三山

北八ヶ岳 縞枯岳・北横岳・蓼科山
解放感と幸せを感じるなあ。この頂にゆっくりと留まって大展望をいつまでも見ていたいけれどそれは叶わぬこと。名残惜しい山頂を後にして避難小屋に入り込む。インスタントのカフェラテと稲荷鮨で小腹を満たした。小屋のノートに記録を残して山頂を後にする。

雪なんかな~い

栗生登山口に戻った
鎖の岩場を過ぎればもう危険な場所はない。それでも不動の滝までは軽アイゼンをつけて下りた。途中で道間違いをしたがかつて登山道だったようだ。台風か何かで登山道が崩落し、新たに付け替えられたものと思う。今日の登山者は3人だけだった。
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