浅間隠山
あさまかくしやま
1,757m

角落山塊
高崎市・東吾妻町
登 山 日 2023年02月15日(晴れ)
メンバー しんぷる
行  程 浅間隠山登山口10:12…11:30▲浅間隠山12:33…13:13登山口
yamap ルートマップ
朝目覚めてみれば雪模様。出かける気持ちが一気にしぼんでいく。それでも赤城以南は晴れているようだ。選択は微妙だが浅間隠山にしてみようか。北の展望は望めないだろうし、高峰マウンテンパークも雪だから浅間山も期待できない。でも東側は見えるに違いない。天気の様子を見ながら登山口に向かって車を走らせる。道はドライで冬タイヤは必要ないなあ。上空は青空が見えるから大丈夫だろう。
旧倉渕村権田に来ると日本酒大盃で有名な牧野酒造がある。いつか大吟醸を飲んでみたいものだが自分で買うことはないか(笑)。
くねくねと二度上峠の登山口まで来た。登山口前には一台だけ車が止まっている。平日とこの天気が重なっては登山者も少ないのも仕方ないか。久しぶりに静かな山歩きが出来そうだ。

登山口前に車は一台

積雪は少ないが凍っている
積雪は少なく地面は薄氷の下だ。軽アイゼンがよく効く。フリースにわずかに雪が付いてくる。ダイヤモンドダストなら素敵なんだけれど。聞こえてくるのは風の音とアイゼンが雪に食い込む音だけだ。カラマツの林の中は明るい。

いつもの道標 分岐だが…

チョビッと平坦な道を進む
沢沿いの道を抜けいつもの道標に出る。平坦な道を抜けた後に道は意図的に大きくジグザグと遠回りをする。山肌を守るためとのことだけど積雪期はちょっとコース取りが違うようですな。直接風が当たることはないけれど風の通り道からゴーと風音が聞こえてくる。次第に急登となりハアハアと息が上がる。クマザサはクマの部分が多くなって冬らしい感じになっている。

笹も冬の装い

独り占めの山頂
もう少しで前峰というところで下って来る二人組に出合った。上には誰かいますかと訊くと、4人組が登っていったとのこと。前峰に着いたときに下って来た4人組と出合った。挨拶をするが返ってこないし表情が暗い。山頂もガスっていて展望が全くないようだ。おそらく落胆して直ぐに下山してきたのだろう。すれ違った後、この辺で休憩するかと声が聞こえてきた。そうなると山頂には誰もいないことになる。山頂独占かな。上空は青空の山頂に立った。誰もいない。人気の山で山頂を独占なんて嬉しい限りだ。山頂は時折風が抜けていく程度で長居が出来そうだ。周辺はわずかな雪で視界が遮られクッキリには程遠いが、少しずつクリアになりつつある。ワクワクする。

近くの鼻曲山もすっきり見えない

にょっきり三角 右が角落山 左が雨坊主
サンドイッチと冷えたカフェラテで腹を誤魔化して晴れてくるのを待っている。晴れそうで晴れないが、ぼんやりだけれど少しづつ遠望が利くようになってきた。子持山と小野子山、北に菅峰が幻想的に姿を現す。いいな。大展望で有名なの浅間隠山で満足な展望を得られずに山頂に立っている。何故か不思議と嬉しくなってくる。こんなことはなかったなあ。

菅峰も雪に霞む

笹蒔山方面

榛名山も霞む

浅間山も雲の中
ついには奥秩父の稜線や富士山、南アルプス北岳までも視界に入って来た。もう少し待つかな。八ケ岳も見えて来るかも。展望には恵まれない登山になったけれど、この山頂からの素晴らしい大展望を改めて認識することとなった。また来たいなあ、また来て絶景を味わってみたい。山はいいなあ。その気になればいつでも何度でも登ることができる。今日はこれまでにしておこう。

鼻曲山方面

ジグザグと歩きなさいと
名残惜しい山頂を後にする。また来よう。ずっと山頂を独占できたのは嘘のようだ。浅間山は姿を現しそうで現れなかったけど落胆はない。結局、今日この山頂を踏んだのは3組だけだろうな。途中で例の4人組を追い越して下山した。
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