塔ノ岳 とうのだけ 1,491m 丹沢 神奈川県 |
登 山 日 | 2023年02月05日(晴れ) |
メンバー | しんぷるライフ |
行 程 | 戸沢登山口8:10…9:30茅場平…9:56花立山荘10:00…10:33△塔ノ岳11:08…11:35木ノ又小屋…11:45新大日11:48…12:01政次郎ノ頭…13:08戸沢登山口 yamap ルートマップ |
宿の窓から見る天気はくっきりすっきり。塔ノ岳登山を今日に変更した甲斐があったかも。昼食をコンビニに寄って買うつもりがすっかり失念してしまっていた。秦野戸川公園から未舗装の戸川林道を5km程走った場所の河原の駐車場が今日の登山口になる。塔ノ岳に登るにはおそらく最短のはず。バカ尾根と呼ばれる大倉尾根の往復は日帰りではちょっと辛い。色々と調べた末に戸沢を起点に天神尾根を登り政次郎尾根を下る周回コースを計画した。戸川林道は所々舗装路となるが悪路だ。尖った石がゴロゴロしてタイヤのバーストが心配になる。無事に通過するにはある程度の車高が必要だ。そして林道を歩いていく登山者も多い。登山道の一部だということか。 | |||
戸沢登山口 |
沢を渡って |
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作治小屋を過ぎると直ぐ河原に駐車場が見える。思いのほか止めてある車の数が多い。その先には2つのテントが張られキャンプを楽しんでいる姿が見える。入って来る人は登山者だけかと思っていたらキャンパーでも賑わうようだ。グリーンシーズンには秦野警察署丹沢臨時警備派出所が設置され、山岳遭難救助活動の拠点となるそうだからそれなりに人が入って来るのだろう。 | |||
破線の天神尾根に取り付く |
大倉尾根は高い |
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道標に従って歩いていくが天神尾根の取り付きがよくわからない。スマホのYAMAP地図を頼りに歩くと登山道がわかった。尾根はヒノキの林になっている。植林されたものだろう。道は丸太で整備されていて外さずに歩いていけば大丈夫だがえぐれや段差が煩わしい。見渡せばかつて歩かれた道型がしっかり残っていて朽ち始めた丸太もある。尾根全体に適当に歩かれていたようだ。 | |||
丸太が整備されているが |
茅場平で大倉尾根コースと合流 |
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北側斜面にはわずかに雪が残っている。尾根中央部はヒノキが密生しているため積雪がないのだろう。しかし、天神尾根は急な上りが続く。丹沢の登山道を良く知っているわけではないが、このコースは整備が及ばない荒れた道として通行を推奨しない道のようだ。やがて廃道となってしまう恐れがあるかも。しかし登山口が山岳遭難救助活動の拠点となることから利便性はあるということになる。 | |||
過剰なまでに整備された登山道 |
かろうじて富士山が見えた |
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丹沢は全体に登りがきついねえと話しながら歩いていくと先が見えてきた。左脇の道から登山者が次々と歩いてくる。どうやら大倉尾根に出たようだ。しかし誰もいなかった天神尾根と違ってなんと登山者の多いことか。登山道も丹沢らしく整備されている。 | |||
ちょっと霞んでる |
山女 ちょっとポーズ |
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相模湾だけど… |
花立山荘に着いた 一泊二食\7000 |
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整備された道を多くの登山者が元気よく登っていく。天神尾根コースは標高差900mの急登で1時間ほど短時間で登れる。大倉尾根コースは塔ノ岳まで標高差が1200mもあり階段に次ぐ階段とのことだ。コースタイムも長いことで今回は避けたわけ。森林限界がなく登山道脇は灌木が多く展望が得られないことが多い。でも天神尾根より気持ちはいい。花立山荘で一休み。水分補給はこまめに。 | |||
大山の手前は三ノ塔かな |
蛭ヶ岳が見えてきた |
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塔ノ岳を正面に |
山頂だ |
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塔ノ岳まで600mの金冷シを過ぎたあたりから丹沢の山並みが見えてきた。上空には雲が鬱陶しい。起床時の快晴は一体どこに行ってしまったのだろうか。丹沢随一の大展望を楽しみに来たのになあ。ライフさんが言っていた通り今回もハズレかな。丹沢山の最高峰は蛭ヶ岳だけれど、ここ塔ノ岳が丹沢の盟主だと思っている。広々とした山頂と山塊随一の展望、そして表尾根の最高峰であり丹沢の中心にも位置する。期待の大展望は叶わなかったけれど足るを知ることだ。落胆するより、いいねえと口にしてみることだろう。 | |||
大展望のはずだが |
新大日 三ノ塔 大山 |
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大きな山頂標識 丹沢のほぼ中央部 |
丹沢主稜 |
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蛭ヶ岳や檜洞丸が見える。買い忘れた昼食だけれど、昨日の残りのドーナツやマーガリンパン、リンゴにみかんがあった。時間も早いしこれくらいで十分だ。西側つまり富士山方面を向いてベンチに腰を掛ける。暖かいコーヒーが美味しい。 | |||
雲がなあ… |
ちょっと一枚 |
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山頂を後に |
新大日に向かう |
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丹沢山の主要なピークに登るのは結構大変だ。近くに住んでいれば自分のフィールドになるのだろうけれど簡単には登れない。地元の赤城山とは訳が違う。澄んだ景色をたっぷり味わうには山小屋泊まりが必要かもなとも思ってしまう。蛭ヶ岳から見た赤富士を思い出すななあ。もう丹沢には来ることがないかもしれない。 | |||
表尾根は気持ち良さそうだ |
塔ノ岳を振り返って見る |
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木ノ又小屋 素泊まり\4000 |
新大日が近い |
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表尾根を下っていく。何となく大倉尾根とは雰囲気が違うようだ。天神尾根を登ってからの大倉尾根はあまり感慨もなかったけれど表尾根は何となくいい感じ。同じような整備も苦にならない。道には雪が残り多少ぬかっている。天神尾根を抜けたときに「雪はありませんでしたか?」と聞かれた意味がわかった。数日前に降雪があったようだ。多少のアップダウンはあるが歩き易い道になっている。 | |||
かつては小屋があった新大日 |
大倉尾根を振り返る |
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禿げた政次郎ノ頭 |
政次郎ノ頭から表尾根 |
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ズボンの裾を汚しながらも木ノ又そして新大日に来た。表尾根を振り返る。歩いてきた尾根が見えるのもなかなかのものだ。新大日からは表尾根を離れ政次郎ノ頭から政次郎尾根を下っていくことになる。裸地となった政次郎ノ頭が良く見える。登山者もいるようだ。 | |||
政次郎尾根に入る |
途端に過剰整備なし |
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さらに政次郎尾根へ道を分ける。直進すれば鳥尾山から三ノ塔へと続く。改めて丹沢の登山地図を見れば縦横無尽に登山道が付けられている。全てのコースを歩くのは大変なようだ。政次郎尾根は天神尾根と同様に登山道としては推奨されていないコースだ。安易に歩くのではないと警告されている。歩いてみればヒノキの林の急斜面の下りも天神尾根と似ている。 | |||
戻ってきた |
河川敷の駐車場 |
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天神尾根の登りとは違うのは先行者が二組いたことだ。おそらく同じように天神尾根を登り周回してきたものと思う。荒れた登山道とあるがとんでもない。ごく普通の登山道に思えるのは気のせいかな。一気の下りで短時間のうちに登山口に戻ることができた。都心部に近い山域ということもあって、何となく楽に登れる印象だがなかなかどうして骨のある丹沢だ。 |