浅間隠山
あさまかくしやま
1,756m
角落山塊
高崎市・東吾妻町
登 山 日 2022年11月05日(晴れ)
メンバー しんぷる
行  程 登山口8:40…9:52シャクナゲ尾根…10:25▲浅間隠山10:50…11:08シャクナゲ尾根…12:00登山口
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 自宅から登山口に向かう里でもすでに紅葉は進んでいた。今年は紅葉が遅いはずだったが10月以降すっかりよりを戻したようだ。うかうかしていると見ずにお終いなんてことになりかねない。この2週間が勝負だろう。
 国道406を離れて浅間隠温泉郷側からの浅間隠山登山口に向かう途中の紅葉が見事だ。これは時期を逸したかも。滝乃沢不動滝から先はゲートを手動で開け、須賀尾林道そして水無林道と悪路を進む。悪路がゆえにこのコースを選択する登山者が少ないのではないだろうか。この林道を行政が整備してくれればもう少し登山者が増えるのではないかと思うのだ。紅葉の季節はこのコースがとても素晴らしいので実にもったいない。

登山口 ここまで紅葉は降りていた

カラマツの綺麗な黄葉だ
特に難儀するところもなく登山口に着いた。実に雰囲気の良い駐車場であり登山口でもある。すでに登山口からもう全開の紅黄葉だ。中腹あたりの色付き深まった紅葉が見られたらいいなあと思いながら来たのだが…。落葉も多く登山道はふかふか。落葉を踏みしめる音が心地良く耳に入って来る。温川を渡ってからしばらく川沿いに登山道は続いている。渡渉も数回あるのでストックがあると安心。
 迎えてくれたのはカラマツの黄葉。登山道にはその落葉が堆積しその上に広葉落葉が乗っている。カラマツの木は背が高く見上げる首が痛くなるほどだ。青空があるのが嬉しいね。さてどんな景色が見られるのか楽しみだ。

道標が新しくなっている

温川はいつも水量が豊富だ
手のひらを太陽に透かして見れば…じゃないけれど、陽の光に透かして見る紅黄葉は実に美しい。この世にこんなきれいな色彩があるのかと思われる紅黄葉に出合うことが度々ある。わくわくと胸が躍る瞬間だ。こんな空間にいられるなんて何と幸せな事か。

ふれあいの鈴道(りんどう) 熊よけの鐘だろう

目線を下げて
何故か歩くペースが乱れがち。紅黄葉に惑わされている感じで、なんとなく焦っているように足早になってしまってハアハアと息が苦しい。今年初めての本格的な紅黄葉に出合えて実に嬉しい。足元にも色とりどりの落葉があって飽きることがない。

光を捉えた

距離的には半分だけど標高は…
浅間隠山1.9km(訂正してある)道標が道半ば。ここまで太陽の光を浴びて素晴らしい色彩を楽しませてもらってきた。この道標からシャクナゲ尾根までは急登となる。丸太階段が設置されてはいるが経年劣化が激しくそろそろ整備が必要となっている。

綺麗に見える

石楠花ばかりのシャクナゲ尾根 
道標や危険個所の整備はされているが急登ゆえの階段整備やロープの設置が欠かせないのではないだろうか。熊に破壊されていたと思われる道標も新しいものに交換されている。登山道には「ふれあい鈴道(りんどう)」と書かれた熊よけの鐘と思われるものが所々に設置されているが、各所で鐘を鳴らしてお互いの存在を確認し合おうという趣旨か。それには登山者を増やさないと駄目かも。

山頂に着いた 登山者は多い

榛名山
急登を休みやすみ歩いてシャクナゲ尾根に着いた。ここで一息だ。70℃でサーモスに入れてきた白湯を飲む。秋になり暑さも感じなくなると水分も欲しなくなるが、やはり水分を口に含むとホッとする。ひと歩きで笹の道になる。ここまで来ると紅葉はすっかりなくなり、落葉し裸になった枝を晒す木ばかりだ。初冬がもう直ぐだ。笹道には霜柱が立っていて冬の訪れを告げている。ハアハアと急登を登っていくと賑やかな山頂に着いた。みな二度上峠から登ってきた登山者たちだ。さあ、展望を楽しむとするか。

北側に雪が見える

笹蒔山方面の茶色
長野側はいまいちの天気で八ケ岳が見えない。浅間山北側には雪が残っている。そして湯ノ丸山までの浅間連峰が一望だ。鼻曲山は逆光なのか上空の雲が太陽の光を遮っているのか墨絵の様。その先にはゴツゴツとした奇景の妙義山が存在感がある。でも山頂から楽しみにしていたのは笹蒔山方面が茶色に染まった展望だ。その先にはぐんまの名峰が幾つも連なっている。展望を楽しんで下山開始。

笠岩 なるほどの形

落葉に敷き詰められたサクサクの登山道
笹の急斜面を足早に下っていく。上りは休みやすみだったけれど重力のままに歩けば早いものだ。シャクナゲ尾根まで一気に下っていくと対面に笠岩がよく見える。ここから先は虎ロープが張られる危険個所だ。上りでは苦にならないが下りでは要注意だ。
太陽の位置もわずかに変わり、陽の光を浴びて輝く紅葉も色調の変化が見られる。登ってきたときの感動はないが深みのある紅葉を楽しみながら歩いているのには変わりない。登山道を歩いているのはしんぷる一人だけかな。静かな山歩きとなった。
やがて温川に出た。渡渉点はカエデの黄色い落葉で覆われている。しばらく温川に沿って進み登山口へと戻った。

紅黄葉の林ともお別れ

温川を渡れば登山道は直ぐそこ

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