高ボッチ山
たかぼっちやま
1665m

筑摩山地 中信州高原
長野県岡谷市
登 山 日 2022年03月25日(晴れ)
メンバー しんぷるライフ
行  程 ブリーズベイリゾート塩尻かたおか09:45…10:12登山口道標…12:00△高ボッチ山12:50…14:05ブリーズベイリゾート塩尻かたおか
ルートマップ(yamap)
晴れの天気予報で期待を持って迎えた朝だったが、赤城山をはじめ近くの山さえ何処も見えない。山が駄目だったら観光だけでも仕方ないかな。そんな思いで出かけてみる。長野県に入っても八ヶ岳が薄っすらと霞んでいるだけ。それでも目的の山に近づくにつれ北アルプスが姿を現してきた。これなら何とかなりそうだ。間違いもあったが登山口になる「ブリーズベイリゾート塩尻かたおか」に無事到着。

ブリーズベイリゾート塩尻かたおか

だいぶ雪が融けてきた
宿泊施設はコロナ感染の広がりを理由に営業を休止している。平日でもあり登山者はいないようだ。天気は最高なんだけれどな。施設脇を抜けて歩き出したが、古くに付けられた高ボッチ山登山道の道標が残されている。この山は山頂付近まで舗装路か通じ登山が対象の山ではないようだ。道路が冬期閉鎖された期間だけはここから登るのが一般的なようで、ネット上に多くの記録を見ることができる。

途中の道標ではここが登山口になっている

雪が出てきた ツボ足で
彼岸を過ぎ春はもう直ぐそこ。雪は残っているがサクサクとツボ足で歩くには丁度いい。一応アイゼンだけは用意していこう。トレースと赤いリボンを道標に歩いていく。高原だよと聞いてきたが結構急な上りがある。展望のない冬枯れの樹林帯を行く。
道方はしっかりしていて何かの作業道のようだ。林道を歩くいたり横切ったりと、この林道はかなり上のほうまで続いている。春が近いとはいえ鳥のさえずりはなく、木々の芽吹きはもう少し先の感じ。徐々に残雪は増えていくが踏み抜くほどの厚さはない。だらだらと残雪の登山道を登っていくと展望地に出た。振り返れば雪を被った北アルプスが一望だ。青空すっきり稜線くっきりではないが、あまり期待していなかっただけに、これだけ見えれば良しとしようじゃないか。

樹林帯を抜ける

振り返れば北アルプスだ

後立山連峰 爺、鹿島槍、五竜、白馬

常念岳 大天井

御嶽山、乗鞍岳、北アルプス、火打・妙高

雪原に出た

独立峰の御嶽山

槍の穂先をズーム
まだまだ上があるからカシャカシャ撮らなくてもいいんだけど、暖かい日だし、いつ霞んでしまうかも知れないので仕方ないか。
再び樹林帯を抜けると雪原が目の前に広がった。所々に枯れ草が出ているから踏み抜きはなさそうだ。北には火打・妙高方面、そして北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスの木曽駒・空木が視界に入る。緩斜面をサクサクと上っていくと鉄塔が見えてきた。山頂はあのあたりだろう。トレースを大きく外さないように歩いていく。
高ボッチ牧場の前をトレースに従って歩いていくと待望の高ボッチ山に着いた。新たに八ヶ岳と南アルプスが視界に入った。諏訪湖が眼下に見えている。その上にはかすかに富士山が見て取れる。八ヶ岳連峰は蓼科山から編笠山までが並んで見えている。南アルプスも甲斐駒ヶ岳から南部の峰々までが一望だ。素晴らしい大展望だ。これほどの展望は見たことがない。

霧ヶ峰高原の向こうには八ヶ岳が大きい

北信五岳方面

横岳・赤岳・阿弥陀岳

三角点はなさそう
富士山がくっきりと見える時にまた来てみたい。高ボッチ高原まで車道が通っていればなお良いなあ。お手軽に冠雪した日本アルプスや周囲の峰々の絶景を堪能することができるだろう。このあたりは長野県の中心なので展望に優れるのか。山好きにはたまらないだろう。

諏訪湖の向こうには南アルプスが伸びる

高ボッチ山頂

牧場方面に下る

下りも大展望を楽しんで
山頂は穏やかな風で寒くはなかった。方位盤に腰を下ろし山頂からの大展望とランチを楽しんだ。正面に北アルプスを眺めながら下る雪原歩きも実に楽しい。もう一度この大絶景を味わってみたい、高ボッチ山はそんな山の一つになった。

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