湯ノ丸山
ゆのまるやま
2101m

浅間連峰
嬬恋村・長野県
登 山 日 2022年03月12日(晴れ)
メンバー しんぷるライフ
行  程 烏帽子岳登山口09:11…09:25臼窪湿原分岐…09:33中分岐…09:40鐘分岐…10:19▲湯ノ丸山10:27…10:48小梨平分岐…11:20△小烏帽子岳11:23…11:47小梨平分岐…12:16中分岐12:35…12:42臼窪湿原分岐…12:54烏帽子岳登山口
ルートマップ(yamap)
北アルプスの絶景を見に根子岳に登ろうと菅平牧場に入ったが駐車場所がない。やむなく下っていくと歩いてくる登山者がいる。駐車場について尋ねてみると、下に駐車場があるからそこに止めて歩いてくるとのこと。冬の根子岳はこんなものなのですね。しかし駐車場は既に満車状態だ。上から見えた北アルプスはぼんやりとしていて見栄えがなかった。そんなわけで根子岳に登る理由がなくなってしまった。戻って湯ノ丸山にでも登ってみよう。
道はどこも雪はなくドライ状態で夏タイヤでも問題ない。嬬恋村では先の台風の復旧工事が今だに行われている。自然災害の復旧はなかなか大変だ。順調にスキー客が大半を占める湯ノ丸高原駐車場に着いた。駐車場も全く雪はない。軽アイゼンを履いて歩き出した。

キャンプ所を過ぎて湯ノ丸山を望む

空は青い、雪が白い
湯ノ丸キャンプ場への林道は予想に反して雪がない。ああ、春は直ぐそこなんだな。舗装路をカチャカチャと音を立てて歩いていく。それでもキャンプ場に近くなると雪が出てきた。今年は雪が多く積雪量も経験した中では今までで一番のようだ。キャンプ場からは雪面は良く締まっていて踏み抜くことはほとんどない。紺碧の空に湯ノ丸山が見える。

湯ノ丸山が近くに見えるけど

分岐道標は半分ほど沈んでいる
樹林帯を登っていくと中分岐についた。いつもはここから烏帽子岳に向かうことが多いが、今日は湯ノ丸山なので鐘分岐に向かって踏み跡を辿っていく。コメツガの林はすっかり葉を落としている。まだ芽吹きには遠い気がするが季節の移り変わりは何時の間にか進んでいくのだろう。鐘分岐の道標は半分ほど沈み、鐘は手が届くほどに近い。登山者の数は意外と少ないようだ。

直登が続きます

丸くなってきた 湯ノ丸山だもん
レングツツジの時期には山頂まで延々と登山者の列が続くが、先行を行くのはバックカントリーの二人連れとその先にソロの男性だけ。一年を通じてこれほど登山者が少ない湯ノ丸山を経験したことがない。ほぼ直登で登っていくが雪面は相変わらず良く締まっていて軽アイゼンやチェーンスパイクでもよく効く。登るはずだった根子岳や四阿山が良く見える。

ソロハイカーが

もう直ぐ山頂
2組を追い越して誰もいない山頂に着いた。本当に今日は登山者が少ないなあ。誰もいない湯ノ丸山の頂上なんて初めての事だ。直ぐにソロとバックカントリーの二人が登ってきた。北アルプスが眼前に大きく広がっているがクッキリすっきりとはとても言えない。暖かいせいかな。蒸気が充満しているのだろう。でも何度見ても北アルプスの絶景には感激ものだ。山頂は風が強いがなんとか平気。

白馬岳から鹿島槍ヶ岳まで

槍ヶ岳

山頂から烏帽子岳

北峰の向こうには四阿山・根子岳 草津白根山
時間も早いのでピストンはやめて小梨平へ下ることにした。こちらは風が強いためか雪面は比較的硬くアイゼンがよく効く。登って来る登山者にもすれ違うことが多いから我々と逆コースで歩く登山者が多いのだろうか。順調に鞍部まで降りることができた。

山頂は雪が少ない

小梨平に向けて下る

小梨平 ダケカンバと青空だ

雪庇ができるんだ
時間もまだあるので烏帽子岳の稜線まで上がってみることにした。稜線で景色を眺めながら腹を満たす作戦だが稜線を吹く風はどうだろうか。踏み跡を辿っていく。トレースはやがて夏道からそれて冬道になったようだ。稜線までは急登で雪面もやや緩んでいる。先行する男女の二人連れを追うように登っていくと待望の稜線に着いた。前方近くにはには烏帽子岳が見える。

湯ノ丸山をバックに

四阿山・根子岳

根子岳 右手には四阿山

戸隠山と高妻山
登り上げた稜線は小烏帽子岳と烏帽子岳の鞍部に位置する所だった。烏帽子岳までは行くつもりはなく小烏帽子岳周辺でランチと思っていたので逆方面に進むと小烏帽子岳に着いた。しかし風があり休憩には適さない。踏み跡はさらに夏道へと続いていたが細そうでこれ以上進むのは躊躇われた。結局戻りながらどこかで休憩を取ることとして稜線から来た道を下り始めた。

小烏帽子岳では休憩できず戻ります

湯ノ丸山ですね
しばらくするとライフのぐんまちゃんを見たらしく「あ、ぐんまちゃんだ。しんぷるライフさん?」と、山で会いましょうのchiakiさんが追いついてきました。物語山でお会いして以来です。chiakiさんのブログを見て八ヶ岳西岳に登ったこと等をお話ししました。わずかな時間でしたがお会いできてよかった。小梨平も風の通り道。さらに戻ります。

同じような写真だ

湯ノ丸スキー場と篭ノ登山
結局、中分岐まで戻って漸くランチとなりました。ここも風は吹いていたけれど意外と寒いほどではなく、やはり春の訪れが近いことを感じさせます。春になれば遠くは霞み展望には優れなくなります。そうなれば今度は花が咲き出します。それがまた楽しみに。

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