金峰山
きんぷさん
2,599m
奥秩父山塊
長野県・山梨県
登 山 日 2021年11月23日(晴)
メンバー しんぷるライフ
行  程 廻り目平登山口09:38…10:32川端下林道終点10:36…11:19中間地点…11:54金峰山小屋12:05…12:26▲金峰山13:20…13:37金峰山小屋…14:24中間地点…14:46川端下林道終点…15:35登山口
ルートマップ(YAMAP) Google Earth
廻り目平キャンプ場に\500の駐車券を発券して入場した。人影はないが駐車場にはそこそこの数の車が止まっている。テントの姿は見えないけれど皆何処にいるのだろう。川上村営の金峰山荘はなかなか立派で驚いた。標高1570mで金峰山までの標高差は約1000m。道標に従って舗装路を歩き出した。しばらくは一張りもないテントサイトを歩いていく。連休ではないから無理もないか。

廻り目平キャンプ場 金峰山荘

廻り目平登山口から歩き出す

川端下林道を行く 車は入れるけどなあ

林道終点(中ノ沢出合) 戻れない車
キャンプ場内は車も行けるがその先は一般車は通行止め。左に西俣沢の清流を眺めながらカラマツの林の中を歩いていく。右側は急峻な斜面で落石が心配だ。すぐに、ザックの代わりに二つ折りのマットレスみたいなものを担いで歩くグループと挨拶を交わす。一体何をするのだろう。しばらく行くとちょっとした岩場でクライミングが行われるところだった。わずかずつ標高を稼ぎながら歩いていくと川端下林道の終点に着いた。ここからは八丁平につながる道があるようだ。一息ついて丸木橋を渡って金峰山への登山道に入った。

いよいよ登山道

苔に氷柱

中間点

中間点から見える瑞牆山
てんくら予想では金峰山はC。おかしいなあ、天気予報は晴なのに。ということは強風ですか。歩き出してみれば風はないようだし、山頂で爆風を浴びることはないだろう。登山道は北斜面の樹林帯だし風の影響は少ない。瑞牆山荘からのコースだと強風の際には大変だろう。登山道はカラマツの落葉でフカフカだ。その上には茶色くなった石楠花の落葉もある。周りを見ればアズマシャクナゲで埋め尽くされている。開花時期に歩けばさぞかし魅力的な登山道になるだろうなあ。だけど今は残念ながら季節外れ。樹林帯はコメツガやシラビソ、カラマツ。足元には何種類もの青々とした苔が生えている。標高を上げていくと登山道は凍って硬くなってきた。

ようやく光が

金峯山小屋に着いた 上の広場

八ヶ岳は雲の中 ひょっとして雪?

仙丈が岳 甲斐駒ヶ岳 鋸岳
樹林帯の上に明るい光が見えるようになると程なく金峰山小屋に出た。閑散としてる。もう直ぐ営業を終えるのだろう。小屋の上のテラスからは展望が広がる。今まで展望がなかったから嬉しくなるねえ。相変わらず八ヶ岳は雲の中だ。南アルプス甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳が見える。さあ山頂はもう直ぐだ。空は青いぞ。大展望が待ってるぞ。

金峰山荘広場から

山頂は近いぞ

八ヶ岳の手前には瑞牆山

霜の花が咲いている
金峯山小屋から山頂まではハイマツと岩々の急登だ。標高も上がってだいぶ寒く感じる。指も冷たいぞ。岩の隙間が所々凍っている。徐々に展望が広がって来る。瑞牆山荘からのコースも一望だ。南アルプスも全容を見せてきた。群馬県の山々も良く見える。

千代ノ吹上コース(金峰山を堪能する岩稜絶景コース)

瑞牆山と小川山

五丈岩はもう直ぐ

山頂はすぐそこ
五丈岩への分岐を右に分けて、はあはあ息を切らしながら這い上がっていくと山頂標識が見えた。長野県の味わいある山頂標識ではなく、ごく普通にある平凡な標識に変わっていた。標識の脇には三等三角点が置かれている。さあ、岩の上に登って大展望を楽しもう。

登ったぜ

ちょっとお澄まし山女

西上州 御荷鉾山・両神山

左端に甲武信ヶ岳、朝日岳・国師ヶ岳に稜線がつながる
冷たい風が吹いてはいるが強くない。岩陰に入って富士山を眺めながらランチタイム。寒さでカップ麺も直ぐに冷えてしまうなあ。金峰山からの展望は奥秩父山塊随一と言われている。しかし、今日は思いのほか遠望が利かない。くっきりすっきり見えればさぞかし素晴らしい展望だろうなあ。
今から15年前に家族4人で大弛峠から登ったことがある。山頂に近づくにつれ雨模様となって、ガスの中の残念な登頂となってしまった。そんなこともあってもう一度登りたいと思っていた。ようやく思いが叶ったけど…。子供二人もそれぞれ家庭を持って、もう昔みたいに4人で山に登ることはないだろう。

南アルプス一望

眼下に金峰山小屋 瑞牆山に小川山
奥秩父山塊は何度か訪れているし山塊の百名山登っているのだが、全体の地図を見ていないために山の配置イメージが出来ていない。百名山以外は知っている山も少ないし、また山を眺めることもないから山座同定ができない。山座同定ができれば楽しさも増すのだろうけど。今日の目的の一つには冠雪した大きな富士山を見ることもあった。すっきりとした富士山は見られなかったが、荒々しい雲の間に迫力のある山頂を見せてくれた。いいんじゃないかな。さあ、下ろう。

金峰山にさようなら

林道終点に戻りました
来た道を戻る。冷えと硬い岩の上の歩きで膝が痛くなった。ライフさんは少し前を行く。ヨタヨタ下っていくものだから心配して時々止まって様子を伺っていたとのこと。金峯山小屋から樹林帯に入る。落葉の下は凍って硬い。滑ってコケること数回で「何で何回も木の根の上に乗るかなあ。」とにライフさんに笑われてしまった。それでも怪我もなく無事に林道終点に降り立った。

林道歩きが長い

廻り目平を取り囲む岩峰群がすごいぞ
随分長い林道を歩いてきたねと話しながら川端下林道を戻る。西俣沢の清流は夏には涼しそうだ。もうすぐキャンプ場に着く頃に、マットレスを背負った若者に出合った。「何を背負っているの?」と尋ねると「ボルダリングのマット、落ちた時のクッションです。」と。なるほどね。廻り目平周辺は日本のヨセミテと呼ばれていてクライミングの聖地らしい。全然知らなかった(笑)。
キャンプ場に戻り金峰山荘に駐車料金を支払いに行くと\1000徴収された。駐車料金ではなく一人分のキャンプ場入場料だったらしい。晩秋の感じだが冬はもう間近に迫っている。暗くなってから自宅に戻るのは久しぶりだった。

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