久住山
くじゅうさん
1,786m

九重火山群
大分県
登 山 日 2021年10月31日(晴時々曇)
メンバー しんぷるライフ
行  程 牧の戸登山口08:27…08:36第一展望所…08:52沓掛山…09:28扇ヶ鼻分岐09:31…09:38星生山分岐…09:55久住山避難小屋…10:17▲久住山10:26…10:40神明水…10:54稲星山11:14…11:21中岳分岐…11:35中岳11:45…11:58天狗ヶ城12:04…12:20久住分れ…12:24久住山避難小屋12:27…13:03星生山13:21…13:52扇ヶ鼻分岐…14:26沓掛山…14:36第一展望所…14:42牧の戸登山口
ルートマップ(YAMAP)
2回目の百名山踏破九州遠征だ。初回は霧島山と開聞岳に登る予定で鹿児島に入ったが、生憎の雨で開聞岳には登れなかった。九州は新婚旅行で長崎から入って鹿児島に抜けている。鹿児島では指宿観光ホテルに宿泊し開聞岳山麓にて新婚記念植樹をしてきた。2012年に植樹した木を見に行ったのだが、当時は【目指せ百名山】ではなかったので目の前の開聞岳に登ることはなかった。今思えば勿体ないことをしたものだと少々後悔をしている。しかも本年10月20日には阿蘇山中岳の噴火で阿蘇山は根子岳を除き入山規制が入ってしまった。折角登るのであればやはり高岳になるのかな。今回の九州遠征の日程では阿蘇山を除くほかはないか。

車窓から見るくじゅう連山

牧ノ戸峠駐車場

駐車場前の売店

阿蘇くじゅう国立公園の案内板
「かんぽの宿阿蘇」からレンタカーを走らせて牧の戸登山口を目指す。やまなみハイウェイだ。九州が全国に誇る絶景のドライブルートで、日本百名道にも選ばれている。正式名称は県道11号。何となく見覚えのある風景が続くと思ったら、新婚旅行の際に阿蘇から別府温泉に移動するときに通った道だ。当時の新婚旅行のプランニングも良くできていたんだなと改めて思ってしまう。たかが道路だけれどまさに絶景であり名道だ。二人で興奮しながら登山口に向かった。

牧の戸登山口から歩き出す(標高1330m)

何と登山道は舗装されてる
牧ノ戸駐車場は登山者の車で一杯だ。登山口から一番遠い場所の一角に何とか駐車できた。計画通り9時到着ではとても間に合わなかった。予想に反して立派な登山口でびっくりだ。もっともここは国立公園内であり、観光地としても有名な場所でもあることから至極当然だったかもしれない。肌寒さを感じる中支度をして歩き出した。登山口から舗装路だ。これが意外と疲れるんだよね。

第一展望場だ 観光客はここで十分かも

遠く阿蘇山が見える
遊歩道にはモミジ・カエデの紅葉が見頃であり期待を膨らませながら歩いていく。直ぐに展望所に出た。一気に展望が広がる。北に見えるのは由布岳かなあ。今回は登れない阿蘇山も良く見える。中岳は今も噴煙を上げている。

阿蘇山

阿蘇五岳が記されている

紅葉だ

左が三俣山、右が祖母山

沓掛山(くつかけやま 1503m)

ススキがいいね

谷間に紅葉
ちょっとした岩場を登っていくと沓掛山に出た。天気も良くていい山行になりそうだ。朝日に向かって歩いているので逆光で眩しい。

遥か西方を望む

星生山の紅葉が素晴らしい

扇ヶ鼻分岐で星生山を望む

西千里ヶ浜を通って
良く整備された広い道を行く。少しずつ景色が変わって飽きることがない。星生山は帰路には順光となってさぞかし紅葉が映えるだろうなあ。それも楽しみに歩いて来よう。登山口から山頂までの標高差は350mほど。それを4km以上かけて歩くのだから息も切れないというものだ。目指す久住山は逆光で黒く見えている。目を凝らせば山頂の登山者が見えるところまで来た。

久住山を撮る

久住分れ避難小屋が見える

久住分れ 正面が三俣山(1744m)

ちょっと引いてみる
避難小屋が見えてくると岩場の道を適当に選んで下っていく。避難小屋の前はちょっとした広場になっている。自然のものなのか整備されたものなのかは分からないが休憩場所にはもってこいだ。山頂の登山者がはっきりと見えている。さあ急ごう。

久住山の上りで一枚

山頂稜線には雲海が広がる

星生山と三俣山

来た~久住山頂(一等▲1786m)
山頂へ向かうガレた上りは適当に歩き易いところを登っていく。稜線に登りあがると熊本県側は雲海が広がっている。くじゅう連山は火山群であり草木が少ない気がするのは季節のせいもあるのかな。やがて久住山に着いた。西側の谷からはガスが上がって来る。

山頂からの展望 ↑クリックで拡大
山頂でしばし展望を楽しんでからきた稜線を戻る。目指すは稲星山だ。いつの間にか周囲はガスに覆われ展望はなくなってしまった。そんな登山道に数株のリンドウが可憐に咲いていた。滑りやすい道を鞍部に向かって下っていく。ガスで展望はない。

すっかりガスってしまったけど稲星山へ向かう

滑り易い道を下って登り返せば稲星山(1774m)だ
鞍部の神明水まで下って稲星山へと登り返す。どのピークもそれなりの高さに見えるのだが標高差は200mあるやなしやなんだろうな。意外なほど楽にピークに立つことができる。昼食にはいい時間なので久住山や中岳を眺めながらランチタイムとした。

稲星山を下って中岳に向かう

中岳の登りは険しそうだ

稲星山を振り返る

来た~、九州本土最高峰中岳(1791m)
腹を満たして中岳分岐(東千里ヶ浜交差点)へ軽快に下っていく。ガレ場の道だが小走りで下れる。分岐から見る中岳への登りは険しそうだ。先行者が見えるがこちらから上る登山者は少ない。こちらの登山道脇には草が生えていて、夏には高山植物が数多く花開きそうな感じ。展望を眺めながら上れば九州本土最高峰の中岳に着いた。くじゅう連山では久住山が盟主だが中岳が最高峰である。山頂は登山者で賑わっていた。

御池が見える 右は天狗ヶ城

東千里ヶ浜が見える 右が久住山

三俣山がどっしりしている

噴煙が見える 硫黄岳方面かな

噴煙をズーム

天狗ヶ城への登山道へ下る
最高峰中岳で展望を楽しんでから次のピークに向かう。御池が近づいて来ると周囲を歩いている登山者が見える。歩かなくてもいいよねと、御池を見下ろしながら上り返すと天狗ヶ城という峰だった。この峰に登って来る登山者は少ないようだ。先行が1組だけで後からも登って来る者なし。

御池ズーム 後方に祖母山

星生山

来た~天狗ヶ城

眼下には避難小屋 祖母山はガスの中
天狗ヶ城を下っていくと久住別れに出た。避難小屋でトイレを借りて星生山へと向かう。道は急に険しくなり登山者に優しい今までの登山道とは一線を画している。わずかにルートファインディングも必要で道も一本ではない。急にペースが落ちてしまった。

険しい稜線を星生山へ向かう

大きな岩が立ち塞がる

展望は最高

おや、窓がある

来た~星生山(1762m)

三俣山の右手には平治岳・大船山
下の一般ルートを戻る登山者を眺めながら険しい稜線を行くと、ようやく星生山に着いた。いるいる、山頂は中岳に劣らぬ賑やかさ。展望も良し。くじゅう連山も最後のピークになってしまった。朝見た紅葉の中を通って下山だ。

ミヤマキリシマの紅葉だ

星生山から西千里ヶ浜への下りは紅葉三昧

西千里ヶ浜には池塘がある

ミヤマキリシマ狂い咲き

紅葉

そして紅葉の回廊を行く
星生山登山道は下から見た通りの素晴らしい紅葉の回廊だ。遠くから見るだけだった紅葉が手が届く位置にある。紅や黄色が美しい。1700m級10座を誇るくじゅう連山のうち5座を踏破してきたが、全コースを通じて変化に富み堪能出来る山だった。少し歩くと景色が刻々と変化していくのも実に楽しい。ニョキニョキと山が連なる感じもすごく新鮮だ。青森県の八甲田山に似たところがあるかも。

星生山西斜面の紅葉はとにかく素晴らしい

思わず撮りたくなるね

また撮りたくなる もっと光が欲しい~

まだまだ撮りたくなる
紅葉を楽しむだけ楽しんで星生山を下って西千里ヶ浜でメインロードと合流した。あとは登山口まで戻るだけだ。いい山だったなあ。

そろそろ山行も終わりに

牧ノ戸峠が見えてきた

展望所まで戻る 空には雲が…

登山口の案内板 ↑クリックで拡大
期待とは裏腹に途中からガスが出てしまって紅葉には光が足りなかった。でもそれ以上にくじゅうは「堪能できる山」だった。ミヤマキリシマが咲き誇る季節にまた訪れたいものだ。さあ明日は祖母山だ。

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