巻機山
まきはたやま
1,967m
三国山脈
新潟県
登 山 日 2021年10月10日(晴)
メンバー しんぷるライフ
行  程 桜坂駐車場06:20…06:57五合目07:02…07:35六合目…08:45九合目・ニセ巻機山…08:52巻機山避難小屋…09:13御機屋10:00…10:17割引岳10:20…10:40御機屋…10:57巻機山避難小屋11:04…11:13ニセ巻機山11:20…12:04六合目…12:22五合目…12:52桜坂駐車場
ルートマップ(YAMAP)
実に19年ぶりの巻機山だ。高校生だった娘と登ったことが思い出されるなあ。暑い夏で山行時間もたっぷりとかかってしまった。近くの山だがそれが最初で最後になってしまった。巻機山はライフさんが唯一登っていない群馬県に属する百名山だ。コースタイムの長さが敬遠していた理由だが、黒部五郎岳で少し自信がついたようで、ようやく重い腰を上げる気になったようだ。

桜坂 巻機山登山口の案内板

さあ 気合を入れて歩き出す
紅葉が素晴らしいことで有名な巻機山らしく、午前6時の駐車場は既に一杯で路駐の車で溢れている。何とかその一角に滑り込んで準備を整える。駐車場内の真新しいトイレは男子利用者が列をなしているという珍しい風景。一転して女子トイレはガラガラ(ペーパーなし状態だった)。近くには汚れた登山靴の洗い場まであり気遣いが嬉しい。それは登山道はぬかっているとの証明かな。山頂には雲がかかり風も強そうだ。登山口では登山届を求められる。案内板を確認して先ずは舗装路をゆっくりと歩き出す。

ブナの林が美しい 黄葉始まり

はい、ピース
すぐに沢コースとの分岐だが主登山道である井戸尾根コースに入る。登山道はまだ緑が多く紅葉見頃にはまだ少し先のようだ。展望のない樹林帯を行く。昨日は雨が降ったのかな、道は案の定ぬかっていてズボンの裾が気になる。10月だというのに樹林帯は湿度と気温が高く汗が滝のように流れる。風はないし参ったな。

割引岳方面は快晴だ

草モミジがよさそう
5合目、6合目と展望が開けて割引岳がすっきりと見える。草モミジがよさそうだし何より雲一つない青空がいいなア。6合目を過ぎると登山道脇の樹木も紅葉してきた。鮮やかな赤はないが黄色が主体かな。7合目、ほぼ森林限界を抜け草モミジが陽の光に輝く。

6合目からは黄葉がいい感じ

山頂部には雲がかかっている 晴れるかな

遠くに見えるのは信越の山々かな

錦秋の巻機山 樹林帯の黄葉が綺麗だ

青空が広がってきた 草モミジが輝く

谷川方面を振り返る ただし雲の中
吹く風は心地良く樹林帯の湿気や気温が嘘のようだ。8合目を過ぎると多くの登山者が空に向かって登っていくのが見える。このまま雲が消えればいいけど…。振り返れば歩いてきた道は錦秋だ。徐々に高度を下げていくのだろうな。登山者にとっては今が旬だ。やがてニセ巻機山と書かれた9合目の前巻機山に着いた。おやや、御機屋から牛ヶ岳方面どころじゃなく避難小屋へと下っていく登山道もガスの中だ。群馬県側が天気が良くないのだな。でも雲は流れているし晴れてくることを期待して歩いていこう。

 ニセ巻機山とな 前巻機山がいいと思うけど9合目

草モミジの登山道を行く

避難小屋まで来た

牛ヶ岳方面にはガスが流れる
早くも登頂して戻って来る登山者が多くなってきた。狭い木道を譲り合いながら避難小屋まで降りてきた。ガスは相変わらずだが晴れ間のが多くなってきた。小屋前の草モミジがまさに見頃。割引岳の草モミジもいい感じだ。さあ歩いていこう。

湿原帯の草モミジ 木道を歩く

御機屋 一応山頂と言うことになっている
山頂稜線に出るとそこに巻機山頂の標柱が立っていた。御機屋と呼ばれる場所でニセ山頂だが、便宜上、巻機山の山頂ということになっている。とにかくガスの中で視界が悪い。しかも風が強くて寒い。ライフさんはダウンをしんぷるは長袖を着込む。ここまでの予定ではあったけど意外と早く着いたので、牛ヶ岳方面の最高地点まで行こうとライフさんを誘う。いつも余計に歩かせたがる困った人だと嫌味を言われたがめげずに歩く。歩き出せば風が強くて寒く視界も悪いこともあって、ライフさんは三ツ池付近まで来るともう戻るという。ではここで写真だけ取って戻りましょう。御機屋まで戻って風を避けるために割引岳方面に下り休憩とした。

三ツ池 顔池塘として有名だ

風を避けて割引岳方面へ下ってランチ

八海山が顔を出した

20分位で割引岳へ行けますよと言われてレッツゴー
登山道脇に腰を下ろして早めのランチ。割引岳方面から戻って来る登山者が、「見た目よりも早く着きますよ、20分位。」それなら行ってみましょうかね。もうここで下山しようかと思っていたけど、今度は風がなかったのでライフさんもその気になった。ガスはすっきりとはしないがのんびり歩いていくとやがて割引岳が視界に入ってきた。ガスは流れてはいるがだんだん晴れてきて、遂には割引岳がくっきりとその姿を見せてくれた。お~、光り輝き風に揺れる最高の草モミジだあ、やったあ。空は真っ青だしまさに絶景。

割引岳 草モミジ最高

ナナカマドの赤い実と越後三山

登ってきたんだな

御機屋方面もガスが上がりそう
最高の割引岳の頂上。そこには一等三角点が置かれている。牛ヶ岳には三等三角点が置かれていて、割引岳や牛ヶ岳を含めた一帯が巻機山だ。北方面のガスが晴れてくると越後三山が姿を現した。来てよかった。もう、ライフさんも大興奮のようで、想像していた巻機山とは違ったけどこんな景色を見られれば思い残すことはないと感激していた。

割引岳を振り返っちゃう

草紅葉と越後三山

避難小屋へ向かう

ガスが切れて
さあ、戻りましょう。天狗尾根への下山は禁止されている。下りには険しいコースなのだろう。大満足で御機屋まで戻りもう一枚。下るにつれ相変わらず残っていた避難小屋方面のガスも徐々に晴れてきた。小屋前の池塘もいい感じだ。振り返れば巻機山も晴れ。

避難小屋近くの池塘だ

避難小屋付近から

画像をクリックすると拡大写真

the 草モミジ

前巻機山から
避難小屋で小休止をして前巻機山へ登り返す。登山者の姿も多くなってきたなア。山頂方面には相変わらずガスがかかるがその上空は青空だ。さあここで巻機山の見納め。今度は樹林帯の紅葉を見下ろしながら歩いていく。来てよかったな。

前巻機山からのパノラマ

画像をクリックすると拡大写真

下りで
谷川連峰は残念ながら雲の中。群馬県は曇りだな。一気の下りとなるがライフさんの足は快調だ。疲れた、病めるといいながらズンズン下っていく。そのせいか随分と山行時間が短くなった。やはり涼しい秋になって体力を消耗しなかったのがよかったのだろう。

展望すっきり 紅葉バッチリ

天狗尾根かな

紅葉も見納め

左下 白く見えるのはヌクビ沢かな
樹林帯に入るがまだまだ登って来る登山者は多い。大丈夫なのかな、決して短いコースタイムではないと思うけど。紅葉を楽しみながらも足早に下っていく。時折出てくる展望所からの景色も素晴らしい。やがて駐車場に着いた。水場で余り汚れもしなかった靴を洗って登山口を後にした。帰路には日帰り温泉がなくて汗を流すことができなかった。

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