コロナ自粛要請もだいぶ解消されたが、県外からの訪問はまだ不信の目で見られるようだ。この時期、尾瀬の水芭蕉や谷川連峰の花を愛でに行きたいが首都圏からの往来と混雑が心配だ。しかも、ツツジは遅く裏年とあっては赤城も足が遠のいてしまう。 |
ブナの森へと入っていく |
足元にはスミレ |
新緑が鮮やかだ |
|
近くで気持ちのいい場所、そうだ、玉原高原のブナ林を歩いてみよう。ついでだから久しぶりに鹿俣山にも登ってみよう。3週間前に湿原を歩いてみたが、水芭蕉が咲き始めたばかりだった。タムシバが新緑前の湿原を飾っていた。そろそろ新緑が良いに違いない。 |
|
センターハウス前に車を止めると、ハルゼミが大合唱で迎えてくれた。昨年閉鎖されたセンターハウス前の駐車場にはそこそこの車の数がある。何となく品川ナンバーの隣に止めてしまった(^^;。コロナ感染騒動は一体いつまで続くのだろうか。 |
|
ブナの湧き水前を通って登山道へと入る。ハルゼミの大合唱は相変わらずで初夏の訪れを感じる。ハルゼミは晩春や初夏の季語なんだとか。森林キャンプ場へ続くブナの林は新緑が気持ちいい。日陰歩きとなりなかなか快適だ。玉原はラベンダーで有名になったが、センターハウスの閉鎖に例を取るように決して観光化に成功しているとは言えない。もう少し工夫があれば何とかなりそうだが…。 |
ゲレンデリフトに出た |
森林キャンプ場に入り |
武尊山ルートへ |
|
森林キャンプ場は整備され利用客を待っているようだ。キャンプ場を過ぎて鹿俣山登山道の武尊山ルートに入る。ここはシャクナゲ群生地があるので敢えて選んでみたがどうだろうか。ちょっと遅いかもしれないなあ。まあ、あまり大したことはないようだが。 |
鳥のさえずりと新緑 |
武尊山が見える |
ムラサキヤシオだ |
|
傾斜のない道を歩いていく。ちっとも標高を稼げないが、ハルゼミに代わって野鳥のさえずりが耳に心地よい。ウグイス、カッコーにホトトギスなどがひっきりなしに鳴いている。とにかく新緑が素晴らしい。やがて上りに入るとムラサキヤシオが目についた。やはり花数は少ないようだが新緑に映える。間もなくシャクナゲ群生地に着いたが、やはりシャクナゲの花は少なく既に最終盤でさえない。 |
|
|
|
シャクナゲ群生地から一旦軽く下り登り返す。ジグザグと登っていくと分岐道標があった。そこからわずかで鹿俣山に着いた。南側が大きく開けている。積雪期にはここから獅子ヶ鼻山まで歩いて行けるが今は藪になっている。展望を楽しんで山頂を後にする。 |
|
ブナ平方面に下り日陰を探してランチにした。地味な山だが一応ぐんま百名山。改めて歩いてみればブナの林にカエデやモミジが沢山。秋に訪れることがなかったが、紅葉の季節はそれは素晴らしいんじゃなかろうか。やがてゲレンデを下る。展望がいい。 |
|
|
再びブナの林に入っていく。鳥のさえずりに代わり再びハルゼミの大合唱。しっかりと標高がわかっているのだな。心なしか緑も濃くなってきたような気がする。熊との遭遇に備えてストックを揃えてきたがどうやら大丈夫のようだ。この辺は熊の巣だからな。 |
湿原にもムラサキヤシオ |
アップで一枚 |
玉原湿原に出た |
|
|
玉原湿原に向けて歩を進める。水源コースは整備が行き届いていない。沢を右に左に渡り湿原へと出た。ここにもわずかだがムラサキヤシオが咲いている。そして湿原はワタスゲが一面に咲き誇っていた。すでに水芭蕉は終わり葉が大きく育っている。そこにはシカの食害から水芭蕉を保護する網が掛けられていた。尾瀬ではニッコウキスゲの食害が深刻だが、ここ玉原も同様なのか。ブナの湧き水で喉を潤しセンターハウスへと戻った。 |