坂戸山
さかどやま
634m

新潟県六日町
 新型コロナウイルスで人類は大変な危機を迎えている。人間社会はなんと脆いのだろうか。全国で7都府県が緊急事態宣言を受け、感染拡大防止に取り組んでいる。感染者は徐々にその数を増し、およそ人口の8割は何らかの形で感染するのは免れないのではないだろうか。いつ終息するのかわからない状態で不自由な生活を強いられるのはつらい。
登 山 日 2020年04月12日(晴れ時々曇り)
メンバー しんぷるライフ、Qoo、moko
行  程 鳥坂神社09:11…09:34一本杉…10:08桃の木平10:24…10:34▲坂戸山…10:46大城10:52…11:05▲坂戸山11:47…12:00薬師・寺ヶ鼻分岐…12:24前田ノ平…12:30御居間屋敷分岐(桜坂)12:32…12:40鳥坂神社
ルートマップ(YAMAP)
 他人との濃厚接触を避け、リスクを共有する限られた人と山を歩く。心身ともに健康であるためには有効なことだろう。カタクリやタムシバなどを楽しみに恒例の坂戸山にやってきた。今年は降雪量が非常に少なく雪解けは早かったので、必然的に花の開花も早くなるというものだ。鳥坂神社駐車場は相変わらず一杯だったが運よく駐車できた。地元車両ばかりだ。地元に愛されている山だからね。

いきなりカタクリ

日差しを浴びて

気持ちよさそうに開いています
 清掃の行き届いたトイレを借りして歩き出す。ライフさんが「咲いてないよ~。」そんなはずは…。やっぱり咲いてました(笑)。日陰の部分はカタクリはじっと下を向いている。キクザキイチゲも同様で日光を浴びて開きだすんだな。もっと遅く歩きだせばよかったかな、とは言え、午後は天気が崩れてくるとの予報だ。予報より天気は良く日差しも十分。さあ、お花見山行の始まりだ。

エゾエンゴサク

キクザキイチゲ 紫

キクザキイチゲ 白

ショウジョウバカマ
 ミチノクエンゴサクも咲いていたんだな。何だろうと思いながらカメラに収めなかった。来年は気を付けてみよう。杉の歩道を抜け一本松への上りに入る。一気に日向になり、前方には坂戸山の稜線が見えている。さくらがずらっと咲いてる。こんな早い時期にくるのは初めてのようだ。

城址から一本松に向かう

さくら

さくらがいい感じだ

一本松で地図を見る

稜線が見える

アブラチャンが山肌を染める
 登山者以外は「木の芽(アケビのツル)」の採取に来た人達だ。新潟の里山で楽しまれている春の味覚らしい。一度食べてみたいものですな。一本松からは登山道らしくなる。登山道には延々とカタクリが咲き、薬師尾根方面はアブラチャンの花で黄色く染まっている。そしてタムシバの白色も所々に目につく。

スミレ

アブラチャン

エンレイソウ

キブシ
 桃ノ木平のシンボルは一昨年の台風で倒れてしまったが、何とか命をつないでいるらしい。ここはまだ全然早くカタクリは葉を見せているだけだ。わずかに残雪が見られた。八合目を過ぎれば山頂は近い。数多く見られたエンレイソウの花期はまだ先のようだ。

桃ノ木平のカタクリはまだこれから

稜線には雲がかかっていて残念

浅草岳方面かな
 山頂は素通りで大城に向かう。八海山稜線は雲がかかり八峰もはっきりしない。まだまだ新潟の山々は真っ白だ。大城への稜線歩きはイワナシやイワウチワ、そして何といってもタムシバがいいのだがまだ蕾が多い。数日先が見頃になるだろうな。花芽が多く今年は当たり年のようだが、花自体は小ぶりになっている。すべて良しとはいかないな。

カタクリ

タムシバ

シュンラン

イワナシ

コブシは蕾から開き始めたばかり

ミネザクラが満開だ
 足元のイワナシやイワウチワ、そしてわずかにカタクリを愛でながら大城に着く。ミネザクラがいつものように咲いていた。

金城山

大城への稜線

タムシバが咲くが…

ミネサクラ

マンサク

イワウチワ

サクラ
 実城(坂戸山)に戻って休憩だ。地元に愛される里山には入れ替わり地元民が登って来る。若者も子供も多い。新潟県は新型コロナの対策をどう取っているのかはわからないが、市町村の学校にも自粛要請が入っているのかな。里山を登って挨拶を交わすくらいならいいんじゃなかろうか。家族連れが目立つのもそのせいかな。いずれにせよ賑わう坂戸山だ。

タムシバ

薬師尾根を下る

タムシバが当たり年
 薬師尾根を降りるとタムシバとイワウチワの道となる。延々と続く階段の登山道はそれなりに負担が多い。登って来る家族連れが多いし、小さな子供たちも元気いっぱい登って来る。がんばれ、見ていて応援したくなりますね。

桜坂へ下る

満開 今が見頃
 桜坂に近づけば桜が見事な咲きっぷり。まさに今が見頃。実にいいですなア。まさに春爛漫だ。今日はのんびり花見山行を楽しむことができた。温泉や外食はリスキーで当面自粛が続くだろうが、山歩きは楽しんでいきたいものだ。

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