昨日は雨が雪に変わるという寒い日だった。春の彼岸も近づいて冬も終わりだというのに薄氷が張る朝を迎えた。天気は上々、予定通り桐生の山に出かけましょう。吾妻山に決めたライフさんだったが、この天気の展望を期待して鳴神山に変更をお願いして沼田を出発。さあ、登山口を何処にすればいいのかな。ライフさんのリサーチでは最短コースは大滝登山口とのこと。ナビを合わせて車を走らせる。 |
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ハナネコノメの今は、鳴神山は駒形登山口からの登山が多いのかな。YAMAPなどで見ても大滝登山口からの周回は少ないようだ。カッコソウの時期は大滝口かコツナギ橋口かな。登山口には数台が駐車、樹徳大滝山荘の前を通って登山道へと入る。道は荒れている。昨年の台風の影響だろうが相当の被害を受けている。まあ、特に危険個所はないからさほど問題はない。 |
杉の登山道 かなり荒れている |
小さいけど「大滝」 |
手入れが行き届いた杉林 |
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登山道はよく手入れの行き届いた杉林だ。樹間からこぼれる陽の光が心地良い。大滝を見て登山道に戻る。その後はひたすら杉林の中を登っていく。所々に石の造形物が置かれているが、それはうまくバランスを取って立てられている。 |
バランスのモニュメント |
時々明るい場所に |
昨日の雪が残る |
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山頂稜線が近づくにつれて雪が出てきた。昨日の雪だ。頭上からひっきりなしに落ちてくる氷の小片は杉葉に積もった雪が融けて凍ったもの。直撃を受けるとさすがに痛い。子持山や榛名山も綺麗に雪化粧をしていた。ここ鳴神山も同じで、登山口に向かう途中に白く見えた雪や氷が今、陽の光を浴びて次々に落ちているのだ。 |
杉の枝に残った雪が落ちまくる |
ほぼ平行するが… |
雪が出てきた |
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雪化粧が綺麗 |
もうすぐ稜線 |
肩の広場 駒形から道を合わせる |
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新道とある。普通は新しいほうが道はいいだろうから道標に従って新道を行く。整備はいいようだ。雪の稜線が近づくと青空が見えてきた。雪化粧をした小枝が綺麗だ。青空が映える。やがて稜線の肩の広場に着いた。ここで駒形登山口からの道を合わせる。登って来る登山者も多いみたい。もう直ぐ鳴神山山頂だ。 |
大きな岩の前にはベンチ |
所々に案内図 |
雷神岳神社の鳥居 |
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マフラーを巻いてもらった狛犬の間を抜けて桐生岳を目指す。岩場を一上りで待望の鳴神山の頂上に立った。山頂は登山者で賑わっている。ここ鳴神山には二回訪れているが、山頂の記憶は全くなかった。登山口も今回初めてであり、何かと新鮮さを感じて歩いて来られた。山頂にも雷神岳神社奥の院が置かれている。そして狛犬も。ここでもかわいいマフラーが巻かれている。微笑ましいですね。 |
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武尊山 |
吾妻山から続く稜線 |
男体山、日光白根、袈裟丸、武尊山などが見える。大気が澄めば見られる富士山や筑波山、スカイツリーなどは今日は見えない。関東平野に突き出した山からの展望は概していいようだ。先日行ったテーブルマウンテンの荒船山が薄っすらと見えている。今日もしっかり雪が積もったことだろう。その背後には北アルプスが見えるのだろうな。ベンチに腰掛けて少し早いランチを楽しんだ。 |
日光白根山 |
男体山 |
鳴神山神社が祀られる仁田岳から下る |
第二展望台から赤城山 |
椚田峠までは積雪がある |
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山頂の温度計は1℃だったが風がなく暖かく感じた。予定通り椚田峠経由で戻りましょう。地元のベテランさんの話では大滝口より道は良いとのこと。直下の岩場を注意深く下り仁田岳へと出た。あまり展望は良くない。鳴神神社の二基の石祠が置かれていた。 |
椚田峠に着いた |
ここも登山道の分岐 |
カッコソウ保護区 |
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沢沿いに下っていく |
沢を右に左に渡って |
いずくの瀧 |
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椚田峠までは明かな積雪があり、大滝登山道より下りは危険な感じ。第一展望台にはソロハイカーが休憩していて眺望は楽しめなかった。第二展望台からは赤城山が一望できた。山頂よりもずっといい感じだ。一気に標高を下げていくと椚田峠に出た。この下がカッコソウの保護区になっているようだ。5月の花期にはさぞハイカーで賑わうのだろうな。 |
山全体を通じて立木に苔が多い |
地面にも苔 |
杉林の間から青空 |
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椚田峠からは再び杉林の中を行く。カッコソウ保護区は柵に囲まれ食害や盗掘を予防しているようだ。保護する団体により管理されている。今日歩いたコースは苔がやたらと多い。うまく光が差し込めば緑が映えて綺麗だろうな。沢水や湧水が豊富な山であることも認識できた。鳴神山は地元民に大切にされている山のようだ。 |