茅ヶ岳
かやがたけ
1,704m
山梨県
 茅ヶ岳は、日本百名山の著者深田久弥が急逝した山である。享年68歳。深田百名山を完登を目標とする一人として訪れてみよう。
登 山 日 2020年02月23日(晴れ)
メンバー しんぷるライフ、KM、IT
行  程 7:10沼田I.C===10:05深田記念公園P10:13…10:40林道分岐…10:12女岩10:20…11:50深田久弥終焉の地…12:10▲茅ヶ岳13:10…13:45女岩…14:05林道分岐…14:30深田記念公園P
ルートマップ(ヤマレコ)
 久しぶりに初めての山だ。それもだんだん遠くなっていくなあ。深田記念公園近くの駐車場の隅に駐車して歩き出す。茅ヶ岳のトレッキングマップが目についたので一応見ておくことに。下山に使う予定の尾根コースが破線になっているが廃道に近いのかな。記念公園は帰りに寄ってみましょう。

茅ヶ岳登山口駐車場

案内板がある

まずは車道を行く
 道標に従ってまずは車道を行く。直ぐに登山道、広く緩やかな道だ。落葉した明るい雑木林を行く。おや、緑色の山繭が沢山ありますよ。集めながら歩いていきます。途中で、地元のベテランさんと一緒歩き。この山は雪が少なく一年中楽しめるんだとか。そして山繭と思っていたものはヤマカマスであると教えていただきました。糸は取れないだろうとのこと。残念ですね。

広く緩やかな登山道

ヤマカマス(ウスタビガ)の繭

山繭と思って集めだす
 一旦林道に出ます。周辺の林は伐採されています。太陽光発電所の建設予定があるようだからその準備だろうか。まあ、いずれにせよ木は伐採されることは間違いないだろう。林道から再び登山道に入る。相変わらず傾斜はないが大丈夫かな。標高差600mはあるはずなんだが。やや傾斜が出てくると女岩の手前に出た。今は立ち入り禁止になっている。かつては水場になっていたようだ。

林道に出る

林道からの登山道も広い

女岩手前50m
 ここでちょうど道半ば、一息入れて歩き出す。今までの登山道が嘘のように岩場の急登になった。ここから一気に高度を稼ぐわけですね。道には落葉が吹き溜まっていて歩きにくい。道は谷間に付いているから大きく外れることはないが、赤テープで踏み跡を辿っていくようになる。息が切れる頃に稜線へと出た。道は左に付いているが、右手に展望の良さそうな岩場と踏み跡があるので行ってみることにした。小さな岩に乗ると瑞牆山とすぐ後ろに小川山、目を右に向ければ金峰山や奥千丈ヶ岳などの奥秩父の山々が連なっていた。

金峰山

瑞牆山
 登山道に戻り急坂を行く。南側の展望は木々が邪魔であまり得られない。やがて「深田久弥先生終焉の地」の石碑が目についた。ここで脳出血のためにお亡くなりになられたとのこと。享年68歳。何となく焦りを感じてしまう今日この頃である。ここからわずかで茅ヶ岳の山頂に着いた。歩き出しからゴーゴーと聞こえる風の音に心配をしていたが、山頂に吹く風は意外と弱かった。しかし山頂はぬかっていて自由に歩けない。石の上を転々と伝え歩くしかなかった。

深田久弥終焉の地

遠く大菩薩嶺 この山塊は大きいな
 トンネルを抜けて長野県に入った時には浅間山も湯ノ丸方面も雪雲を被り、八ヶ岳も同じく雪雲の中だったせいもあり、南アルプス主脈は雲の中。八ヶ岳も同様だ。山頂からの眺望は360度だからちょっと残念なことになった。だけど富士山はでかい。

言わずと知れた富士山

鳳凰山が大きい
 しかし、北側の奥秩父山塊の展望は良い。それがせめてもの慰めだ。風は強くないとはいえ食事をするには冷たいので、登ってきた風の弱い南側に下った。下山に使う尾根コースは千本桜公園方面だが、すっかり忘れてしまっていた。まあ仕方ない。

茅ヶ岳山頂から金峰山方面

茅ヶ岳頂上 ぬかっていた

深田記念公園

記念碑「百の頂に百の喜びあり」

解説板がある
 下ってから予定通り深田記念公園に寄ってみた。深田久弥自筆の記念碑と茅ヶ岳との関係が書かれた解説板が置かれていた。公園にはテーブルやベンチがあったが、遊歩道は荒れテーブルなども全く使われていないようなあり様だった。

茅ヶ岳 ニセ八とか

八ヶ岳

同じく
 茅ヶ岳と八ヶ岳を並べてみると確かに山容が似ている。ニセとはかわいそうだ。せめて小八とかミニ八とかがいいような。帰路には八ヶ岳が姿を現した。さらに浅間山も。こんなことはしょっちゅう(笑)。

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