赤久縄山には2002年の秋に登ったきりだ。その時はスーパー林道北登山口からのピークハントだった。山頂からの展望は良くはなくあまり魅力的な山ではなかった。あれから18年。時は移り再び登る機会を得た。栗木平からのメイン登山道だ。国道462号から神流町万場から県道富岡万場線に入る。塩沢ダムでトイレを拝借し登山口へと向かうと、「富岡神流線道路崩壊のため全面通行止」とあった。行けるところまで行ってみようと…、結局、栗木平の登山者用駐車場まで行くことができた。駐車場には意外にも県外の先行車が二台。 |
栗木平 |
案内板を見ている |
時計回りで安取峠を目指す |
|
塩沢川?に沿って歩く |
安取峠の標柱 |
広い作業道が続く |
|
時計回りで周回しましょう。案内板から駐車場まで戻り少し進むと、立木に青地で白字の道標が安取峠・赤久縄山を示している。沢に下りテープを頼りにルートを確認しながら歩いていく。わずかに残る積雪の上には単独行の足跡が残されている。沢を抜けるまではテープと足跡を辿り進むこととなった。久しぶりのルートファインディングで西上州の雰囲気があるね。あっちだ、こっちだと道を確認しながら安取峠へと出た。ここからは広い作業道が続き、ぐっと歩きやすくなる。杉の林は何となく薄暗いが、風はなく汗が滲んでくる。 |
|
杉林 積雪が増えるが… |
明るいカラマツの林 |
落葉が深い |
|
雪は残りそして消えるを繰り返しながら登山道は続いている。杉の植林地を抜けると明るいカラマツの林になる。やがて雑木林へ。吹き溜まりにはミズナラなどの落葉が堆積してフカフカだ。登山口がすっぽりと沈んでしまう。所々に昨年秋に開催されたと思われる「神流マウンテンラン&ウォーク」の案内板やテープが残されている。こんなことが事業として成り立つのだなあ。 |
フカフカの道 |
まだまだ先は長いぞ |
ちょっとした広場に出た |
|
カラマツ林がいい感じ |
作業道は続く |
もうすぐスーパー林道 |
林道に出た 西登山口 |
石祠が置かれる |
|
目立った展望もなく、山頂が見えるでもなく、道の変化と植生の変化を確認しながら歩いていくと、ようやく御荷鉾スーパー林道に出た。林道には10㎝程度の積雪と数台の車の轍ができている。そのせいか林道稜線に出たとたんに風が冷たい。これでは山頂で一枚着るようだな。時はちょうどお昼。パンを一塊食して頂上を目指す。雪の上に顔を出す笹が新鮮だ。 |
みかぼスーパー林道 |
案内板を見て |
林道に出たところ |
|
西登山口から山頂を目指す |
山頂標柱 |
一等三角点が置かれている |
|
意外と雪深い西登山道を我慢して登っていくと待望の赤久縄山山頂に着いた。誰もいない。一等三角点上部は赤ペンキで塗られている。ベンチに積もった雪を払いのけ荷物置きにした。ベンチの傍には先行者の足跡が残され、鬼に金棒の小さな雪像が置かれていた。何故鬼なのだろう。明日が節分だからかな。山頂からの展望はやはり良くない。しっかりと開けているのは御荷鉾山方面だけ。遠く筑波山が薄っすらと見える。 |
鬼に金棒 創作されたばかり? |
御荷鉾山 |
山頂からの展望はあまり良くない |
|
|
思いのほか山頂は無風状態で暑いくらいだった。東登山口へと降りる。下りは早いや。少し硬くなった雪をザクザクと踏んで軽快に下りていく。やがてスーパー林道に降り立った。轍が凍結している。鉄塔を目指して歩いていく。本来なら鉄塔から展望を楽しめたはずだが、通り過ぎてしまった。そして登山道へと入る。 |
白鳥岩沢を下る |
巨岩が多い沢だ |
早滝分岐 先行者がいる |
|
鉄塔巡視路でもある登山道は急斜面が続くが雪は少なくズンズン降りていける。時に沢に出て注意する場所もあるが危険個所はない。やがて早滝分岐に出た。なんと滝に行くには急斜面を登っていくではないか。まあ、往復20分とあるから行ってみましょう。氷瀑で知られているようだが、今年は期待ができないな。なにせ暖かすぎる。道に付けられている真新しい鎖も今年は用がないようだ。例年であれば登山道が凍り、鎖を頼りに進まなければならないような道になるのだろう。 |
早滝へは上り |
鎖場もあるが凍結もなく用無し |
早滝 今年は凍らず |
|
ツララって氷柱て書く |
早滝分岐に戻って |
登山道は新榛名線の鉄塔管理道だ |
|
早滝をそれなりに楽しんで分岐へと戻る。沢沿いに下って行けば無事に登山口に着いた。久しぶりに地味な山歩きとなった。 |