石鎚山
いしづちさん
1,982m
四国山地
愛媛県

登 山 日 2019年11月3日(曇り)
メンバー しんぷるライフ
行  程 山頂成就駅08:54…09:13成就社…09:32八丁のコル…10:24前社ヶ森休憩所…10:34夜明峠…10:47一ノ鎖下…10:57二ノ鎖下11:02…11:06二ノ森・面河渓方面分岐11:12…11:14三ノ鎖下…11:25△弥山12:00…12:10▲天狗岳12:20…12:35△弥山12:45…13:06二ノ鎖下13:09…13:23夜明峠…13:36前社が森休憩所13:38…14:02八丁のコル…14:24成就社…14:46山頂成就駅
ルートマップ(ヤマレコ)
 石鎚登山ロープウェイ前駐車場はまだ大分空きがあった。日帰り1日\700を払って歩き出す。石鎚山は修験の役行者が開山したのですね。ロープウェイ下谷駅では待つこと二回で搭乗だ。ロープウェイを乗らなくても登山道はあるがそれはそれで大変。標高差850mをわずか8分で稼げるのだから乗らない手はないか。

役行者の像 石鎚登山ロープウェイ下谷駅前にある

下谷駅から8分で山頂成就駅(往復\2000なり)

成就駅からの展望 高曇りで何とか見えるが…

山頂駅から歩き出すと紅葉が見頃だ
 ロープウェイ下の紅葉は特別良くはなかったが、山頂成就駅から成就社までの紅葉はそこそこ見頃だ。観光客は成就社までの道のりかな。昨日の快晴が嘘のように今日は重苦しい曇天だ。しかし何とか1900m稜線は見えている。薄日でも射してくれればいいのだが。

遊歩道の様な登山道の様な

成就社に着いたかな

法螺貝が鳴り響く

遥拝の鳥居 賽銭箱を覗く
 紅葉を楽しみながらのんびりと歩いていけば石鎚神社の鳥居が見えてきた。どうやら成就社に着いたようだ。今日はもみじまつり最終日で、餅投げや福木投げなどのほか、中宮成就社境内では法螺貝吹鳴の体験会などのイベントも行われるようだ。さすがに参加する余裕はないので先を急ごう。帰りにお参りかな。神門から登山道が始まる。

八丁のコル

紅葉はいい感じ
 神門をくぐると道は登るどころか下っていく。結局、山頂成就駅の標高位下げたのかな。ここまで1Km。帰りは最後が登りというわけね。周囲の木はカエデが多く深みを増した紅葉が素晴らしい。最盛期はさぞかし美しいのだろう。

試しの鎖

 試しの鎖を下ると前社ヶ森休憩所

ガスに霞む石鎚山 晴れるかな~
 八丁の鞍部を過ぎ、ようやく登りへとなる。目の前には鎖場。その前にたむろしている登山者で道標が見えず、試しの鎖に取り付くことになった。傾斜はきついが大丈夫だろう。結論から言えば登るべきではなかったし、もう少し冷静に周囲を見渡すべきだった。鎖は2連で、しかも連結部の輪はスッポリと片手が入る程大きい。最初は順調に登って行けたが、あ~、蝉になっている登山者がいる。イライラしながら待つが、試しの鎖なのだから仕方ない。なんとか登りきると下りの鎖が付いているではないか。蝉の女性は降りられるのだろうか。鎖を降りると前社ヶ森休憩所だ。だいぶ後ろを歩いていた登山者が休んでいた。だいぶ時間をかけてしまったようだ。

ちょっと振り返る

一ノ鎖下
 石鎚山は相変わらず薄いガスに隠れている。遠望は利かないが間近な展望があればいいか、そんな気になる。一ノ鎖、二ノ鎖と続くが全く取り付く気はなかった。試しの鎖で懲りたせいかもね。

一番短い鎖場 一ノ鎖

休憩所・公衆トイレが見えてきた 二ノ鎖下

三ノ鎖もパスして迂回路
 迂回路も決して安易な道ではなく、道なき場所に鉄製の階段を設置したものだ。成就社からの登山道は詰まるところ鎖を登っていくのが正道のようだ。天候の好転はないし、むしろ悪化しているようだ。

鎖場を登っていくのが正道のようだ

弥山に着いたが風強くガスが深い
 ようやく稜線に出ると、つまり弥山に着くと吹き上げる風は強く、ガスで周囲は覆われている。コリャだめだ。頂上小屋に逃げ込んで休憩とした。諦め気分で昼食を摂り外に出ると、意外や意外、ガスは晴れてるじゃん。見覚えのある三角形、石鎚山だ。正式には天狗岳で石鎚山のシンボルだ。3つの鎖をパスしてきただけに天狗岳には行ってみようか。しかし、危険地帯だけあって最初の鎖場から渋滞で、順番待ちの列が長い。それでは石鎚神社にお参りでもしましょう。白装束の信者さんが礼拝している。それに合わせて一緒に礼拝。おや、いつの間にか天狗岳への順番待ちがなくなっている。それでは、行ってみますか。
豆知識
 石鎚山は、標高1,982mの天狗岳を主峰とし、標高1,974mの弥山、1,960mの笹ヶ峰など、四国の屋根となっている石鎚連峰のうち、山岳信仰の象徴となる天狗岳と石鎚神社の山頂社がある弥山のことを指している。
そして石鎚山は日本百名山、西日本最高峰、日本七霊山である。日本七霊山とは、一般的に日本三霊山とされる富士山・立山・白山(いずれも日本百名山)のほかに、大峰山・釈迦ヶ岳・大山・石鎚山(釈迦ヶ岳以外は日本百名山)の4つの山を加えたものである。ただし、「日本七霊山」という表現は主に石鎚山を指すときに使われる表現であり、他の3つの山についてはあまり使われない。
 鎖を下って痩せた岩稜帯を行く。とても立っては歩けない岩場を四つん這いになって進めば、絶壁の上部。覗き揉めば、チョ~ビビる。さすがに蝉にはならないけどかなりの緊張を強いられた。天狗岳の近くに来ればひと安心。記念写真の順番待ちだ。

天狗岳が見えた

順番待ちの登山者が空いたところで

天狗岳に向かう

やったー!天狗岳 恐ろしや~
 天狗岳では暗黙の了解で次の組がシャッターを押すことになっていた。青空があれば最高だが、高曇りで石鎚山塊の稜線はなんとか見えている。今日はこれだけで十分だ。何となく雰囲気もあっていい感じじゃないのかな。この山行も成功だ。

西ノ冠岳から堂ヶ森へと続く稜線

再びガスが湧いてきた
 天狗岳からの戻りは恐怖が麻痺したのか、それとも元々大したことはなかったのか意外とすんなりと進むことができた。しかし、すれ違うことは難しい痩せ尾根のため、交互通行を強いられるので時間はかかる。弥山まで無事に戻り帰路へと付く。

石鎚山北壁 クライマーがいる!

瓶ヶ森方面
 石鎚山北壁は岩山がまるで半分崩れ落ちたような景観だ。そこにクライマーの姿が見える。霊山なのにいいのかな。まあ、別世界のことだから感心して見ているだけだ。再びガスが周囲を覆いだした。
 ひたすら階段が続く道を下っていく。帰りはのんびりだ。深まりゆく紅葉を楽しみながら歩いていく。何とか天気も持ってくれて後悔の残る山行にはならなかった。登山口から見る石鎚山塊は北アルプスを彷彿させるように高くそびえていた。きっと山が急峻なためだろう。八丁のコルから緩やかな上りを成就社まで戻る。神門で遥拝をして石鎚山登山を終えた。

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