四阿山
あずまやさん
2354m
菅平高原
長野県・群馬県
登 山 日 2019年08月24日(晴れ)
メンバー しんぷるライフ、KM、TK
行  程 鳥居峠林道終点登山口08:42…09:06的岩09:08…09:56古永井分岐(東屋)…10:44嬬恋清水入口…11:18▲四阿山12:00…12:15嬬恋清水入口…12:57古永井分岐…13:30花童子の宮跡(東屋)…13:53林道終点登山口
ルートマップ(ヤマレコ)
 久しぶり(10年)の四阿山だ。ここ四阿山への登山は、最近では菅平からのコースを利用する登山者が多いようだ。いまでは鳥居峠からの林道が開放されたおかげで片道1時間ほどコースタイムが短縮されている。林道終点のロータリーでは20台ほど駐車できそうだ。簡易トイレもある。

駐車場から歩き出す

登山道を覆うように傾く木々

白樺の林
 車を降りると意外と涼しい。暦の上ではもう秋だが、まだまだ残暑が厳しいかなと思っていた。まあ、下界は暑いのだろうな。とにかく歩き出す。今日は的岩コースを登る。窪地の登山道から見上げると、両側の樹木が登山道にかぶさるように傾いている。実に不思議。

的岩

的岩南側

正面
 木洩れ日の森をのんびり歩いていくと四阿山の的岩に着いた。この的岩は国の天然記念物に指定されている。近くでは大きすぎて全容がわからない。

コメツガの原生林

浅間連峰が一望できる

古永井分岐 東屋がある
 ここからはコメツガの林を抜けていく。歩き出しはカラマツ、やがてシラカバ、ミズナラなどと樹林帯は変化に富んでいる。コメツガ原生林は踏み跡が多くどこでも歩ける感じだが、ロープが張られルートを外さないようにはなっている。ボツボツ花が出てきた。アキノキリンソウとヤマハハコが多いね。樹林帯を抜ければ期待のマツムシソウが咲いているかな。

アサマヒゴダイ

ヒメシャジン

イブキジャコウソウ

シラネニンジン

マツムシソウ

ヤマハハコ

ウスユキソウ

キオン

ネバリノギラン

シラタマ

マツムシソウ

ウメバチソウ
 山の季節の移り変わりは花を見ればよく分かる。登山道脇に出てくる花はもうすっかり秋の花。樹林帯を抜けて2144峰が見えると足元にはたくさんの花が咲いている。マツムシソウも出てきたよ。マルバダケブキやハクサンオミナエシなど黄色の花が多い。ミヤマアカネが飛び回り吹く風も爽やかだ。

イブキジャコウソウ

四阿山が見えてきた

ヤマハハコなどが咲く

ハクサンフウロ

トモエシオガマ

マツムシソウ

ハクサンオミナエシ

イブキジャコウソウ

マツムシソウ群生地を抜けて

階段を下って
 2144峰直下のマツムシソウ群生地を過ぎると一旦小さく下る。四阿山の姿が見えてくると嬬恋清水分岐に着いた。群馬県境稜線トレイルの新しい道標がそれぞれのポイントに立つ。その一部を歩いているんだな。いつかその全部を繋ぐことができるだろうか。

山頂はもうすぐ

嬬恋清水分岐

階段が出てくれば…
 ガレ場に乾燥した階段が出てくると山頂は近い。比較的静かな鳥居峠からの登山道だったが、山頂には多くの登山者が休憩していた。バラギコースからの登山者も多そうだ。今日は北アルプスの展望はない。しかし群馬県側の展望はそこそこ満足できるものだ。

四阿山から上州側のパノラマ

山頂から下る

花の根子岳

開放的な稜線
 山頂からの眺望を堪能したので下ることにする。下りでは上りに気付かなかった風景が広がる。やけに開放的な稜線だ。

ミヤマコウゾリナ

マツムシソウ

ミヤマアカネ

ツリガネニンジン
 古永井分岐からは花童子宮跡を経由して下る。こちらはコメツガの若枝が登山道に出ていてうっとうしい。登山道も若干荒れている感じだが特に問題はない。宮跡の東屋は老朽化していて、登山道に沿ってロープが張られ立ち入りができないようだ。笹刈りがしっかりされていて、お花畑が維持されるようには整備されている。

コメツガやシラビソの林

花童子宮跡の碑

白樺や岳樺の林
 ここまで来れば登山口は近い。初めてこの四阿山に家族できた時の記憶はかなり断片的だ。山頂前の足が上がらなかった記憶と写真を撮った時の記憶くらいか。樺の林を抜け、広くなった登山道をしばらく行くと駐車場に出た。残された車は数台だった。暑さが和らげば疲労度もだいぶ違うものだ。

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