小至仏山
こしぶつさん
2162m
尾瀬
群馬県みなかみ町・片品村
登 山 日 2019年08月04日(晴れ)
メンバー しんぷるライフ
行  程 鳩待峠7:12…8:10原見岩…8:45オヤマ沢田代…9:20▲小至仏山10:00…10:17オヤマ沢田代…10:40原見岩…11:23鳩待峠
ルートマップ(YAMAP)
 片品村鎌田で丸沼方面と道を分け、尾瀬の入口である尾瀬戸倉に向かう。通りの民宿や旅館は学生の合宿かなんかで宿泊客が大分いるようだ。尾瀬戸倉に入ると、6時半前で早い時刻ではないが第一駐車場へ誘導された。夏休みだが意外と空いている。乗り合いバスの乗客もまばらだ。バスに揺られること30分程で鳩待峠に着いた。ハイカーでごった返すはずの峠も閑散としている。いつも混雑している印象だが、水芭蕉、ニッコウキスゲ、秋の紅葉時期以外は意外と静かなのかもしれない。用を済ませて歩き出す。今日は笠ヶ岳往復だ。

鳩待峠から笠ヶ岳往復の予定

奥日光の山々が霞む

白樺と尾瀬笠ヶ岳
 このところの天気予報はめまぐるしく変わってとても当てにならないが、今日の天気は上々である。久しぶりの至仏山登山道だが道は平坦だ。しかし所々雨水等によるエグレが進んだ場所も気になった。雪解け時期の花期は終わり夏期に移っている。黄色いニガナが点々と咲く。時折展望が開けると青空に気分が躍る。

クモマニガナ

オトギリソウ

ゴゼンタチバナ

イワイチョウ

至仏山までは4.5km

所々にシラカバ

小至仏山とその先が至仏山
 前を歩くハイカーはいない。木々の中からは野鳥のさえずりが心地良く聞こえてくる。歩き出しは湿気にムッと感じていたが、樹林帯を抜けるあたりから微風が吹くこともあり気持ちよく歩ける。登山道には多くのアカネトンボが飛び回っているためかブヨなどがいない。原見岩に出るとイワイチョウやニッコウキスゲ、ヒオウギアヤメなどが咲いている。尾瀬ヶ原の眺望もいい感じだ。

クルマユリかな

ニッコウキスゲ

ヒオウギアヤメ

ミネウスユキソウ

青空が広がりいい感じ

オヤマ沢

オヤマ沢田代に出た

ゴゼンタチバナとトンボ

オオレイジンソウ

モミジカラマツ

キンコウカ

ワタスゲの穂

オヤマ沢田代を抜ける

ナナカマドの白い花
 オヤマ沢田代にでるとワタスゲの白い穂が風に揺れている。キンコウカが咲き始め、タテヤマリンドウは今が盛りといったところ。さて、笠ヶ岳分岐に差し掛かったがどうしよう。笠ヶ岳までは3Kmと至仏山までの倍はある。強烈な暑さというわけではないが、何やらお疲れモードで近くに見える至仏山までとした。ライフさんは小至仏山まででもいいと言い出す始末。まあ、花も変わらないし小至仏山まででいいかあ。笠ヶ岳は秋の大気が澄んだ時にでも来ましょう。

笠ヶ岳への分岐

ベニサラサドウダン咲く

小至仏山をバックに一枚

ヨツバシオガマ

ウサギギク

ハクサンチドリ

チングルマ
 コメツガやシラビソの樹林帯を抜けると蛇紋岩帯となる。岩は滑り歩きにくくなるが独特の花に出会える。山腹には多くの種類の高山植物と眼下には尾瀬ヶ原、そしてその奥に目をやれば燧ヶ岳が大きい。まさに尾瀬の風景だ。花を愛でながらのんびりと小至仏山を目指す。人気の少なかった登山道には、いつの間にか姿が見られるようになり挨拶を交わすことが多くなってきた。

コバイケイソウと燧ヶ岳

蛇紋岩むき出し 小至仏山

尾瀬笠ヶ岳は遠い

ハクサンイチゲ

タテヤマリンドウ

コメツツジ

イワシモツケ

オオバギボウシ

ウスユキソウ

ハクサンフウロ

タカネシュロソウ

ホソバコゴメグサ

タカネシオガマ

イブキジャコウソウ

ウメバチソウ

タカネシュロソウ

高山の花のコラボ

今日はここまで
 花花花で小至仏山に着いた。直下では花期を過ぎたホソバヒナウスユキソウの残りがわずかにあった。ハヤチネウスユキソウと比べて貧弱な印象を受ける。ヒナと名が付くから確かに小さいよね。至仏山は近いが今日はここで終わりにしよう。山頂から少し戻った岩陰で休憩とした。

ミヤマアキノキリンソウ

ホソバヒナウスユキソウ

シラネニンジン

コバイケイソウ

エゾシオガマ

ホソバヒナウスユキソウ

ジョウシュウアズマギク

ミヤマダイモンジソウ

シブツアサツキ

トリアシショウマ

シナノキンバイ

オゼソウ

アカモノ

ネバリノギラン

ギンリョウソウ

ズダヤクシュ
 やはり至仏山登山道は花が多いなあ。森林限界を抜けると眺望にも優れいい山だと思う。季節を跨いで年に数回は訪れたい山ではある。暖かいコーヒーと軽食で空腹を満たし登山道を戻る。未知への憧れの気持ちも薄れてきてしまっているが、何度でも訪れたい山はあるものだ。

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