平標山 たいらっぴょうやま 1984m 谷川連峰 新潟県 |
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週末になると天気は良くない。梅雨だからまあ仕方がないのだが、天気は1週間単位でサイクルすると聞いたことがある。一昨年は確かにそんな年だったような気がする。毎年何となく来たくなるのが平標山だ。今日は平日ということもあって駐車場は空いている。平日だけではなく天気予報が良くないことも理由の一つだろう。いつも通り松手山コースを歩く。 | ||||||||
登山口から歩き出すと緑が濃い |
ベニサラサドウダンがしっとり |
ヤマツツジが見頃だ |
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天気が良くないせいか、この時期賑やかなハルゼミは鳴りを潜めている。いつもはあまり花のない道にはヤマツツジがいい色を見せている。ここ数年は5月に訪れることが多かったからヤマツツジは咲いていなかったのだな。合目柱が新たに設置されている。昨年の五月にはなかったと思うから、その後に立てられたのだろう。途中で静岡から着たOさんと話を交わし、しばらく一緒に歩くことになった。 | ||||||||
マイヅルソウも咲きだした |
アカモノが最盛期 |
紅更紗満天星アップで |
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ツマトリソウも |
チゴユリは慎ましやかに |
ゴゼンタチバナが少し |
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鉄塔を過ぎると足元にはマイヅルソウ、アカモノ、ツマトリソウなど比較的地味目な花が咲いている。何となく薄日が差し天気が好転しそうだがどうだろうか。それを期待して来てはいるのだが…。稜線に出たが平標山頂はガスの中だ。一息つく。今日は何となく足が重い。 | ||||||||
ハクサンイチゲの群生地 |
アップで |
ヨツバシオガマも最盛期 |
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さあ、稜線を行こう。道脇にはイワカガミやアカモノが続く。七合目までは大体こんな感じ。一人またひとりとソロさんに抜かれていく。一の肩への階段の上りに入るとハクサンチドリやヨツバシオガマが独特な紫色の花を咲かせている。今がいいようだ。やがてハクサンイチゲの群生地へ出るとまさに最盛期といった感じで花が大きい。のんびりと歩を進めるというか進めない(笑)。 | ||||||||
コケモモ |
一瞬、ガスが晴れてきたが… |
九合目 |
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山頂に近づくにつれガスが濃く風が強くなってくる。下山中のソロさんが、「山頂はもっと強いですよ。」とすれ違いざまに一言。これはいよいよダメかな。上がらぬ足を引き摺るようにして強風とガスで真っ白の山頂に立った。お花畑もガスで見えない。一足遅れてきたOさんは仙ノ倉まで行くという。ここでお別れだ。松手山コース往復をと思っていたが、強風を避けたくて山の家に下ることにして数十メートル下ったのだが…。 | ||||||||
平標山頂上 ガスと強風 |
お花畑のチングルマ |
お花畑のハクサンコザクラ |
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ここまで来てこのまま下るのもなあ。なんかもったいなくて取り合えずお花畑に行ってみることにした。なんとか花は見えるものの風が強くて大きく揺れている。高山植物は大変だな。こんな強風に耐えしっかりと根を下ろして、そして毎年花を咲かせている。強風の中、なんとかカメラに収めて山の家へと下る。 | ||||||||
コシジオウレン(ミツバノバイカオウレン) |
ショウジョウバカマ |
チングルマ |
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イワイチョウ |
イワカガミ |
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下るにつれ風は治まりガスも晴れてきた。高度を下げたせいでもあるだろう。階段を下る膝が痛い。最近は関節の油切れを感じるなあ。足元にはショウジョウバカマ、チングルマ、イワカガミなどが咲く。湿地帯にはイワイチョウやワタスゲが。まあ、いつも通りの花の種類かな。山の家に降り立ったころから稜線のガスは切れだした。風も治まったように感じる。Oさんは気をよくしているかもな。 | ||||||||
大源太山方面へ少し立ち入ってみた。足元には立派に実をつけたイワナシがあった。この道も花の時期に歩いてみたい登山道なのだが…。空腹を満たし、仙手清水をペットボトルに詰めて下山開始。平元新道までも延々と階段が続く。膝が悲鳴を上げるがここは我慢だ。日も差してきたこともあり暑くなってきた。それにつられたようにハルゼミの合唱が辺りを騒がす。登り始めた時の鶯の鳴き声とは爽やかさが違うな。なんとか膝も耐え、平元新道に出た。 |