荒島岳
あらしまだけ
1523m
越美山地

福井県大野市
大野城から望む荒島岳
登 山 日 2019年05月18日(晴れのち曇り)
メンバー しんぷるライフ
行  程 自宅5:20---(R145)---7:05上田菅平IC===8:05松本IC---(R158)---9:00安房トンネル---9:50高山===10:50白鳥IC---12:00越前大野

中出登山口08:05…10:12小荒島岳10:22…10:40シャクナゲ平…11:23中荒島岳…11:36▲荒島岳12:00…12:50シャクナゲ平…13:09小荒島岳分岐…14:26中出登山口
ルートマップ(YAMAP)
 地域の道標を頼りに登山口駐車場に来たがYAMAPとは少しずれがある。立派な駐車場とトイレが設置されているので、ここが登山口でいいとは思うが舗装路はまだ先に続いている。結論からすれば車を進めればよかった。案の定、林道を歩いて30分程のところに駐車場があり数台が駐車していた。せいぜい10台程度しか止められないが、それでも十分な駐車余地だ。ここが中出コース登山口になっている。往復1時間近くは短縮できただろうし、それがよいかはわからないがオフロード4WDならばもっと奥へと入っていける。

登山道案内

駐車場と登山届・トイレ

林道は舗装路から砂利道へ
 土曜日だからそれなりの混雑を予想したがさほどでもない。もっとも登山口はここばかりではないし、一番人気のコースは勝原コースらしい。なぜ中出コースを選んだのか。それは小荒島岳からの荒島岳の雄姿を見たかったからだ。前日に越前大野城からみた荒島岳はなかなか恰好よかった。日本百名山ですね。

林道にはタニウツギが沢山

足元にはウマノアシガタ?

林の中にはエゾエンゴサク

ニリンソウが延々と続く

林道から登山道へ

花を見ながらのんびりと

アオダモ
 とにかく林道を行く。道脇にはタニウツギが今を盛りに咲いている。足元にはウマノアシガタ?それともキンポウゲ?それに写真にはないがタチツボスミレが延々と咲いている。やがて林道から登山道へと入っていく。杉の雑木林だ。ヤマブキやキケマンなどの黄色の花が目につく。しばらく行くとニリンソウロードとなる。紫のタチツボスミレとコラボでそれは素晴らしい。事前調査もせず来たものだから花の数に何となく嬉しい。特にニリンソウの多さには驚きだ。所々に標柱があり、それぞれに場所の名称があるようだ。

キケマンは少々

可憐なチゴユリ

ニョイスミレも沢山

ハルトラノオ 少し
 登山道は時折林道と出会う。どちらが先だったのかはわからないが、現在も林業は行われているようだ。足元の花を楽しみながら登っていくと新緑のブナ林へと入っていく。時々差し込む日の光にブナの林が映える。素晴らしいブナ林だ。でも沼田玉原のブナ林も負けてはいないな。このブナ林は小荒島岳周辺に広がる。勝原コースにも素晴らしいブナ林があるようだが今回は見ることはできない。

ブナ林が素晴らしい

いいね💛、いいね💛のブナ林

白山を覗く

一枚撮ってもらう

大野市街 水田はまだ茶色
 小さな道標で小荒島岳の頂上に出る。荒島岳に一筋の雪渓が見える。左から前荒島、中荒島、荒島岳となっているようだ。残雪期に登って白山を中心に周辺の山並みを眺めてみたかったがそれは叶わなかった。その代わり花に遇えた、新緑を楽しめた。さあ分岐まで戻りシャクナゲ平に急ごう。

小荒島岳で

三角点はない 小さな道標のみ

道標と荒島岳

ムシカリ

ムラサキヤシオ

サンカヨウ

オオバキスミレ
 シャクナゲ平までの道はブナ林が続く。なんとなくコシアブラの木が目につくが気のせいかな?平坦な道を急いで歩けばシャクナゲ平に着いた。ここで勝原コースと道を合わせる。さあ、ここからが荒島岳への上りになる。いったん小さく下り佐開コースを右に分ける。

シャクナゲ平へのブナ林

良すぎて…

シャクナゲ平に着いた

もちがかべ 急登の始まり

もちがかべ
梯子に鎖にまさに壁

小荒島岳

シャクナゲがいい感じ

タムシバが満開
 もちがかべは登山道整備がされてはいるが梯子などは崩壊状態だ。言わば胸突き八丁といった急坂だ。上り下りのすれ違いにも譲り合いが必要。短い脚をめいっぱい上げて登っていく。登山道を飾るタムシバやシャクナゲが実にいい感じ。もちがかべを登りきるといよいよ荒島岳が間近に見えてくる。前荒島、中荒島岳と道標がある。なんと足元にはショウジョウバカマやカタクリが姿を現した。花は徐々に数を増し、登山道を埋め尽くすようだ。好きなイワナシやイワウチワも元気に咲いている。思いもよらぬ花ロードに嬉しくなった。

ダケカンバになった

ちょっと一息

前荒島への道

カタクリが埋め尽くす

イワウチワも沢山

大好きなイワナシ

ショウジョウバカマも沢山
 花ロードを抜け笹の道を行くと一等三角点の置かれる荒島岳の頂上に着いた。カシミールで作られた方位盤と荒島神社も置かれている。神社の中には仏像が置かれているようだが…。展望は全方位。天気さえよければ素晴らしい展望が広がるだろう。山頂ではやや強い風に見舞われゆっくりとはしていられない。白山上空には灰色の雲が乗っかっていて残雪の美しさには程遠い。でも、おかげで暑さに悩まされずに山頂を踏むことができた。

山頂台地から振り返ってみる

来ましたね

荒島神社

残雪の白山

記念に

カシミール方位場

キクザキイチゲ

ヒメイチゲ

ミヤマカタバミ

ミツバツツジ
 軽くランチを済ませて下山。登山道を埋め尽くす高山植物を楽しみながらのんびり下っていく。上りでは気付かなかった花もいくつか発見。初夏のブナ林と高山植物は素晴らしいが、ブナの黄葉そしてモミジの紅葉も素晴らしそうだ。

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