天城山
あまぎさん
1,405m
伊豆半島

 天城山はシャクナゲの時期に歩くのがいいらしい。そのシャクナゲは伊豆半島固有種の天城石楠花で薄桃色の花を咲かせるらしい。伊豆は暖かく雪はないと思い込んでいたが何のなんの、すっかり雪山歩きとなってしまった。
登山日 2019年02月03日(晴れ) しんぷるライフ、KM
行 程 天城縦走路入口09:05…09:22四辻…10:12▲万二郎岳10:16…10:32馬の背…10:56石楠立…11:31▲万三郎岳11:40…11:46万三郎岳下分岐…12:15涸沢分岐点…13:14菅引分岐…13:21四辻…13:36天城縦走路入口
ルートマップ(ヤマレコ)

 数日前の悪天候で伊豆箱根地方は降雪に見舞われた。路面状態が心配ではあったがなんとか夏タイヤで登山口までたどり着けた。途中、日本鹿の親子の出迎え?を受けてすっかり上機嫌。ハイカー専用に用意された駐車場にも若干積雪があったが、帰りまでには融けているだろう。トイレは冬期のため使用禁止。最初からアイゼン装着で歩き出す。

ニホンジカの親子かな

何とか駐車場に着いた

縦走路入口
 登山口には立派な案内板。黄色のシャクナゲコースを時計回りに歩く。何故か?反時計回りは登りきつそう(笑)。

ヒノキの林と雪

雪と青空

もはや障害物と化した丸太階段
 四辻までは雑木林とヒノキの林の間を歩く。ヒノキの根は浅く、地面のわずかなえぐれで倒木しているものもある。わずかに下ると四辻に出る。四辻とはあるが三叉路だ。そもそも辻とは十字路だからあえて四辻と呼ぶのだから変な感じ。かつては十字路だったのだろうか。ここを右に進めば万三郎岳へ、左に進めば万次郎岳へと続く。

馬酔木の林が続く

ヒメシャラの木

道標は切れなく置かれている
 登山道は靴が埋まらない程度の積雪だ。一人二人の足跡を追って歩いていく。道には切れることなく道標が置かれガスの中でも道迷いはなさそうだ。脇の木は馬酔木ばかり。まるで馬酔木山だ。

稜線に出た

万次郎岳1299m
 緩やかな上りで、青空と程よい積雪と馬酔木の緑の中をのんびりと歩いていくと稜線に出た。直ぐに誰もいない万次郎の山頂に立つ。「まんじろう」だと認識していたが「ばんじろう」なんですね。ということは天城山最高峰万三郎岳は「ばんざぶろうだけ」。万太郎山はないのかな?伊豆の天狗伝説があり、長男の万太郎(番太郎)は伊豆市の達磨山の別名だそうだ。疑問解決。

馬の背と万三郎岳

馬の背が近い

馬の背
 広い万次郎岳山頂からは南方の展望が開けている。展望は決していいとは言えないが気持ちのいい山頂だ。一旦下って登り返せば馬の背だ。天城高原GCや大室山方面の展望が開けている。馬酔木の木はその数を増し、ついには馬酔木のトンネルになった。シャクナゲコースとあるが馬酔木コースと名称変更したほうがいいくらいだ。トンネルを抜けると万三郎岳との鞍部にあたる石楠立(はなだて)に降り立つ。

馬の背からの眺望

馬酔木のトンネル

石楠立(はなだて)

シャクナゲのトンネル

シャクナゲは天城石楠花の固有種

万三郎岳頂上
 石楠立からようやくシャクナゲが見られるようになる。ここのシャクナゲは伊豆半島固有種で、アマギシャクナゲと呼ばれている。薄桃色の花を咲かせるようだ。シャクナゲは鮮烈な赤がいいような気がするがどうなんだろう。急登をひと登りで天城山最高峰の万三郎岳に着いた。三組が休憩をとっていた。展望はなく面白い山頂ではない。軽く腹を満たして下山とした。

展望は優れない

空腹を満たして歩き出す

開放的な稜線歩き

時たま富士山が見える

万三郎岳下分岐点 ここから下りに入る

ブナ林になってきた
 下の分岐点までは気持ちのいい歩き。分岐点から涸沢分岐点手前まで一気に標高を下げる。ほぼ降り切った感じだ。ここからは山腹を巡って四辻を目指すことになる。道は積雪があるが石がゴロゴロとしてアイゼンでは歩きにくい。万次郎岳への上りに比べるとずいぶんと違う。グリーンシーズンでもあまり面白くなさそうだが、これは偏見か。

尾根を回り込む

階段あり

姫沙羅の赤い木

登山口に戻る

シャクナゲコース完歩
 山腹の長い水平歩きが終わり、四辻を経て登山口に戻った。雪なしの山歩きを楽しもうと思ってきたがすっかりスノーハイクとなってしまった。でもこの時期雪の白さと馬酔木の緑が山歩きに彩を添えてくれた気がする。
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