丹沢山・蛭ヶ岳 たんざわさん・ひるがたけ 1,567m・1,673m 丹沢山地 |
丹沢山は一等三角点が置かれた峰。最高峰は蛭ヶ岳。しかし、丹沢山塊の盟主は塔ノ岳だろう。今回の山旅は盟主を外し、堂平から丹沢山を経由して蛭ヶ岳を目指す。 |
登山日 | 2018年11月24〜25日(晴れ) | しんぷるライフ、IT、KM |
行 程 | 【1日目】沼田IC5:35===秦野中井IC===8:40塩水橋 塩水橋08:50…09:40ワサビ平出合…10:15堂平10:30…11:25天王寺尾根分岐11:30…12:15みやま山荘12:55…12:55▲丹沢山13:00…13:33不動ノ峰休憩所…13:40不動ノ峰…13:48棚沢ノ頭13:51…14:05鬼ヶ岩ノ頭…14:11鬼ヶ岩…14:40蛭ヶ岳山荘泊 【2日目】 蛭ヶ岳山荘06:10…06:12▲蛭ヶ岳07:10…07:53棚沢ノ頭…08:03不動ノ峰…08:10不動ノ峰休憩所08:13…08:46▲丹沢山09:00…09:28天王寺尾根分岐09:37…10:42天王寺峠10:49…11:02本谷林道出合…11:27塩水橋 ルートマップ(ヤマレコ) |
ヤビツ峠は多くの登山者で賑わっていた。そんな登山者を横目にマイナーな登山口である塩水橋を目指す。本谷林道ゲート前の路肩駐車場はほぼ一杯状態だったが何とか駐車することができた。スマホのGPSで位置確認をするが拾ってくれない。位置確認ができないままの出発となってしまった。谷が深くて電波が届かないようだ。すでにライフさんたちは見えなくなっている。 | |||||
本谷林道入口前の駐車場 |
本谷林道入口 |
塩水林道舗装路を行く |
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瀬戸橋まで行くと、地元の猟友会と思しき一行がニホンジカの駆除に来ていた。どこもシカの食害に悩まされているようだ。瀬戸橋を渡って塩水林道の緩やかな上りを歩いていくとライフさんたちに追いついた。林道の黄葉はまだ残っている。林道や塩水川はかつて治水工事が行われたようで数多くの砂防ダムが点在している。果たしてこれほどの必要性があったのか甚だ疑問だ。 | |||||
紅葉が残る |
ワサビ沢出合 |
道標? |
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塩水川を右に見ながら林道を進んでいくと、ワサビ平出合に着いた。ここから登山道に入ると10分ほど時間を短縮することができるはずだ。ところがここで間違えた。少しワサビ沢に沿って歩いてしまい道を失ってしまった。途中まで付いていた赤テープと踏み跡に騙されてしまったのだ。GPSは現在地を拾えないし、久々の地図読みだ。藪漕ぎをして堂平雨量計近くに出たときはホッとした。時間はコースタイム通り35分だから、まあいいか。疲れたので一休み。 | |||||
堂平雨量計 |
堂平 丹沢山まで1時間20分とある |
東丹沢県民の森を行く |
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塩水林道終点が堂平。ここから丹沢山まで1時間20分とあるが120分の間違いじゃないかなあ。階段を登っていくとスギやヒノキの植林帯だ。よく手入れがされている。少し進むと雑木林から明るいブナの自然林となる。所々に階段が設置されているが、これが結構疲れるんだよな。前方に尾根が近づいてきて、長い階段を登りきると天王寺尾根分岐に着いた。周囲には馬酔木の木が豊富。さあ、もうひと頑張りだ。 | |||||
ブナの林 |
階段が頻繁に出てくる |
天王寺尾根分岐 |
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所々にブナの大木 |
大崩ノタツマを登る |
大山を遠望 |
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天王寺尾根分岐からは平坦な道を行く。冬枯れの林の中に馬酔木だけが青々とした葉を茂らせている。やがて鎖が付いた岩場に出た。大崩ノタツマのようだ。難なく登り上げ後ろを振り返れば大山の展望がよい。 | |||||
すっかり落葉したブナ林 |
丹沢山への最後の上り |
もうすぐだ |
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階段が断続的に続くブナの林を行く。傾斜は急になり最後の頑張りどころだ。長い階段を登り上げると三ッ岩からの道を合わせる。丹沢山はもうすぐだ。丹沢山頂手前のみやま山荘前の広場でランチとした。ここに宿泊予約できれば蛭ヶ岳には行かないはずだったのだ。 | |||||
ブルーシートが何とも邪魔 |
標高1567m |
富士山だが… |
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丹沢山の立派な山頂標識が目に入る。その先にはちょうどよく雪を被った富士山が見えた。が、すっきりしない。何よりも気になるのが山頂に置かれたブルーシートだ。興ざめも甚だしい。山を愛する者の行為とはとても思えない。明日に期待して蛭ヶ岳へ急ごう。 | |||||
不動ノ峰 |
丹沢山を振り返る |
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蛭ヶ岳山荘が見える。さあ行こう。丹沢山からは一気に高度を下げる。あ〜、もったいないなあ。ついでだが谷から吹き上げる風が冷たい。 | |||||
丹沢主脈 左が丹沢山、右の著明なピークが塔ノ岳だ |
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不動ノ峰から蛭ヶ岳 |
棚沢の頭を過ぎて蛭ヶ岳 |
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日なたの道はぬかっている。霜柱が溶けただけではないだろう。日陰にはわずかに雪が残るところを見ると、昨夜から今朝にかけてわずかに降雪があったのだろう。5回のダウンアップを繰り返して蛭ヶ岳に着いた。既に展望は薄いガスの中だ。明日に期待するしかないかな。 | |||||
蛭ヶ岳はもうすぐか |
蛭ヶ岳山荘 |
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鬼ヶ岩 |
客室 ぶな |
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夕食はおでん。富士山はシルエット、夜景は期待できずで、山小屋の主曰く、腹いっぱい食べて憂さを晴らしてくれと。 | |||||
蛭ヶ岳山頂から富士山、その右に南アルプス一望 |
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宿泊客は5時前からガサゴソと煩い。長い縦走路を行くのだろうか、それとも数少ないバスに間に合うように早立ちをするのだろうか。我々はピストンで戻るだけだからゆっくりだ。それでも日の出には間に合うように朝食を摂り山頂へと向かった。 | |||||
雲取山 |
遠く八ヶ岳連峰 |
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丹沢最高峰の蛭ヶ岳で富士山と雲海を心いくまで楽しんだ。この時期に丹沢山を訪れたのはちょうどよく雪を冠した富士山を見るためだ。しかも最高峰の蛭ヶ岳山頂にも立つことができた。思い残すことはないなあ。さあ、戻ろう。 | |||||
不動ノ峰 |
青空に映える落葉ブナ |
不動ノ峰休憩所の落書き |
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来た道を戻る。雲のない真っ青な青空と富士山、そして丹沢山塊の峰々がすっきりと見える。風はやや冷たいが心地良いくらいだ。霜柱が立つ登山道を楽しく歩いていく。往路では長く感じた道は、今日はただただ楽しいだけの道になった。 | |||||
ブルーシートを隠して一枚 |
富士山も見納め |
ズームして最後の一枚 |
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天王寺尾根の黄葉 |
杉の植林帯 |
まだまだ残る紅葉 |
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天王寺尾根分岐からは直進して尾根を下る。塩水林道からのコースより短いのだが登りには時間がかかる。逆に下りは時間の短縮になるのではないかな。ブナの林を過ぎれば杉の植林帯に入る。よく手入れがされ立派な杉だと思う。やがて本谷林道出合に出た。 | |||||
本谷林道の紅葉 |
本谷林道の黄葉 |
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本谷川に沿って林道は続く。谷は深く紅葉は見頃だ。山旅の終わりに素晴らしい紅葉を楽しむことができた。 |