雲取山
くもとりやま
2,017m
奥秩父山塊

 昨年が2017年で、雲取山の標高2017mと合わせてさぞかし登山者が多かったことだろう。登山を予定していた日には予約が取れず断念した。雲取山は秩父多摩甲斐国立公園にあり、その中央部に位置している。東京都、埼玉県、山梨県にまたがり、東京都の最高峰でもある。山頂には一等三角点が置かれ、原三角測点が残されている。妙法ヶ岳、白岩山とともに三峰三山の一つである。
登山日 2018年10月20日(曇り時々晴れ)21日(快晴) しんぷるライフ、IT、KM
行 程 【1日目】
三峯神社バス停09:09…10:28地蔵峠10:38…10:43霧藻ヶ峰…10:48霧藻ヶ峰休憩舎10:52…11:04お清平…11:44前白岩山の肩…11:58前白岩山…12:17白岩小屋12:51…13:13▲白岩山13:16…13:59大ダワ…14:22雲取山荘泊
【2日目】
雲取山荘06:09…06:34▲雲取山06:52…06:54雲取山避難小屋06:56…06:58雲取山…07:20雲取山荘07:28…07:47大ダワ…08:39▲白岩山08:52…09:06白岩小屋09:10…09:27前白岩山…09:39前白岩山の肩09:42…10:02お清平10:05…10:21霧藻ヶ峰休憩舎10:28…10:32霧藻ヶ峰…11:32三峰神社
ルートマップ(ヤマレコ)

 駐車料金¥500のはずが¥510とはワンコインで済まないじゃん。三峯神社駐車場から歩き出す。駐車場の料金係に道を尋ねたりして…(-.-)。石畳を行けばいいよと教えられて…。この道は三峯神社奥宮への参道なんですね。帰りには三峯神社に寄ってみようかね。

大輪駐車場から歩き出す

緑残る雑木林を行くと

第一の鳥居

三峰神社奥宮への参道

第2の鳥居 奥宮入口

まだ紅葉には早い

少し色付いてきた

炭窯跡がある炭焼平
 道の両側には古くから杉が植えられていたらしく、いかにも神社の参道といった感じだ。不思議と厳かな雰囲気になる。少し行くと奥宮への分岐で、ここは奥宮が置かれる妙法ヶ岳への道となっている。白岩山と雲取山を合わせて三峰三山と呼ぶそうだ。舗装路はここで終わりで登山道らしくなってくる。何となく黄葉が始まりだした感じ。

北側にはぽつりぽつりと紅葉が

地蔵峠に着く ここでおやつ

小さな地蔵さん
 三峯神社の炭を焼いたという炭窯跡を見ながらのんびりと歩いていく。今日は山頂まで足を延ばさずに雲取山荘止まりだから余裕だ。天気予報は曇り時々晴れ、翌日は快晴予報だから気分は悪くない。薄日が差したり隠れたりといった天候の中地蔵峠に着いた。

霧藻ヶ峰の秩父宮レリーフ
 地蔵峠で軽く休憩して少し歩くと霧藻ヶ峰に着く。ここは燕岩と呼ばれていたが、秩父宮が昭和8年の登山の際に、霧に中に揺れるサルオガセを見て霧藻ヶ峰と命名したのだという。レリーフの前を掃き掃除をしていた霧藻ヶ峰休憩舎の管理人さんから話を伺った。今年は台風の影響で葉が傷み紅葉はよくないとのことだ。ここは風が強いんだとか。

霧藻ヶ峰休憩所

秩父宮が命名

岩の苔と紅葉

お清平 まだ緑が残る
標高を上げていく ここはいい感じ
雨が多いのかな 苔が沢山
 霧藻ヶ峰からゆっくりと下っていけばお清平だ。この辺りでは葉は緑が濃い。ここから前白岩山までがこのコースで一番大変なところ、いわば核心部になる。今までと打って変わって急登となる。前白岩山の肩から前白岩山へ。少し下って白岩小屋に着く頃にはすっかり陽は陰ってしまった。白岩小屋には仮設トイレが置かれている。母屋はとても入れた状況ではない。小屋の前のベンチで昼食を摂る。

急登から前白岩山

白岩小屋(今は廃屋)

キノコだ

白岩山に着いた

白岩山ベンチで休憩

ドウダンツツジ
 少し登り返して白岩山へ。三角点と山名板は登山道から少し南側にある。標高1921m、だいぶ標高を稼いだな。雲取山荘の標高は1835mだから残りは余裕だろう。この登山道は500m間隔で道標が立てられている。片道10.7kmはやはり長丁場になるだろうか。登りが決して長く続くわけでもなく、ライフさん達は比較的負荷がかからず歩きやすい登山道に感じたようだ。

いい感じになってきた

大ダワ ここから登り

白岩山方面を振り返る
 白岩山からは芋ノ木ドッケを過ぎてから下る下る。結局、大ダワまで300m近く高度を下げてしまった。またゆっくりと登り返すと廃墟となった雲取ヒュッテ跡に出る。そこからわずかで雲取山荘に着いた。意外と早く着いたな。まだ早いせいか山荘は人気が少ない。部屋は二階の201、相部屋だという。部屋に入るとザックが3つ置かれていた。真ん中には豆炭炬燵が温かい。しかし、水場(水道)とトイレが外なのはいただけない気がするが…。外水道は冷たくて手が切れるようだ。山小屋なのにまさかの水洗トイレにはびっくり。これでは節水しろとはとても言えないのではないかな。きっと水は豊富なんだろう。
 しばらくするとザックの持ち主達が戻ってきた。山頂に行ってきたのだという。展望ないから明日登ればいいのにねえ。明日はもう登らないという。やがて予想外にも雨が降り出した。しかも本格的。早めに着いて良かったなあ。福島県から来たという男女3人組とは炬燵を囲んで雑魚寝をすることとなった。真夜中には満天の星。

雲取山荘に着いた

翌朝 雲取山に向かう

青空だ
 朝5時に朝食を摂り日の出を待つ。ザックは山荘に置いて山頂を目指す。ツアーの後ろに付いてしまって渋滞状態だ。道は風の道になっているのか西風が冷たい。コメツガの樹林帯を抜けると青空が広がった。待望の山頂だ。
 富士山が冠雪している。まさに見たかった風景だ。日本に三つしかない原三角測点とご対面。白髪岩は見ているから、残りは新潟県の米山だけだ。これも近いうちに見に行こう。南北に長い山頂は開放的で気分がいい。

原三角測点

方位盤

雲取山避難小屋

遠く南アルプス
 富士山は間近に見えるが南アルプスは遠いなあ。やはりアルプスとは離れてしまったようだ。避難小屋はなかなか立派。

避難小屋から

山頂の風景

富田鎌仙人レリーフ

雲取山荘

田部重治のレリーフ
 名残惜しいが山頂を後にする。途中で寄らなかった鎌仙人レリーフや田部重治のレリーフを見ながら山荘に戻った。

黄葉が多い

ダケカンバはすっかり落葉

緑のような黄色のような
 山荘でザックを拾って下山に入る。昨日と違って光がある。緑葉や黄葉が映えるね。三峯神社からの道は長いがのんびりと歩いて行ける登山道だ。日帰りも十分可能だな。

帰路 白岩山

両神山方面

お清平周辺は緑

少し登って霧藻ヶ峰に着けば後はのんびり
 緑葉や紅黄葉を楽しみながら来た道を戻る。冬の雲取山も魅力的かも。道のりは長いが負荷が少ない散策道、それが三峯コースかな。
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