御荷鉾山
みかぼやま
1287m

西上州
神流町

 スーパー林道から西御荷鉾山へ登るには少々歩き足りない感がある。娘と初めて登った時には国道462法久からスーパー林道に登り上げた。東御荷鉾から西御荷鉾そしてオドケ山と縦走し、軽トラの荷台に乗せてもらって周回したことがいまでも記憶に残る。もう15年も前のことだ。その娘も二人の子供に恵まれ、しんぷるライフは既にじじばばとなってしまった。
登山日 2017年12月02日(晴れ) しんぷるライフ、KM
行 程 西登山口10:40…11:15▲西御荷鉾山12:15…12:30中央登山口…12:54西登山口---13:07オドケ山登山口…13:22△オドケ山13:26…13:40オドケ山登山口
ルートマップ(ヤマレコ)

 国道462十国峠街道から県道71を抜けて西御荷鉾山西登山口へと出る。最善のルート取りとは言えないようだがまあ仕方ない。登山口前には2台の車。すっかりと遅くなってしまったが歩き始めよう。冬の訪れが遅い西上州もすっかり冬枯れで、登山道は落葉に覆われている。いよいよ、西上州の季節到来といったところ。風はないが耳が冷たい。

西登山口から登り出す

すっかり冬枯れの登山道

天気は良しだが少々寒い
 先行する二人の後を追いかけて歩けばあっさりと山頂についてしまった。不動明王像の前には、<神流 MOUNTAIN RUN & WALK>のマップが置かれていた。南側の展望は優れるが北側は灌木が邪魔で展望は優れない。しかし三角点から東に進むと北側の一部灌木が刈り払いされ、上信越国境の山々から奥日光の山々まで一望だ。西上州ならではの大パノラマが広がっている。

あっさりと山頂に着く

不動明王

城峰山方面
 人口2,000人足らず、高齢者比率55%を超える小さな町で開催される、小さなトレイルランニングの大会。大会に必要なもの、業務等の殆どが町民手作り。飾り気のないけれど、どこか素朴で町民の温かみを感じることのできる大会。町民の精一杯のおもてなしで始まり、町民の精一杯のおもてなしで終わる。そんな温かいトレイルランニングの大会。群馬県の南西部に位置する神流町は奥多野と呼ばれ、東京から自動車で2〜3時間という近距離にあるが、1,000m級の西上州の山々と関東一の清流「神流川」、急峻な段々畑の風景など、日本の原風景とも言える山村の懐かしい景観が残る。この豊かな自然の中に、60軒以上の商店等が立ち並ぶ昭和レトロの町並みの「神流町万場宿」がある。父不見山・西御荷鉾山・赤久縄山は「ぐんま百名山」に名を連ねる神流町有数の登山コース、でも、登山道と登山道を結ぶルートは、地元の人しか知らない古道。また国土地理院の地形図で最も峠の記載が多い地図は神流町がすっぽり入る「万場」の地図といわれている。「峠のくに」、奥多野神流町。ルート上から見える谷間には、集落や生活道が目に入り、常に人と里に繋がっていることを感じることができる。<http://www.kanna-mountain-run.com/より>

西御荷鉾山頂からの大パノラマ

浅間山から四阿山

両神山
 山頂の一角に腰を降ろし大パノラマを楽しみながらのランチ。陽だまりのなかでまったりとした時が過ぎて行く。ここ御荷鉾山は久しぶりだ。西上州の東端に一際目立つ端正な山容が東西御荷鉾山だ。初夏にはわずかだがニッコウキスゲが咲くそうだ。西上州はアカヤシオが終われば紅葉期まで訪れる事がないからおそらく見る事はないだろうな。

中央登山口へと下る

ヒノキの林と丸太階段

中央登山口前の案内板
 下山は中央下山口だ。ヒノキの植林を見ながら丸太階段を下っていく。直ぐにスーパー林道へ出ると簡易トイレと立派な駐車場が整備されている。中央登山口がメイン登山口になっているようだ。近くには大鉾のモニュメントがあり鉾先が天を衝いている。

オドケ山登山口

西御荷鉾山と東御荷鉾山が見える

オドケ山頂上
 西登山口まで戻り車に乗ってオドケ山登山口まで移動する。御荷鉾山を登ったついでに登る登山者がいるのだろう、普通は登られないだろう山にもすれ違う登山者、下山して来れば登り始める山ガールにも出合った。山地図には周回コースが赤線となっているが踏み跡がはっきりせずピストンを強いられた。御荷鉾山スーパー林道から登る神流町の山はどれも優しい。
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