蔵王山 ざおうさん 1841m 山形県・宮城県 蔵王連峰 |
蔵王はかつて若かりし頃に観光で御釜を見に来たことがある。当時は山歩きなんて考えてもいなかった。刈田岳くらいは登ったのだろうがはっきりはしない。冬には樹氷(モンスター)が有名であり、山形・宮城両県にまたがる蔵王山は著名な観光地でもある。今日は蔵王連峰最高峰の熊野岳を目指す。 |
登山日 | 2017年9月18日(晴れ) | しんぷるライフ |
行 程 | 蔵王山頂駅:地蔵尊09:10…09:17△三宝荒神山…09:27蔵王地蔵尊…09:37△地蔵山…09:54ワサ小屋跡分岐…10:17熊野岳避難小屋…10:20熊野十字路分岐…10:32▲熊野岳10:33…10:42馬の背分岐…10:53馬の背…11:13蔵王レストハウス内避難小屋11:17…11:22刈田岳11:25…12:10馬の背…12:20馬の背分岐12:23…12:26熊野岳避難小屋…12:26熊野十字路分岐…12:28熊野岳避難小屋…12:47ワサ小屋跡分岐…13:36いろは沼…13:54樹氷高原駅 ルートマップ(ヤマレコ) |
蔵王ロープウェイを樹氷高原駅で乗り継いで地蔵山頂駅に着いた。冬のモンスターは近年の温暖化で、山頂駅直下くらいしか見られなくなっているとのことだ。駅を出ると大きな地蔵が鎮座している。今日は秋の大祭で蔵王地蔵保存会が芋煮などをサービスしている。しかし、まだ早いために準備中。ここに戻ってくる予定はないからご相伴にはあやかれないようだ。 | |||||
蔵王地蔵尊 大祭 蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅より100mの距離にある蔵王地蔵尊。標高約1,660mの高地に鎮座するこの地蔵は、高さ2.34mの大きな坐像で、安永乙未年(1775年)に造立されました。完成までには37年もの長い歳月がかけられたといわれ、不思議なことに建立後に遭難者が少なくなり、誰言うとなく「災難よけ地蔵」と呼ばれるようになりました。そして200年以上経った現在にも、祈願すればあらゆる願いが叶い、特に不慮の災難を逃れられると伝えられているのです。毎年春と秋には、それぞれ1日だけの祭礼を開催。蔵王の山と人々を守り続けてきた蔵王地蔵尊を参拝しようと、県内外からたくさんの人が訪れる特別な日となっています。 蔵王ロープウェイ ホームページより |
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山頂駅を降りて三宝荒神山へ向かう |
この山の紅葉が最初に目に泊まった |
山頂標註 |
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三宝荒神山から山頂駅と地蔵山 |
今年の紅葉は |
1週間ほど早いとか |
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天気予報に反して山頂稜線はガスに覆われている。三宝荒神山オレンジ色の紅葉が良いので歩いてみることにした。ライフさんはブツブツと不満そうだが一期一会の山、出来るだけ山で過ごす時間を大切にしたいものだ。やがてガスは風に流され上空には青空が見えるようになってきた。さあ、地蔵山に向かって歩き出そう。登山道は石畳で階段状の登山道は何となく歩きづらい。しかし、難なく山頂に立てば展望が広がった。 | |||||
地蔵山に向かう |
地蔵山頂上 |
ようやくガスが晴れてきた |
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地蔵山を下り熊野岳を目指そう |
地蔵山を振り返る |
熊野岳が見えてきた |
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蔵王連峰の主峰熊野岳は逆光で黒々と見える。鞍部のワサ小屋跡に向かって緩やかな下り坂を降りて行く。ようやく予報通りの天気になってきた。帰りはここからいろは沼に下る予定だ。 | |||||
ワサ小屋跡標註 |
姥神 (山小屋番 おワサ?) |
ワサ小屋跡 |
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雁戸山、名号峰かな? |
地蔵山方面を振り返る |
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熊野岳山頂へ直接行く道があるはずなのだが気付かずに熊野十字路まで来てしまった。もうここは細長い熊野岳山頂台地の一角だ。平坦な道を熊野神社(蔵王山神社)に向かって歩いて行く。 | |||||
馬ノ背方面 遠景は屏風岳かな |
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熊野岳山頂台地を行く 右方面は地蔵山、歩いてきた登山道だ |
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斉藤茂吉の歌碑 |
歌碑 陸奥をふたわけざまに聳えたまふ 蔵王の山の雲の中にたつ |
熊野岳頂上は広い |
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刈田岳からの登山者が多いのか山頂は多くの登山者で賑わっている。それに交じって観光客の姿も目につく。神社にお参りして馬ノ背方面に下りましょう。ガスはすっかり晴れたから綺麗に御釜が見られるだろう。四半世紀ぶりかあ。馬ノ背まで下ると大きな火口にエメラルドグリーンの水を湛えている御釜が見えた。馬ノ背には観光客が大勢。 | |||||
山頂標註にて |
熊野神社(蔵王山神社)で祈願 |
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蔵王山頂レストハウスでトイレを借りて刈田岳も目指す。ライフさんは行かないというので一人で登ってみた。ここはかつて蔵王大権現が置かれ日本独自の山嶽仏教である修験道の本尊であったとか。今でも立派な社が置かれ観光客で大いに賑わってる。刈田岳から見る御釜はとても素晴らしく感動ものである。さあ、ライフさんのもとに急ぎましょう。時間が押しているというので急いでランチ。 | |||||
刈田岳頂上風景 |
馬ノ背方面を眺める |
刈田峰神社 |
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刈田岳から |
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熊野十字路 |
ワサ小屋跡に向かう |
ワサ小屋跡に戻った |
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馬ノ背からの眺望を楽しんで避難小屋へと登っていく。周囲の山々の名前はさっぱりわからない。もっともあまり遠望が利かないから近くの山だけだけど。すっきりと晴れ渡っていれば東北の名峰が幾つも見られるのだろうな。ワサ小屋跡に戻り分岐をいろは沼へと採る。森林限界をこえた山頂稜線ではあまり紅葉を楽しめなかった。活火山でもあるし仕方ないか。 | |||||
コケモモの実 |
ヤマハハコ |
シラタマノ木 |
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いろは沼に向かって降りて行くと徐々に樹林帯となってきた。地蔵山や熊野岳を見上げながら歩いて行く。登山者はほとんどなし。足元にはエゾオヤマリンドウやヤマハハコが咲き乱れ、周辺の木々は紅葉している。なかなかいい感じだね、期待がなかっただけに嬉しい。 | |||||
良く整備された登山道を紅葉を楽しみながら快適に下っていくと道は平坦になってきた。そろそろいろは沼が近いに違いない。このあたりは樹氷高原駅からの遊歩道が整備されているようだ。いろは沼は湿原となっていて草紅葉に染まっている。いろは沼を抜けると観松平だ。 | |||||
腰掛の松に腰掛ける |
観松平の説明板 |
ゲレンデを下れば樹氷高原駅 |
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遊歩道は得に歩かずロープウェイ樹氷駅に急ぐ。ゲレンデは疲れた足に優しい。蔵王登山は観光に気を持ったくらいなものかと思っていたが、意外と歩きでがあった。刈田岳から馬ノ背は観光客が多く、ちょっと場違いな仕度ですみませんといった感じ。登山客も観光客どちらも楽しめるのが蔵王だろう。蔵王連峰はまだ幾つもの峰がある。またいつか訪れたいものだ。 |