木曽駒ヶ岳 きそこまがたけ 2956m 中央アルプス 長野県木曽郡 |
まだ一度も訪れたことがない中央アルプス。主峰は木曽駒ヶ岳、他に百名山で空木岳がある。千畳敷カールは旅行社各社が観光ツアーを売っている。それではピークは踏めそうもないので個人的に行きたいと思っていた。ようやく中央アルプスデビューである。 |
登山日 | 2017年7月22(薄曇り) | しんぷるライフ、IT |
行 程 | 千畳敷駅9:46…10:18極楽平…10:42三ノ沢岳分岐…11:12△宝剣岳11:50…11:52宝剣山荘12:16…12:35△中岳…12:41駒ヶ岳頂上山荘12:48…12:58▲木曽駒ヶ岳13:21…13:34駒ヶ岳頂上山荘13:45…14:10乗越浄土14:14…14:39千畳敷駅 ルートマップ(ヤマレコ) |
高速道路を走り駒ケ根インターチェンジで降りる。直ぐに菅の台駐車場に着くが、満車とのことで誘導に従ってしらび平方面へ走る。黒川平第二駐車場へ駐車し、バス・ロープウェイの往復券セット(¥3900)を購入、しらび平行きのバスに乗り込んだ。しらび平までの道は大型バスが行き来する二車線の道路を想像していたが、すれ違いが出来ないほど狭い山道だった。バスの中は観光案内が流れ、登り優先で止まることなくロープウェイ駅のあるしらび平に着いた。 | |||||
宝剣岳直下のカールは見えない |
時計回りで宝剣岳をめざす |
静かな登山道 |
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しらび平はそこそこの広さを持って観光客や登山者を受け入れている。意外と渋滞ではなく順調にロープウェイに乗ることが出来た。60人乗りのRWは、わずか7分半で標高差950mを登り上げ、標高2610mあまりの千畳敷へと運んでくれる。主峰の駒ヶ岳が標高2956mだから標高差345mの登山となる。何て楽なんだろうか。 多くの登山者が八丁坂から乗越浄土へと足を進める中、我が隊は極楽平を目指す。宝剣岳を縦走しようとしているのだ。アルプスですね、歩きだすと早速、高山植物が出迎えてくれます。高山病予防をかねてゆっくりと歩いて行こう。 |
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ナナカマド |
ヨツバシオガマ |
ミヤマキンポウゲ |
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キバナノコマノツメ |
ミヤマクロユリ |
イワカガミ |
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ミツバオウレン |
整備された登山道 |
ミツバチグリかな |
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このコースは登るハイカーもも下ってくるハイカーも少ない。危険個所の多い宝剣岳まで余力を残しておこう。ガスが掛かったり晴れたり。天気予報からすればまあまあな天気だ。すれ違った数少ないハイカーから、稜線の向こうは晴れているとの情報をゲット。楽しみだなあ。 | |||||
何が咲いているのかな |
チングルマ |
のんびりと花を愛でながら |
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キバナノコマノツメの群生 |
アオノツガザクラの群生 |
雪渓が残りますね |
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浄土平に着いた |
サギダルの頭かな |
タカネツメクサ |
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花を楽しみながら歩けば浄土平に着いた。残念ながら稜線の向こう側は晴れてはいない。しかし、一面ガスというわけではないからまあ良しとしよう。左に行けば空木岳への稜線が続く。いつか歩いてみたいなあ。稜線に出れば稜線の花が咲く。イワツメクサが多い。 | |||||
チシマギキョウ |
ヒメウスユキソウ(駒薄雪草) |
ミヤマダイコンソウ |
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コマウスユキソウ |
ミヤマシオガマ |
イワベンケイ |
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宝剣岳までは意外と岩場と鎖が続き緊張を強いられる。すれ違いが多ければ多くの時間がかかりそうだ。「この先にコマウスユキソウが咲いていますよ。」コマウスユキソウ?今まで咲いていたウスユキソウと違うのかな?でも見てみれば同じもの。この一帯のウスユキソウはヒメウスユキソウで、別名コマウスユキソウと呼ばれているようだ。 | |||||
宝剣岳は手強い |
ハクサンイチゲ |
鎖場が多いぞ |
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極楽平方面を振り返る |
ポーズをとるが大した事はない |
宝剣岳に無事着いた |
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なんとなく宝剣岳頂上に着いた。意外と緊張感のない頂上でホッとできる。乗越浄土方面から登ってくる登山者が多い。ちょっと前はだいぶ渋滞していたようだが今は平気。頂上岩には山ガールが簡単に登っていった。岩上でポーズをとりアピールをしたのち下った。容易に登れるようだが辞めておこう。(^_^;) | |||||
極楽平 |
もう少しガスが切れれば |
中岳 |
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宝剣岳を乗越浄土へと下る |
中岳と山小屋 |
宝剣岳を振り返る |
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岩場をたっぷりと楽しんだあとに宝剣山荘裏でランチタイム。さあ、これからどうしよう。とにかく主峰の頂きを踏んでおこう。先ずは目の前にある中岳を越えなければならない。宿泊は戻ってきて天狗荘か宝剣山荘だろうか。中岳に立つと駒ヶ岳が見えた。直下には頂上山荘の青い屋根、そしてその前のテン場には幾つものカラフルなテントが張られている。 | |||||
中岳への登りから宝剣岳をバックに |
主峰西駒ヶ岳(木曽駒ヶ岳)が見えた |
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オヤマノエンドウ |
駒ヶ岳頂上 |
同じく |
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道脇の保護地にはコマクサが点々と咲いている。登山者はあまり気にしていないようだが珍しくないのかな。それとも興味がないのかな。のんびり登っていけば駒ヶ岳山頂に着いた。頂上には一等三角点が置かれ、木曽側と伊那側にそれぞれの駒ヶ岳神社がある。木曽駒ヶ岳神社に登山の無事を祈願した。山頂からの大展望は残念ながら見ることが出来ない。果たして2回目があるかどうか。 | |||||
女王コマクサ |
中岳巻道を戻る |
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頂上山荘へ下りトイレの様子を見て宿泊を決めた。決めた後で小屋番のお兄さんから明日の予定を尋ねられ、馬ノ背からお池周りをして千畳敷だと答えると、濃ヶ池付近は残雪があり、ピッケル・アイゼンがないと危険だという。トラバースしなければいけないんだとか。参ったね。準備がないので宿泊せずに下山することにした。満室で調整をしてくれたお兄さんに謝りを入れキャンセルした。 | |||||
千畳敷へと下る |
ハクサンイチゲと千畳敷駅 |
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戻りました |
帰路は中岳巻道を歩いた。道標には危険とあるが登らずに済むのが魅力的だ。宝剣岳を歩いてきたから全然問題なし。利用する登山者も多いね。乗越浄土まで来ると千畳敷駅が見えた。小雨が落ち始めたこともあり少し急ぐとしよう。八丁坂は随分と急な斜面だ。まだまだ登ってくる登山者も多くてチョットした渋滞が発生。 駅の方からは乗車待ちの案内放送が聞こえてくる。どうやら整理券が発行されているようだ。小雨にぬれながら何とかロープウェイ駅に着いた。早速整理券を手にして駅の中で約1時間ほどの順番を待った。気象庁は梅雨明け宣言したが実際は違うようだ。あすは霧ヶ峰、美ヶ原でも散策してみようか。諏訪湖畔に急遽宿をとる。 |
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初めての中央アルプスは少し残念な結果になってしまった。もう一度くらいは訪れるだろうから、良い計画を立てておかなくちゃ。 |