四ツ又山・鹿岳 よつまたやま・かなたけ 899m・1015m 南牧村 |
「かなだけ」だと認識していたが「かなたけ」だった。最初にしっかりと覚えないからそうなる。南牧村もヒトツバナの季節になった。今年はアカヤシオの当たり年のようだ。 |
登山日 | 2017年4月24(晴れ) | しんぷる |
行 程 | 鹿岳駐車場9:20…9:37四ツ又山登山口…10:08天狗峠…10:32▲四ツ又山…11:03マメガタ峠…11:37一ノ岳基部…11:55▲鹿岳12:20…12:54鹿岳登山口…12:57鹿岳駐車場 ルートマップ(ヤマレコ) |
四つ又・鹿岳も少し間隔が開いてしまったようだ。アカヤシオの季節に入り西上州も一気に賑やかになるんだろう。鹿岳駐車場も平日にもかかわらずそこそこの数の車が止まっている。あまり通りのない車道を大久保まで戻って四つ又山を目指す。道端にはキケマンやダイコンソウ、ヤマブキなどが色鮮やかに咲いている。新緑の緑も目に眩しい。大塩沢川の清流が道に沿って流れている。 | |||||
登山口案内板 |
登山口にはいつものお出迎え |
大久保沢?は滝が多い |
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沢を渡って杉林に入る |
抜ければ新緑が美しい |
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大久保の集落に入ると南牧村ハイキングコースと四ツ又山登山口の案内板が立っている。大久保多目的集会施設の前を通り舗装路を行くと登山口に着く。登山口では梟の様な木像が変わらずに出迎えをしてくれた。小橋を渡ると登山道となる。ここ西上州では登山道はかつての生活道路なり作業道だった場合が多い。急斜面の杉林の中にも所々に石垣が積まれ、かつての大変な暮らしが偲ばれる。 | |||||
天狗峠に到着 |
大天狗 明治34年とある |
ミツバツツジのお出迎え |
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山は小さいが急登が多い西上州の上りは意外と大変だ。アキレス腱が良く伸びる。杉林を抜け、新緑が眩しい雑木林を上っていくと天狗峠に着いた。ここで一息つく。再び登っていくとミツバツツジがチラホラと見られるようになるが花数が少ない。やや終わった感があるが今年はハズレ年かも。 | |||||
今年は花芽が少ないようだ この株は立派なもの |
四ツ又山頂上 |
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四ツ又山頂上から小沢集落方面 |
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四ツ又山主峰に近づくに連れアカヤシオが見られるようになった。縦走路を外れて主峰を往復してみる。山頂のアカヤシオは満開だ。東側の展望もよく開けている。鹿岳方面の展望もよい。以前置かれていた登山者名簿は今はない。誰かが片付けてしまったのだろう。 | |||||
浅間山はだいぶ雪融けが進んだ。縦縞も見られなくなったかもな。黒斑山の雪ももう腐っているのではないかな。 ソメイヨシノが終わりを告げてからすっかり暖かくなった。山歩きにも新緑が眩しい季節となり、スポーツドリンクが必携になってきた。吹く風が背中の汗に心地よい。さあ先を急ぐとしようか。 |
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かれは鴉天狗なり |
アカヤシオと妙義山 |
鹿岳に岩峰が頭を出す |
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四ツ又山の痩せ尾根小ピークにはアカヤシオが点々と咲いている。朝のうちはぼんやりしていた展望も今はすっきりとしてきた。西上州の主要なピークは低山だが意外なほど展望が良い。ドングリの背比べみたいなものかもな。 | |||||
まめがた峠に下ってきた |
過ぎの林を上り鹿岳を目指す |
稜線にはミツバツツジが切れない |
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稜線の展望を楽しみながらマメガタ峠への下りに入る。この下りは目立つ花もない。登ってきた御婦人が言うには、今年のミツバツツジはハズレ年とのこと。昨年は花数も多く素晴らしい稜線だったと。逆にアカヤシオは良いんじゃないですかとも。確かにその通り。急な斜面を下っていくとマメガタ峠へと出る。四ツ又山登山口から歩きだして直ぐの分岐を鹿岳方面に来ればここに出るのだ。まだ歩いたことはない。 | |||||
マメガタ峠から鹿岳まではミツバツツジが多い |
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マメガタ峠からの上りは杉林。そこを抜けるとミツバツツジの稜線になる。最初の印象と違って花付きは悪くない。鹿岳一ノ岳が間近に見えるようになると花はアカヤシオに移っていく。既に満開。この分だと三ツ岩も見頃になっているかも。 | |||||
ハイペースが祟ったのかややバテ気味。一ノ岳基部もロープなどが整備され迷うこともなくなった。オーバーハングの下を注意深く歩いて行く。ロープに助けられ鹿岳一ノ岳と二ノ岳の鞍部に着いた。一ノ岳はいつも通りパスだ。山頂には色付きの良さそうなアカヤシオが見えたが少々疲れた。 二ノ岳、つまり鹿岳の主峰に向かう。古びた丸木梯子は今も健在だ。そのうち新調されると思っていたが、もうしばらくは立派に現役を務めてくれるだろう。鹿岳の歩きの中で一番緊張する場所かも。そこそこの疲れもあるしね。かつて我々を待っていてくれた象まめ隊はどうしているのだろうか。この場所に来るといつも思い出してしまう。 |
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四ツ又山と鹿岳一ノ岳 |
山頂のアカヤシオは終わり |
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息を切らして山頂に着いた。先端の岩の上には鳶か何かがじっととまっている。主峰を見上げるようになってからずっとだから落ち着いたものだ。ゆっくり近づいてみるがこちらに気づいてはいるようだが動じない。何となくその鳥を眺めながら空腹を満たした。そのうちにやや小型の鳥が近くを旋回すると追いかけるように飛び立っていった。 | |||||
トヤ山方面 遠景は荒船山 |
鷹か鳶か隼か ペンギンではない |
一ノ岳への梯子 ここから高原に下る |
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さあ、今日は高原に降りて行こう。一ノ岳基部から急峻な下り坂を行く。初めて下った時に尻餅を着いたことを思い出した。一気に下れば集落に着くと思っていたが意外と長かった。今日はすっかり新緑の山歩きを堪能した。開花は遅れたが色々な花が一気に咲きだした感じ。 |