水沢山
みずさわやま
1,194.4m

榛名山
渋川市

 冬型の気圧配置で北部は雪模様だ。こんな時は展望の水沢山に挨拶をしておきたい。人気の山は比較的短時間で登れる、山頂からの展望が良い、山を登ったとの充実感がある、そんなことが理由だろうか。
登山日 2017年1月11(晴れ) しんぷる
行 程 水沢観音P10:00…10:35お休み石…11:15▲水沢山11:30…12:00お休み石…12:20水沢観音P

 水沢観音駐車場の片隅に登山者の車が停められている。数組が山歩きの準備をしている。時刻は早くはないが登り出しには丁度いいかもしれない。今日はライフさんに買ってもらったウェアのお披露目だ。下はヒートテックの長袖一枚。果たして着心地はどうだろうか。
 霊園脇を過ぎると杉林に入る。下は舗装が新たに整備されたようだ。杉林を歩くと水沢山に登る気分が盛り上がってくる。登山口からは冬枯れの雑木林となるが、これまた水沢山の情緒だ。

杉林が出迎えてくれる

冬定番の雑木林
 水沢山の登山道は地元ボランティアによって整備された。今日改めて感じたのは登山道に過剰なまでに敷かれた丸太の多さである。およそ不要と思われるところもがっちりと敷設されている。整備のための整備になっていないだろうか。階段状の歩きは登山者にとってはうっとうしいし、疲れのもとになる。
 沼田市の戸神山もここ水沢山と同様に地元の常連さんが多い山だが、人工的な整備はほとんどなされていない。出来るだけ自然のままに残したいという意思が共有されているような気がするのだ。最低限、危険個所の整備程度でいいのではないだろうか。

尾根端に出る

お休み石

過ぎると雪が出てくる
 息をする鼻の中が冷たく鼻水が出る。南斜面でもあって風は穏やかだ。たっぷりと陽射しを浴びて歩いていく。足元は凍土となり堅い。心配していた雪は今のところない。時折、水沢山の鐘の音が聞こえる。三が日は参拝客で賑わったのだろう。

もうすぐ東の肩の石仏群だ

石仏群から眺める赤城山と関東平野は一見の価値あり
 お休み石を過ぎてしばらくすると登山道は凍結している。登りはいいが下りは要注意だ。立ち止って心臓の鼓動を確かめる。ドキドキと拍動は強くそして速い。普段規則的な不整脈で冴えない我が心臓だが、こんな時は逞しく拍動して脈も乱れない。しばらくは大丈夫のようだ。時折呼吸を整えながらばてない様に登っていく。やがて東の肩の石仏群に出ると展望が一気に広がる。そして静寂に包まれる。この瞬間が何ともいえず心地よい。一人山歩きの醍醐味かもしれない。ここから山頂までは風の通り道になりやすい。しかし今日は穏やかだ。ウェアも着心地がいいし暖かい。どうやら使い物になりそうだ。

山頂から小野子三山 後には谷川岳が見えるのだが…

赤城山 黒檜山には雪雲が掛かる

富士山が見える

妙義山や』西上州の山々
 きょうは生憎北部県境の山々は見ることが出来ないが、山頂からの眺望の良さは認めなければなるまい。西上州の山々は雪がなさそうだ。今年は西上州の山にいくつか再登するつもりだ。冬から春の西上州は魅力的に映るのは気のせいばかりではあるまい。

山頂から榛名山塊を望む
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