天狗岩・烏帽子岳 てんぐいわ・えぼしだけ 1128m・1174m 南牧村・上野村 |
南牧村は今はアカヤシオの季節。南牧村のHPでも大いに宣伝しているところである。今年は開花が早い。GWには終わってしまっているだろう。西上州の山では、三ツ岩、笠丸山、天狗岩、烏帽子岳等がアカヤシオで賑わう。三ツ岩は盛りを過ぎてしまったかもしれないので烏帽子岳からシラケ山までの岩峰歩きにしてみた。 |
登山日 | 2016年4月22日(晴れ) | しんぷる単独 |
行 程 | 烏帽子岳登山口8:50…(シボッ沢)…9:50群界尾根…10:02△マル…10:17横道コース分岐…11:00△シラケ山…11:20△天狗岩11:53…12:36△烏帽子岳…13:00烏帽子岳道標…13:30登山口 |
大仁田ダム前の三ツ岩岳登山口はほぼ満車状態だ。平日とはいえ登山者はリタイア組が多いから珍しい事でもない。今日はシボツ沢から烏帽子岳を目指すので通り過ぎる。ダムへの道を右に分けて間もなく広場がある。ここに駐車してシボツ沢に入っていく。先客は一台、天狗岩方面からの登山者がなければ、静かな西上州の山歩きを楽しめそうだ。 | |||||
烏帽子岳登山口 シボツ沢に入る |
ネコノメソウ |
ハシリドコロ |
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ムラサキケマン |
ヒトリスズカ |
ネコノメソウ |
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緑の苔が美しい |
明るいシボツ沢 |
ミツバツツジが落花している |
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シボツ沢に入ると足元の花が目に入ってくる。ネコノメ、ケマン、ハシリドコロなどが多い。林からは鳥のさえずりが聞こえてきて良い雰囲気となっている。道は徐々に沢に入って行き、石がゴロゴロして歩きにくくなってくる。北斜面だが意外と明るい沢だ。5年前の同じ時期にも歩いているのだが記憶に薄いようだ。 | |||||
落葉が深々と堆積している |
ハナネコノメ |
ローブが付けられている |
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やがてロープが付けられている場所に着く。ここの記憶はある。予定では奥の二股から直接烏帽子岳に登り、痩せ尾根をシラケ山まで歩き、横道を戻ってくるルートだ。初めての時も2回目の時も奥の二股の分岐を見逃している。ミツバツツジの紫色が岩峰に映えるが、既に落花している株もある。注意していたつもりが、どうやら今回もルートをはずして群界尾根コースに入ってしまったようだ。 | |||||
エンレイソウ |
沢歩きになる |
ハシリドコロ |
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徐々に傾斜が増し息が切れてくる。もっとも烏帽子岳直登コースはとんでもない傾斜だからこちらの方がましかもしれない。群界尾根が近づいてくると下から爽やかな風が吹き上げてくる。この風に涼をもらい息を切らせながらも、なんとか尾根に立った。さて一息入れよう。 | |||||
群界尾根に出る |
アカヤシオと妙義山 |
マルから一旦下って |
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アカヤシオが点々と咲く「マル」迄の急登をひと頑張りで狭い頂に着く。そこにはアカヤシオが少ししか咲いていない。このままシラケ山まで歩いていこう。 | |||||
アカヤシオ |
稜線コースとの分岐 |
古くからある標識 稜線上にある |
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一旦下り痩せた稜線を行くと「横道コース」の道標がある。ここが岩稜の痩せ尾根ルートと巻道の分岐になっている。痩せ尾根ルートは従来から天狗から烏帽子をつなぐルートだった。横道コースは近年整備された登山道になる。西上州の岩峰とアカヤシオを堪能するなら旧来のコース取りだ。ルートを誤らずに取っていれば特に危険な場所はない。 | |||||
烏帽子岳 三つ岩岳 |
稜線上の一ピーク |
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稜線上から烏帽子岳を振り返る |
四つ又山・鹿岳、妙義山方面だ 遠景は榛名山 |
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いくつのもピークが連なる稜線は、アカヤシオのピンクに点々と染まり、登山者の心を躍らせてくれる。北側は色濃く蕾の数が多い。南側はすでに満開で色褪せ気味のものもある。所々ヒカゲツツジが元気な姿を見せている。天気は上々、風は穏やかで歩いていて気持ちがいい。数組の登山者とすれ違い、岩稜のルートを楽しみながら進んで行くとやがてシラケ山に着く。 | |||||
小沢岳、桧沢岳 |
アカヤシオが映える |
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ズームアップ |
ヒカゲツツジ |
元気に咲いている |
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岩峰上には登山者の姿がある |
稜線はこんな感じ |
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西上州一望 |
天狗岩方面 |
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天狗岩は色濃いピンクに染まっている。天狗岩まで足を延ばしてみることにしよう。赤テープに従ってかつての道を進む。近年、横道が整備されてからは特に必要なルートではなくなった。山頂に着くと、シラケ山から見た通り、アカヤシオの花が元気がよい。橋を渡って先端まで行ってみるとまだ蕾だけ。開花は一週間ほど先のようだ。アカヤシオ咲く木陰に入り静かな一時を過ごす。 | |||||
天狗岩ひ |
山頂標識 |
橋の先はまだ蕾 |
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シラケ山方面 |
鮮やかだ |
天狗岩はまだ楽しめる |
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鞍部まで下り、横道コースが付けられた際に整備された道標に従って烏帽子岳まで戻る。痩せ尾根ルートを見上げるように歩くルートだ。カラマツの芽吹きは始まったばかり。道は歩きやすい。やがて道脇にはミツバツツジの紫色が目立ってくる。上はアカヤシオ、下はミツバで棲み分けているようだ。わずかで横道分岐に戻る事が出来る。 | |||||
シラケ山基部に戻る |
芽吹きが始まったばかりのカラマツ林 |
ミツバツツジが元気 |
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残りはぐんま百名山の一座、烏帽子岳の頂だけだ。鞍部まで下りロープを頼りに山頂に出る。広くない山頂は数組の登山者で一杯だ。道標とアカヤシオの写真だけ取って山頂を後にする。鞍部から道標に従って奥の二股までの急斜面を下る。滑ったら一気に下まで転がり落ちそうだ。ロープを慎重に掴んで行こう。 | |||||
烏帽子岳山頂のアカヤシオ |
標識を入れて |
小沢岳方面 |
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三つ岩岳 |
鹿岳と妙義山 岩々だ |
大岩・碧岩 |
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奥の二股に出るとテープの類が沢山、道標も二つ付けられている。どうしてここを行き過ぎるのか全く理解できない。今度来るときは間違えないだろう(*^^)v。倒木が何本もあり登山道を塞いでいる。その度に足を上げるのが億劫になってきた。上を見れば新緑の緑が美しい。冬の間はあまり必要のなかった水分も重要になってきた。今年最初のアカヤシオの山旅は満足のいくものとなった。 |