上州三峰山
みつみねやま

1123m
沼田市・みなかみ町

 戸神山から谷川方面を眺めるとこの三峰山が邪魔をしている。この山がなければ谷川連峰の眺めは一望だと思われるが、そんなことを言ってはいけないですかね。上州三峰山は、沼田市とみなかみ町の境界に鎮座する存在感のあるテーブルマウンテンである。
登山日 2015年5月20日(晴れ) しんぷる
行 程 河内神社駐車場9:40…9:55河内神社…10:00追母峰…10:52吹返峰…11:22▲三峰山(後関峰)11:40…13:04駐車場
 望郷ラインから林道に入り駐車場に着くと、熊の子保育園のマイクロバスがあった。はは〜ん、年長組の登山だな。時間的にはまだ歩き始めたばかりだろう。舗装路をトボトボと登って行くと、やがて子供たちの元気な声が聞こえて来た。河内神社で休憩のようだ。人懐こい園児が話しかけてくる。まさか一緒に歩いて行く訳にもいくまい。

駐車場の登山道案内板

舗装路を行くと

モミジの新緑が眩しい

河内神社の参道
 久しぶりの三峰山だ。この山は秩父の三峰山と区別するため、上州をその名に冠して上州三峰山と呼ばれる。最後に来たのはもう10年も前になる。季節はいつも同じ、新緑と呼ぶには緑はもう深くなっている。

河内神社
保育園の子供たちが元気よく遊ぶ

境内から戸神山
赤城山は霞む

ヤマツツジが点々と

歩き出すと直ぐに追母峰
 テーブルマウンテンの道は多少のアップダウンはあるが、ほとんど平坦な道が続く。爽やかな五月の風が吹く中、小鳥のさえずりが心地よい。足元にはチゴユリが慎ましく咲いている。ヤマツツジも登山道を点々と咲いていて緑の中に映える。

稚児百合

立派な道標が所々に立つ
 モミジも多い道だから秋の紅葉も良いに違いない。三峰沼には寄らないことにして先を急ぐ。山頂でランチの予定がないからだ。大きな変化のない、言ってみれば単純な道が続く。それでも植生は少しずつ変化し、頂上に着くころにはブナの木が多くなる。ヤマツツジも蕾が目立つようになる。

色鮮やかなものも

 
 この山は熊が多いとのことなので、時々声を出したり口笛を吹いたりして歩いて行く。道標には熊出没注意とあるからそれなりの準備も必要かも。しかし一人の登山者にすれ違った。緊張が緩みますね。ハルセミの鳴き声があたりを騒がす。

分岐道標も多い

吹返峰とある

真ん中に挟まれた石 脱出不能

さあ もう少し
 またしても偽山頂に騙されてしまった。二等三角点が置かれる山頂からは谷川岳、武尊山がぼんやりと見えた。ベンチに腰をおろし喉を潤す。穏やかに吹く風が気持ちよい。おや、ソロの男性が登ってくる。町に戻ってランチにしよう。

ブナの若葉

山頂だ
 河内神社を目指して歩き出す。男性と挨拶を交わし足早に下って行くと間もなく、熊の子保育園の子供たちが歩いてきた。この時間にここまで来られるということはかなりのペースで、大人と変わらない感じだ。さすがに熊の子、しんぷるライフの子供たちはこの保育園の卒園生なのだ。当時のことが昨日のことのように思い出されてくる。全員に声をかけて励ました。逞しく育ってほしいものだ。

谷川岳が見える

こちらは武尊山

1分で天狗岩とある

天狗岩らしい
 天狗岩の案内が気になったので、1分程足を延ばしてみた。正直大したことないかも…。たっぷりと森林浴が楽しめた山歩きだった。
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