谷急山
やきゅうさん

1162m
安中市

 紅葉といえば妙義山。妙義山といえば紅葉。紅葉に映える妙義山だ。妙義山の紅葉の時期になってきた。表妙義は居心地が悪いので裏妙義を歩くことが多い。国民宿舎周辺の風景は趣があって好きだ。
登山日 2014年11月13日(晴れ) しんぷる
行 程 国民宿舎裏妙義8:50…10:17三方境…11:36▲谷急山12:15…13:08女坂分岐…13:28谷急沢分岐…13:57女道入口…14:30国民宿舎
 国民宿舎裏のテニスコート跡に駐車して歩き出す。冬型の気圧配置が強く、やや強い風が吹いている。三方境は風の通り道だから覚悟していこう。巡視路の紅葉にはまだ少し早いかもしれないが歩いてみる。巡視路コースは最近道が付け替えられて中木川を渡らなくてもよくなった。丁須の頭へ続く篭沢コースを右に分けて、少し進むと左に道標がある。杉の幼木が植えられていたが大分成長した。踏み跡を追って杉の間を歩いていけばしっかりとした道標がある。

国民宿舎裏妙義

篭沢分岐を右に分けて杉林に入る

道標が頻繁に付けられている
 所々に倒木があるが、歩きやすい道をいく。杉林の中にモミジなどが混じっているがまだ青い。お目当ての紅葉スポットはまだ先なので淡々と歩いて行く。不思議なことに足元には落葉した広葉樹が積もっている。早いものは散ってしまったようだ。
 やがて最初の紅葉スポットへ。新鮮な紅葉だ。人生で言えば青年期といったところだろうか。漬物で言えば浅漬け。これから数日かけて熟成した紅葉になるのだろうな。朝日に照らされているせいかもしれない。午後の陽ざしを浴びれば別の色になるのか。
 次の紅葉スポットもいい感じだ。上空からは列車が通過しているようなゴーっとした音が聞こえてくる。浅間山方面からの強風が裏妙義稜線を吹き抜けているに違いない。やがて風の通り道の三方境に着いた。とても休めるような状況ではない。谷急山へ。

三方境に着いた

鞍部は風の通り道

谷急山方面へ進む
 女道を左に分け、モミジを残すだけで冬枯れの雰囲気となった登山道を行く。横風は強いが冷たくはない。こんな風を受けていては稜線の木の葉は皆吹き飛ばされてしまうだろうに。それでも登山道には落葉が堆積しているから不思議だ。急登を登りあげたP1は灌木が邪魔で展望は良くない。登り返して鎖場過ぎればP2、展望が一気に広がった。

P1へは急登だ

鎖場、ロープも数ヶ所に付けられている

P2から前衛峰

P2から烏帽子岩、赤岩から丁須の頭へ
 谷急山はきっと誰も登ってないだろうな。風の音は聞こえてくるが谷急山への道は気にかかるほどの風はない。山頂も風はなくはないがゆっくり滞在できるだろう。痩せた岩尾根をアップダウンを繰り返す。すると1組の登山者が降りてきた。少しびっくり。挨拶を交わして先を急ぐ。やがて傾斜が緩むと待望の山頂に着いた。予想通り風は強くない。ゆっくりと時間を過ごせそうだ。

表妙義の稜線

谷急山頂上
頂上からのパノラマ
 地味な山頂標識と三角点が置かれた頂上の居心地は悪くない。簡単な昼食を済ませミカンを食べていると、目の前に若者が立ってカメラをこちらに向けていた。まさか誰も登っては来るまいと思っていたから全然気付かなかったのだ。山頂標識の写真を撮りたかったみたい。同じコースで登ってきたとのことだが巡視路に入る道を過ごしたらしく、だいぶ難儀したみたいだ。時間があれば丁須の頭を回って下ると話してくれた。続いてもう一人同世代の単独行が登ってきた。誰も来ないどころではないなあ。登山道もしっかりと整備されているし登山者は多い山なんだな。はじめて妙義山塊を登ったのはこの谷急山だったもんな。

浅間山は山頂部が白くなっていた

鼻曲山と浅間隠山

荒船山と西上州の山々

山頂からの表妙義稜線

山頂から烏帽子岩、赤岩から丁須の頭へ

浅間山をズームで
 谷急山からの展望は素晴らしい。妙義山塊一番の高さを誇る山頂だけのことはある。西上州の山並みはもちろんのこと、1200mにも満たない山頂からは上信の山々、上越国境の山々、奥秩父の山々などが見て取れる。浅間山が間近だ。これから山頂付近は白く染まって行くのだろう。冬はもうすぐそこまで来ている。

山急山への登山道は一般道取り消し線

消えそうな女の文字

稜線部はほとんど落葉
 登りではアップダウンがきついと感じていた道も、下りに入ってみると意外とすんなりと過ごすことが出来た。ただ落葉と軽石で滑りやすいので慎重に下ってきた心算ではある。ザイルとカラビナをぶら下げ、ヘルメットをかぶったパーティーとすれ違った。修験者らしき人にもすれ違った。なんだかんだ登る人は多い。

ブナの黄葉

 女道の林はお気に入りの一つ
 女道は新しい赤テープが切れることなく付けられている。以前から立木に付けられている黄色や赤のペンキも依然はっきりと残されている。こちらの明るい雑木林はお気に入りの林だが、期待通りの紅葉が楽しめた。まだ数日は十分に楽しめるだろう。余り歩かれていない林ははっきりとした道はないが迷うこともない。
 やがてお気に入りの林も終わり、谷急沢へ出合う。しばらく沢沿いに右に左に渡りながら歩いて行くが紅葉はあまり見るべきものもない。やがて道は沢から離れて行く。日陰の道はそこそこ紅葉があるが、日照が少ない日陰道のため冴えない。不遇の紅葉樹だ。生えた場所が悪かったねえ。当然歩いていても気持ちの良い道ではない。

谷急沢出合い

落葉が水面を覆う

右岸へ左岸へと進む
 風の音が強く聞こえてくるようになると女道入口に出た。ここからは30分程の林道歩きで国民宿舎に戻ることになる。林道脇の紅葉はそこそこ。足早に歩いて国民宿舎に着いた。巡視路から女道の紅葉はもう少し楽しめるだろう。

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