燧ヶ岳
ひうちがたけ

2356m
福島県檜枝岐村
会津駒ヶ岳から望む燧ヶ岳と至仏山

 今年海の日に予定したいたニッコウキスゲの尾瀬燧、ハクサンコザクラの会津駒は雨で中止になった。同じ計画で、始まったばかりの草紅葉を楽しみにやってきた。御池登山口からは湿原を通り抜け、短時間で頂上に立てるのが魅力だ。
登山日 2014年9月14日(晴れ時々曇り) しんぷるライフ、IT
行 程 御池登山口6:45…7:30広沢田代…8:10熊沢田代…9:25▲俎ー⇔芝安ー往復11:20…11:35ナデッ窪分岐…(長英新道)…13:20北岸道合流…13:57大江湿原…14:33沼山峠休憩所
 桧枝岐村バンガロー&キャンプからまつに前泊して燧ケ岳を目指す。尾瀬檜枝岐村温泉観光協会制作のトレッキングガイドでは、御池登山口から山頂までのコースタイムは4時間となっている。計画はガイドを参考にしたが、結果、実にゆっくりなタイム設定だった。

御池登山口 駐車場内奥にある

さあ、燧ヶ岳に向かってスタート

白樺やオオシラビソの林
 御池駐車場は広く、時期的に混雑期ではなかったためかすんなりと駐車できた。村に宿泊したため駐車料金が還付されるのも嬉しい。登山口は駐車場内奥にある。一枚撮って歩き出した。立派な木道を歩き出して間もなく見晴方面との分岐。道標に従って左折すると一気に登山道らしくなる。木道あり岩場あり、泥濘んだ急登ありと結構大変だ。オオシラビソやシラカバの林が続く。

広沢田代の地溏

広沢田代は広く感じないが解放感がある
 意外と早く広沢田代に出た。地溏から反射する光が魅惑的だ。空はもう秋、大気も重苦しくはない。花を終えたキンコウカが光を浴びて黄金色に色付いている。湿原の草モミジが始まった。いよいよ本格的な秋の訪れがやってくる。

熊沢田代手前から振り返ると雲を被った会津駒ヶ岳が見える

燧ヶ岳が見えてきた
 再び樹林帯に入るが登山道は悪くない。快適に歩いていけば広々とした熊沢田代に出た。燧の上にはわずかに雲が乗っている。こんな場合たいていガスにやられるものだ。そして下山しところで晴れてくる。何度も経験しているが今日は頼みますよ。会津駒ヶ岳も雲が掛かっている。さて、どちらを先に登ればよかったのか。

急登を越えれば熊沢田代入口だ

 熊沢田代の標柱近くには二つの大きな地溏がある

遠くの山は?

熊沢田代を振り返る
 地溏がちりばめられた湿原は実に心地よい。登山者の顔も明るい笑顔で満たされている。尾瀬沼方面からの登りには湿原がないから、御池コースの良さがわかるなあ。目指す燧もぐっと近くなってきた。さあ、もうひと踏ん張りだ。
「尾瀬沼を引き立てるのが燧岳とすれば、尾瀬ヶ原のそれは至仏山であろう。」と深田久弥は書いている。百名山の名峰二座は2つの尾瀬の引き立て役だと言っているのである。見慣れた風景でもあるが、確かに観光ポスターもそのように構図されている。

アキノキリンソウ

ガスが出てきた 熊沢田代もガスの中

オヤマリンドウ

二等三角点が置かれる俎ー

柴安ーが一瞬見えた

燧ケ岳の最高峰の柴安ー
 熊沢田代から樹林帯に入ると何となく辺りがどんよりとしてきた。おそれていたガスに覆われてきたようだ。振り返れば会津駒もすっかりと雲の中に沈んでいる。森林限界を抜け新たに道を付けたような笹道を進んでいくと頂上に出た。すると、こちらを呼ぶ声がする。見上げてみれば、相互リンクしている石塚さんではないですか、びっくりです。山では偶然にお会いすることが多いんですよね。ここからは長英新道を下るまで御一緒させてもらいました。

尾瀬沼と日光連山

柴安ーと尾瀬ケ原が一瞬
 一瞬ガスが晴れ、隣の柴安ーが見えた。さあ、足を延ばそう。岩がゴロゴロの俎ーは登山者が多いせいもあって居心地が悪い。シャシャッと下って上り返せば燧ケ岳山頂の標石がある柴安ーにでた。こちらは岩ゴロゴロではなく落ち着いた雰囲気がある。見晴新道は土石流が発生して登山道が流出したために利用禁止となっている。この道が失われていることは大きな損失だ。

草紅葉が始まった尾瀬ケ原

ミノブチ岳に向かって下る

ミノブチ岳から俎ーを望む そして長英新道を下る

 
 晴れ間を待っては風景をカメラに収める。たっぷりと2時間を山頂で過ごした。さあ、長英新道を下ろう。ミノブチ岳までは展望が良い。あれあれ、ガスが切れ晴れ間が見えて来たよ。でも、まあまあ良しとしましょう。だらだらと長英新道を下っていく。登山道の整備工事が行われていて歩きやすくなるのかな。平坦になってから湿原に出るまでが長かった〜。

ゴゼンタチバナの赤い実

長かった長英新道も終わり

北岸道と合流

薄っすらと草紅葉

尾瀬沼分岐で記念写真

湿原の白樺林
 湿原に入ると登山者だけではなくなる。沼山峠からの観光客の姿が目立ってくる。尾瀬への最短ルート、わずか1時間で尾瀬を楽しめるのだからたまらない。分岐で石塚さんとお別れして大江湿原へと。しっとりとした草モミジの中を沼山峠に向かう。
 沼山峠への道はずっと木道だ。咲き残る秋の花を愛でながら湿原を歩いて行く。やがて湿原も途絶えて樹林帯へと入る。木道を上って下れば沼山峠休憩所に着く。御池まではシャトルバス¥520。約20分の乗車時間だ。

大江湿原は人影も薄い

沼山峠への木道

沼山峠休憩所
 今回は御池登山道を体験した。眺めるなら尾瀬沼から、登るのなら御池からが良いような燧ケ岳だ。我が家から奥只見経由で6時間で山頂に立つことが出来るので大清水からとあまり変わらない。さて、どちらがいいのか。さあ、明日は会津駒だ。

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