日光白根山
にっこうしらねさん

2578m
片品村・日光市

 高山に登らないうちに9月になってしまった。久しぶりに晴れ予報。急遽、山に行くことを決めた。日光白根にでも登れば小さい秋に出合えそうだ。
登山日 2014年9月6日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 菅沼登山口8:30…10:05弥陀ヶ池…五色沼…10:53避難小屋…12:00▲日光白根山12:40…13:15弥陀ヶ池…14:30菅沼登山口
 椎坂トンネルが開通して片品方面もぐっと近くなった印象を受ける。順調に車を走らせて菅沼登山口に着いた。8時過ぎに着いたから混雑しているかと思ったが意外と空いている。丸沼からゴンドラ利用の登山者が多くなったのだろう。林道を車で奥に進めば15台停められる駐車場が新設されていた。まだ知られていないのか利用者は少ないようだ。

混雑のない菅沼登山口

最初はブナ林

ダケカンバとシラビソの林
 さすがに9月ともなると大気が違ってくる。今日は風はなく気温も快適だ。ブナ林を抜けてわずかに歩くとダケカンバとシラビソの混生林となってくる。ハンゴンソウの黄色の花が見えるが、すでに旬を過ぎてしまっている。しかし日光白根山のハンゴンソウの多さは半端じゃない。避難小屋方面からの登りはマルバダケブキが多いし、種類よりも数で勝負の日光白根山の様だ。しばらくは花のない登山道を歩いて行ったが、やがてカニコウモリが姿を現した。弥陀ヶ池も近づいてくると旬の過ぎたハンゴンソウが多くなってくる。

タケシマランの赤い実

カニコウモリが旬
 雨後のタケノコではないが結構な数のキノコが目についた。まあこれも秋だよな。小さな秋。キノコの知識が全くないに等しいから、ただ撮るだけなのだ。一昨年の今ごろ歩いているのに登山道を結構忘れている。忘れて歩くのも新鮮で良いかもね。急登を何回か繰り返して平坦になると弥陀ヶ池は近い。

ハンゴンソウは後半戦

弥陀ヶ池に出た
 弥陀ヶ池は風がなければ、逆さ白根山ドームを写真に収めることが出来るのだが、今日は何故かここだけ風があってそれは断念だ。しかし水面の緑のコケが美しい。水も澄んでいてなかなかのものだ。登りで薄っすらと汗はにじんでいるがまだ気候は快適。五色沼を経由して避難小屋の方から登ってみよう。お勧めのコースは、弥陀ヶ池を過ぎたら五色山に登って前白根山まで縦走してから白根山に登るもの。それは少し長くなるので「今日はやめておこう。」とライフさん。そうしましょうか。

五色沼に向かう

ハンゴンソウの原っぱ
 弥陀ヶ池までは一人に抜かれた以外、ほかの登山者に会わない静かな歩きだったが、五色沼へ向かうとすれ違う登山者が出てきた。山頂を踏んで周回してきたと思われるから、やはり歩き出しが遅かったのかな。青空に浮かぶ雲はすっかり秋の雲だ。ハンゴンソウの原を抜け樹林帯を下っていくと五色沼へと着く。対岸方面には数組の登山者の姿が見える。

五色沼が見えてきた

五色沼から日光白根山を見上げる
 五色沼から避難小屋へ向かう途中ではすれ違う登山者が多くなってきた。避難小屋近くにはニホンジカがいるかな?登山者にはすれ違うが鹿はいなかった。白根山への登りに入ると美しいダケカンバの林だ。白樺林は青や緑とのコントラストで美しいと思っていたが、ダケカンバの林もなかなかのもの。久しぶりの山歩きで脚も疲れてきたし、ゆっくりと登って行きましょう。

登りはダケカンバの林

マルバダケブキがわずかに残る

秋のトリカブト

ヤマハハコ

ハクサンフウロ
 この登りには高山植物がポツリポツリと見受けられた。急斜面をゆっくりと高度を上げて行き、樹林帯を抜けると展望が開けてくる。お勧めコースが一望できる。五色沼も微妙に色を変え、湖岸で見るよりも美しい。

五色沼を見下ろす 背後は五色山〜前白根山

もう少し高度を上げると太郎山や男体山(雲の中)

白根隠山から錫ヶ岳への稜線だ。遠いぞ〜

山頂台地が見えてきた

山頂には人だかりが見える
 砂礫の道を上りつめると山頂台地に出る。山頂には多くの登山者が見えるし、火口原には弁当を広げている登山者も大勢いる。やはりゴンドラ利用の登山者が圧倒的に多いようだ。往復¥2000也。狭い山頂では写真だけ撮ってもらって弥陀ヶ原方面に移動して休憩だ。

トウヤクリンドウもそろそろ終わりか

山頂から北方の眺め →
 秋の空も雲に覆われてきたが雨の心配はなさそうだ。コンビニで調達したランチを美味しく頂いた。この時期らしく緑の濃い景色で、秋の風景はもう少し先のようだ。岩の上に小さなアカダニ?がいたみたいでザックの上を数匹這いまわっていた。気持ち悪。丹念に探して駆除した。家に持ち帰れば大変だ。山でのダニは以前燧ヶ岳で経験した覚えがある。気を付けないといけないな。

お腹いっぱいになって下山

登りも下りもとても急なのだ
 帰路は弥陀ヶ池への下りだ。ザレガレた岩場を一気に下っていく。コケて尻餅をついている女性もいる。まあ楽しそうにしていたから心配はなさそう。弥陀ヶ池近くまで来ると山頂駅方面へ向かう登山者が多い。そして若者が多い。息子も山仲間を作って一緒に楽しんでいるが、本当に若者の登山者が増えてきている。マナーも悪くない感じだ。弥陀ヶ池からは淡々と下っていく。脚の疲労が蓄積して、睡魔も襲ってきた。長いと感じた下りも山頂から2時間だった。集金窓口は閉鎖されていた。
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