谷川岳 たにがわだけ 1963m みなかみ町 |
西黒尾根から奥の院の花を楽しむには6月の梅雨時期が良いのだが、なかなか思うようには山に登れない。少し旬は過ぎてしまったが、谷川岳の山開きだったので花をメインに歩いてきた。 |
登山日 | 2014年7月6日(曇り時々晴れ) | しんぷるライフ、HK、IT |
行 程 | 天神平8:10…8:50熊穴沢避難小屋8:55…10:40肩の小屋11:30…12:00奥の院12:10…12:45肩の小屋12:55…13:55ラクダのコル…15:30西黒尾根登山口 |
いつもは閉鎖されている第2駐車場が開場されて、そこそこの数の車が置かれていた。ベースプラザ駐車場も混雑している。天神平は雲の中だが片道切符を購入してフニテルに乗りこんだ。意外や空いている。4人で独占して天神平に降り立った。天神平には一目見花はない。視界はそこそこあるがどうなることやら。 | |||||
緑の登山道を行く |
イワカガミの葉 |
ユキザサ |
|||
木道の先には避難小屋 |
マイヅルソウ |
ウラジロナナカマド |
|||
登山道に入ると地味系の白花が目につく。何となく薄日が差してきたせいもあるだろうし、湿度が高いためもあるだろうが汗が噴き出してくる。風でもあればいいのだが今は樹林帯のため無風状態だ。 | |||||
そこそこのペースで避難小屋に着いて一息入れる。ロープウェイの空き具合が嘘のように登山者の数が多い。避難小屋からは団体さんの後ろに着いてしまって牛歩に。途中で譲ってもらったが、結局同じようなペースで登っていくことになった。何となくガスが切れて川棚ノ頭方面が姿を現した。天神尾根からの展望らしくなってきた。 | |||||
ハナニガナ |
ハクサンボウフウ |
ウラジロヨウラク |
|||
ミヤマキンポウゲが咲く肩ノ小屋前の広場も登山者で一杯だ。肩ノ小屋コンサートを聴きながらランチにする。日は射して暑いが展望はない。さて奥の院へ向かいましょう。花はどうでしょうか。ヨツバシオガマやハクサンチドリの色が良いですね。さすがにハクサンイチゲやチングルマは終わり。意外とムシトリスミレが多いのに気づいてしまった。 | |||||
ヨツバシオガマ |
ハクサンチドリ |
ハクサンフウロ |
|||
ムシトリスミレ |
ユキワリソウ |
キバナノコマノツメ |
|||
ゴゼンタチバナやツマトリソウもちらほら。トマノ耳もオキノ耳も登山者が記念写真を撮っている。普段はあまり人影のない奥の院の先も若者が占拠している。奥の院の岩場にはユキワリソウ、ミネウスユキソウ、キバナノコマノツメ、ミヤマダイモンジソウが比較的多いところだ。まあ、こんなものかな。 | |||||
トマの耳を振り返る |
奥の院でミヤマダイコンソウ |
||||
主稜線縦走路 |
朝日岳方面 |
||||
新潟側はガスが切れ、わずかな間だが主稜線が見えている。雪は一部を残してほとんど融けたが例年より雪渓が長いような気がする。一瞬だが朝日岳方面も顔を出した。のんびりと馬蹄形や主稜線を歩いてみたいものだ。 | |||||
アカモノ |
ヨツバシオガマ |
オノエラン |
|||
トマの耳 |
一ノ倉岳・茂倉岳が見えた |
||||
さて西黒尾根の下りは選択したくはないが、まだホソバヒナウスユキソウは咲いていそうだ。雪渓の上部にはオゼソウが咲いていると、すれ違いの登山者が言っていたがパスでいいか。踏み跡のない雪渓をロープに沿って注意深く歩いて西黒尾根登山道に出た。 | |||||
ホソバヒナウスユキソウ |
ミヤマダイモンジソウ |
イワシモツケ |
|||
やっぱり下りに使う道ではないと少し後悔しながら下っていくと、まだまだ元気なホソバヒナウスユキソウが残っている。ユキワリソウはすっかり終わっている。午後だというのに登ってくる若者がいる。マチガ沢では整然とスキーをしているグループが見える。思ったほどの花がないのは仕方ないか。やはり6月だよな、花の旬は。 | |||||
ラクダのコル・巌剛新道分岐 |
マチガ沢を見下ろす |
||||
ラクダの背に向かう |
ラクダの背からトマの耳・オキの耳 |
||||
ラクダのコルからは直進してラクダの背で一休み。丁度谷川岳山頂部が見えてきた。急峻な壁だなあ。もうここを登る気力は起きないかもなあ。数ヶ所の鎖を下れば樹林帯へと入る。花はすっかり影をひそめギンリョウソウがポツリポツリ。再び汗がにじむ。 | |||||
イブキジャコウソウ |
西黒尾根登山口に降り立つ |
ショウキラン |
|||
土合まで1時間の道標が見えればもうわずかで国道にでる。やれやれだ。みんな口には出さないがうんざりしていたようだしね。さあ、いよいよ夏山シーズンに入ってきた。どんな山旅が待っているのかねえ。 |