袈裟丸山 けさまるやま 前袈裟・後袈裟 1878m・1907m みどり市 |
袈裟丸山のアカヤシオは素晴らしい。今年は縁なく花期を終えてしまった。しかし袈裟丸山はアカヤシオばかりではないのだ。さあ歩いてみよう。 |
登山日 | 2014年6月2日(晴れ) | しんぷる |
行 程 | 自宅5:55…7:15群界尾根登山口7:22…7:50南西尾根…9:58▲前袈裟丸山10:05…10:45▲後袈裟丸山11:30…12:07石宮…13:00群界尾根P コース概略 |
小中から群界尾根登山口に入る。駐車場には先行車が一台。昨日の山日和のせいか今日は登山者が少ないかな。そもそも平日だし…。ハルゼミの鳴き声がうるさい。今日も暑くなりそうだ。アカヤシオは終わり、その後にシロヤシオがミツバとの共演で見られればいいのだが…。そもそもそれを期待して来ているのだし。 登山口から車道を下り沢を渡る。新しい赤テープが付けられている。小尾根に取り付いたあとに、やがて出てくる大岩を右に巻いて登れば南西尾根に出合うので、迷うことは少ないとは思うがテープがあれば安心だ。すでに皆の知るところのコースになったようだ。 |
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群界尾根登山口 |
ヤマツツジが出迎える |
南西尾根に上りあげる |
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まだヤマツツジ |
気持ちのよい尾根 |
シロヤシオが延々と尾根を飾る |
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木々の林は深く、木漏れ日が入る程度の小尾根は風もなく温い感じ。ヤマツツジを幾株か見ながら踏み跡を辿っていく。踏み跡は幾筋かあるがいずれも正解だ。アキレス腱を伸ばしながら上れば大岩に出る。左はいかにも道がありそうだがその後が難儀する。右に巻いて行けば難なく南西尾根に出るのだ。尾根との出合いはシロヤシオもミツバもなかった。疲れがドッとでる。ヤマツツジが咲いているくらいだから仕方ないかな。 | |||||
下山路になる八重樺原方面 |
群界尾根と赤城山 |
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新緑の柔らかい緑の中をヨタヨタと歩いて行く。ポツリポツリとシロヤシオが見られるが数は少ない。ミツバも時折鮮やかな色を見せるが落花前のものがほとんどだ。相変わらずハルゼミの鳴き声は賑やかで途絶えることはない。そろそろ夏山への移ろいが始まったようだ。樹林帯の切れ間から群界尾根が見える。帰りに使う道だ。多少元気が萎えた足で歩いていけば、徐々にシロヤシオが元気な姿を見せてきた。白樺も新緑の季節には見映えがある。 | |||||
ミツバツツジがわずかに残る |
新緑もいいね |
白樺が青空に映える |
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元気なシロヤシオ |
谷川連峰も雪解けが進んできた |
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この尾根は標高差がそこそこあるので、開花の移ろいを楽しむことが出来る。高度が上がってくるに連れシロヤシオが延々と登山道を埋め尽くしてくる。アカヤシオも最後のお出迎えをしてくれた。嬉しいねえ。山の幸はもう終わりになっていたから、前年よりかわずかに時期を逸した感じは否めないが、現金なことに登山者はすっかり元気になっている。ただただシロヤシオが咲く道を歩き続ける。 | |||||
群界尾根と赤城山 |
あれれ、アカヤシオが |
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前袈裟丸山の山頂直下 |
武尊山と至仏山 遠景 |
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野鳥のさえずりが耳に心地よく聞こえている。そういえばハルゼミの鳴き声が騒がしさを感じさせないほどに弱くなっている。時折尾根を吹き抜ける風が実に気持ちいい。暑い日になったとはいえ初夏の爽やかさがある。やがて前袈裟・後袈裟山頂が見えるようになると笹が濃くなってくる。道も傾斜を増して何度か立ち止りながら山頂直下に着いた。西側にはシャクナゲが鮮やかな色で咲いている。間近で見てから山頂へと出た。 | |||||
前袈裟丸山頂上 |
これから満開に |
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山頂には誰もいない。もちろんここまで誰一人会っていない。ここでスポーツドリンク1本目を終わらせて後袈裟へと足を進める。さて八反張までのシャクナゲはどうかな。良い色で咲いている。蕾もまだあり来週くらいまでは楽しめそう。 | |||||
さて八反張のユキワリソウはどうか。八反張は通行止めの看板が依然として残っているが、八反張には新しい鎖が設置されているのはどういうわけだろう。いずれにしても今年もユキワリソウは満開でした。絶えないでずっと咲き続けてもらいたいものだ。 | |||||
八反張のユキワリソウ |
同じくアップで |
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八反張から赤城山方面 |
後袈裟丸山頂上 |
山頂のシャクナゲが満開 |
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鎖の助けを借りて笹の急斜面へと入る。笹を掴みながら後袈裟頂上を目指す。樹林帯を抜けるとやはり誰もいない頂上へ着いた。山頂のシャクナゲが丁度見頃を迎えている。陽射しも強いので山頂からやや下って日陰で休息とした。湯を沸かしたついでに、終わりそうで終わらなかったプリムスのガス缶を最後まで燃焼しつくした。後袈裟の稜線は蕾も多くまだこれから十分に楽しめそう。 | |||||
登山道にミツバオウレンが |
後袈裟丸山登山道のシャクナゲ |
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稜線から群界尾根に下っていく。結構な急斜面で木の根も出ていることもあって注意が必要。2回も左足をひっかけて痛い目を見てしまった。コメツガの林の中にシャクナゲが咲いているが花数は少ない。野鳥のさえずりが実に心地よい。石宮までは下る一方で実に楽チン。人生下り坂、楽しく下らなければ。シロヤシオにシャクナゲの尾根だ。 | |||||
シロヤシオの大木 |
ミツバツツジが鮮やかに |
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八重樺原から前後袈裟丸山 |
モミジの新緑 |
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コメツガの林を抜け、小さなアップダウンを繰り返して八重樺原まで出る。ここからは歩いてきた尾根や稜線が一望できる展望に優れる場所だ。カラマツと広葉樹の混在した林を抜ければ群界尾根登山口への下山道になる。ここまで来るとハルゼミの大合唱が戻ってくる。丸太階段を下っていくとヤマツツジが目に留まってくる。新緑とシロヤシオ、シャクナゲ、野鳥のさえずり、ハルゼミの大合唱、八反張のユキワリソウ、彩ばかりのミツバツツジ。十分に堪能した袈裟丸山周回だった。残すはレンゲツツジかな。 | |||||
群界尾根登山口が近付くと |
ヤマツツジが群生する |