剣の峰
けんのみね
1430m

角落山塊

 2011年11月に初めて霧積から鼻曲山に登った。その時の紅葉が素晴らしくて、毎年訪れたいと思っている。文化の日の連休は、娘が孫を連れてくるので山歩きはお休みだ。1週間ほど早いと思ったが遅いよりはましと出かけてみた。
登山日 2013年10月27日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 霧積館跡鼻曲山登山口9:00…9:45鼻曲山分岐…9:50十六曲峠…10:35▲剣の峰…(10:50ランチ11:50)…12:15分岐…12:45登山口
 きりづみ館は昨年2012年春に閉館したのは知っていたが、すでに取り壊されていたのには驚いた。風情のある風呂は残してほしかったが、これも時代の流れと諦めるほかはない。跡地は駐車場となり、朽ちた水車小屋のみがその名残を残すだけとなっている。金湯館だけが霧積温泉の温泉宿になってしまった。
ここから歩き始める 色付き始まったところだ
 駐車場には紅葉目当ての登山者の車がそこそこ止まっている。広い駐車場には団体がいるが鼻曲山へ向かうのだろう。先に行かなければ。金湯館の黄色い看板からホイホイ坂が始まる。金山沢に渡す小橋では滝の飛沫が顔を濡らす。台風による雨で水量が多いようだ。前回より一週間早いこともあり、紅葉の色付きはまだこれからなのだろうか、緑が目立つ。
 色付きの具合で、鼻曲山かそれとも剣の峰かを決めるとして歩いている。相変わらず青々とした緑が多いホイホイ坂を行く。モミジやカエデは所々色付き始めたばかりだ。やはり早かったかなあ。やがて金湯館へと続く林道へ出る。林道を少し歩いてみると金湯館が見えてきた。小さな温泉宿と思っていたが意外と広そうだ。温泉に入る予定もないし、林道が下り坂になったので登山道に戻ることにした。
 道標に従って鼻曲山への登山道に入る。前回素晴らしい紅葉を見せてくれた場所も色付きはわずかだ。もう少し標高を上げてみよう。おやおや、ポツリポツリ色付きのいいのが出てきたぞ。まあこれだけでも良しとしよう。やがて分岐へ。
 鼻曲山は標高1654m、分岐から3kmでコースタイム80分。剣の峰は標高1430m、分岐から1.5kmでコースタイム60分だ。今日は剣の峰方面を歩いてみよう。鼻曲山よりは楽そうだ。道を分けて進むと道が薄くなってくる。歩く人が少ないのかな、きっと誰も来ないだろうな。少しずつ色付きが良くなってきているぞ。おっと、いつの間にか山ボーイが独り後に付いている、道を譲ろう。
 わずかで十六曲峠にでる。ここの道標は熊にやられたのだろうか標註の柱のみが残されている。意識していないと通り過ぎてしまう峠だ。日光が流れる雲に時折さえぎられて色付きを曇らせる。風の通り道になると冷たい北風が吹き抜けていく。鎖場を過ぎたあたりから色付きも最盛期を迎えてきた。やっぱり来てよかったねえ。これから深みを増してきそうだ。
黄色がまぶしい 紅葉<<黄葉
紅葉一色 所々にこの道標
標高1400mくらいが最盛期かな 見事な紅葉のトンネル
 2回ほど急登を過ぎて山頂稜線へと出る。山頂道標をわずかに左に進むと浅間隠山方面の展望が開ける。展望が良いのでゆっくりとしたいが風の通り道となっていて寒い。浅間隠山腹の鮮やかな紅葉が見て取れる。鼻曲山の紅葉は上空の雲に光が遮られはっきりとしない。

山頂西側からの展望  鼻曲山〜浅間隠山
剣の峰山頂標識  熊にやられた? 角落山
 角落山の紅葉が鮮やかだ。三角点は道標から少し離れた地点にある。吹く風が冷たいので簡単に展望を楽しんだ後に直ぐ下山だ。

見事な紅黄葉に感激
 登山道わきに腰をおろしてランチとした。その間に男性の単独行が2人、女性の2人組が通り過ぎて行った。ここから奥が紅葉まっ盛りだ。皆紅葉を堪能できるだろう。ゆっくりしていると二人組が戻ってきた。剣の峰まで行ってきたようだが山頂がはっきりしなかったと言っていた。途中の標識のない分岐を右に進んだようだ。前剣が峰方面へ出たらしい。今夜は金湯館に宿泊して明日は鼻曲山に登るそうだ。ゆったりとした時間を楽しめて羨ましい。
色付きもなくなって 笹の道を下り
 分岐道標まで戻り色付きのなくなった道を下っていく。おっと、先所に道を譲った山ボーイが戻ってきた。角落山を往復してきたそうだ。いやあ、早いなあ。疲れる山ではないがスピードが違う。このあたりは来週には色付くだろうなあ。歩き始めから紅葉を楽しむにはやはり11月に入ってからだろう。まだまだこれからが本番だ。
増水があった? 登山口駐車場(金湯館駐車場)
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