袈裟丸山
けさまるやま
1878m
みどり市

 袈裟丸山には南東尾根と南西尾根が本来の登山道の間に存在する。袈裟丸山は全山これピンクに染めるとも言われるアカヤシオが有名だが、そのほかシロヤシオ、ヤマツツジ、ミツバツツジなどもその数は非常に多い。それらを余すところなく楽しもうと、東南尾根や南西尾根に立ち入って花を楽しんでいる登山者が多い。これらを利用すると手軽な周回コースが出来上がる。
登山日 2013年5月31日(晴れ曇り) しんぷるライフ
行 程 自宅6:00…群界尾根登山口7:00…7:30南西尾根…9:30▲前袈裟丸山9:37…10:10▲後袈裟丸山10:45…11:30石宮…12:35群界尾根P
 根利を抜けて群界尾根登山口に着くとハルセミの鳴き声が聞こえる。5月だというのに梅雨入りをした今年だが、今日は梅雨の晴れ間で天気は上々だ。アカヤシオも終わり登山者の足も遠のいたようだ。しんぷる隊は昨年の袈裟丸山に味をしめて同じコースで周回しようとやってきた。先行車は3台で出発準備をしている車の横に止めた。挨拶を交わし準備をする。その間に女性の単独者は登山口から歩いて行った。

尾根に出るとシロヤシオ

尾根道はしっかりしている
 登山口から少し下って小中川源流を対岸へ渡渉する。急斜面の支尾根を進み大岩は右に巻いて南西尾根にとりついた。やれやれ息が切れる。この疲労が後を引くんだよな。頭上を見上げるがシロヤシオはない。今年は袈裟丸山も駄目なのかな。それでも少し歩いてみると少しはありますね。ミツバが目につかないから今年は開花が早かったということだな。
 そんなわけで今日は新緑に切り替えかな。若葉を撮ってみる。いいねえ。落ち葉が堆積してふわふわの道を行く。名前はわからないが鳥のさえずりが心地よい。

裸地に出ると展望が広がる

赤城山が近い 北アルプスまで見えたが
 新緑の樹林帯を一旦抜ける。裸地からの展望が広がる。赤城山の先には上信国境の山々が続く。山の幸はあるかな。
ダケカンバと青空 シロヤシオ 気持ちのいい新緑の尾根
 空の青さに新緑が映える。シロヤシオもボチボチと見受けられる。アカヤシオの綺麗な落花が目につくが昨日の雨で落花したようだ。尾根上は笹が深くなってくる。やや西側に逃げるように樹林帯と笹原の境を歩いて行く。尾根から外れないようにいけば迷うことはないだろう。こちらのほうが歩きやすい。

山頂直下のシャクナゲ

いい色だ
 袈裟丸山の山頂直下に来るとシャクナゲが鮮やかだ。思わず道をそれて愛でに行く。今回の南西尾根はミツバツツジには遅くシロヤシオは少ない尾根だった。だけど今年ははずれだと思っていたシャクナゲがいい。花数は多くはないのだろうがいい時期だ。
後袈裟を望む コメツガとシャクナゲの道 こんな感じのシャクナゲが続く
 誰もいない袈裟丸山で一息つく。上空は何となく雲に覆われ歩きだしの青空はどこかに行ってしまった。さて後袈裟丸山へ向かおう。

八反張りのオオカメノキ

八反張りから赤城山
 袈裟丸山から八反張りまではシャクナゲとコメツガの林だ。シャクナゲが良い色づきだ。奥日光の山々も見えてくる。八反張りにはユキワリソウが咲いているかな。
 咲いていましたよ。しかも今が最盛期。八反張りの岩場にびっしりと咲いている。こんなに数があったんだね。
▲後袈裟丸山 シャクナゲも咲く 記念に一枚
 笹の急登をひと踏ん張りで後袈裟丸山に着いた。山頂にはシャクナゲが咲いていた。腰をおろしランチ。山の幸もだいぶ頂いた。これもこのコースの楽しみの一つだなあ。ブヨが顔の周りでうっとうしい。

ミツバオウレンが群生

群界尾根のシャクナゲ
 山頂で記念写真を撮りあったご夫婦の話では群界尾根のシャクナゲが良いらしい。期待して下って行きましょう。急な下りが続く群界尾根。コケないようにね。しばらくはコメツガの林が続き花にはありつけない。
清楚なシロヤシオ 道標のそばに石宮 まってくれ〜
 群界尾根を下っていくとシャクナゲはもちろんシロヤシオもいいねえ。アカヤシオもそうだが袈裟丸山にはシャクナゲ、シロヤシオの数の多さに本当に驚かされる。多少花付きが悪くても数の多さで圧倒してしまう。ここに来れば間違いないということかな。

八重樺原から望む袈裟丸山

シロヤシオのいい木があった
 シロヤシオとシャクナゲを十分に堪能して八重樺原に下りてきた。振り返れば登っていった南西尾根とその先に前袈裟丸山その奥に後袈裟丸山が連なっている。ガスっていた山頂も姿を現した。遠くから鹿の鳴き声が聞こえる。
蕾が目立つ山ツツジ 新緑が映える 登山口近くの山ツツジ
 三角点を過ぎて落葉樹が混じった笹道を行く。新緑が痛いほど目にしみる。断続的に続く階段の周囲にはヤマツツジの赤が鮮やかだった。昨年より1時間速い周回だった。ライフさんについて行くのは大変だ(^_^;)
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